韓国の傑作ドラマ『シグナル』ラストはどうなる?あらすじ解説

2016年には百想芸術大賞を筆頭に数々の有名アワードで9冠を受賞した、韓国ドラマの最高傑作!

日本でリメイクドラマ「シグナル~長期未解決事件捜査班」が発表され、さらに劇場版が作られるということで、にわかに注目を集めていますね。

これを見ると韓国ドラマにはまっていない人でも「韓ドラすごいな~」ってなるはずです!

1話が70分前後で16話あるので、単純にかけ算しても18時間以上かかる超大作ですが、見ていて全く苦にならない。むしろどんどん引き込まれていって、早く先が見たいとどんどん見ちゃいます。終わったときには心にぽっかり穴が…。

尺が長い分、心情の描写やそれぞれの登場人物にまつわるエピソードがぎっしり詰まっているので、日本版を見た方にもぜひ見てほしいですね。

俳優さんのキャスティングは秀逸で、演技力も素晴らしい!ほんとに言うことなしのヒューマンドラマの傑作です!

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珠玉のキャスト

パク・ヘヨン:イ・ジェフン

プロファイラーとして冷静沈着に物事を分析する一方で、内面には熱いものを秘めています。

日本版の主演・坂口健太郎さんとも雰囲気が似ていていますね!

イ・ジェハン:チョ・ジヌン

朴訥とした雰囲気が実直な人柄も表していて、これほどぴったりなキャスティングはないほど!このドラマの要となる人物です。

日本版の北村一輝さんとはだいぶ雰囲気が違うように感じるかもしれませんが、どちらを先に見てもだんだん違和感を感じなくなると思いますよ。

チャ・スヒョン:キム・ヘス

イ先輩に想いを寄せる後輩刑事。日本版では恋愛部分があまり描かれていませんが、スヒョンが抱いているのは単なる尊敬とかあこがれだけでなく”恋心”です。

こちらの原作では2人の気持ちが存分に描かれていて、応援せずにはいられなくなりますよ。

現在の冷静沈着なチャ班長が、イ先輩のことになると途端に乙女になってしまう姿に、キュンキュンが止まらなくなります!

ドラマのあらすじ

こちらの方が原作ですが、日本版『シグナル~長期未解決事件捜査班』の方に詳しくあらすじを説明していますので、ご参照くださいね。

日本版とは違う部分や、付け足すべき部分を主に解説していきます。

パク・ヘヨンはある夜、廃棄物の中から自分の名前を呼ぶ声を聞きます。そこにあったのはバッテリー切れの無線機。相手はイ・ジェハンと名乗ります。

女児誘拐殺人事件

パク・ヘヨンは小学生だった頃に、女の子がある美しく派手な女性に連れて行かれていくところを目撃していました。しかし、警察は子どもの声に耳を傾けることなく、脅迫文から検出された指紋からある男性を指名手配します。

イ・ジェハン刑事からの情報でパク・ヘヨンは廃墟となった病院から指名手配されている男性の遺体を発見し、彼に罪をなすりつけた女性を探し出します。

事件の解決後、無線機が再び鳴りますが、パク・ヘヨンは無線機の向こうで銃声を聞きました。

京畿南部連続殺人事件

殺人事件の時効が廃止され「長期未解決事件専門チーム」が発足します。班長は女性刑事のチャ・スヒョン。パク・ヘヨンもそこへプロファイラーとして加わります。

再びイ・ジェハン刑事と無線がつながり、ジェハンのいる世界は京畿南部連続殺人事件の真っただ中だと言われます。

にわかには信じられませんでしたが、次の被害者が見つかる場所をジェハンに教えると、ヘヨンが持っている資料の文字が「未遂」へと変わっていきます。

事件を未然に防げると考え、ヘヨンは次の被害者を教えます。その人はジェハンが想いを寄せる女性・ウォンギョンでした。

しかし、ジェハンはウォンギョン殺害を防ぐことはできず、連続殺人事件は現在に至るまで未解決のまま残されているのでした。

バス運転手のチョングが自分が犯人だと自主してきますが、スヒョンとヘヨンはチョングが息子のジニョンをかばっていると確信しますが、証拠が見つかりません。

スヒョンはジニョンに会いに行き、命の危険にさらされますが、ジェハンが残した証拠のおかげで無事に逮捕することができました。

ジェハンが確かに過去の人物だと確信したヘヨンは、現在のジェハンがどうしているのか気になり調べ始めます。

ジェハンは収賄事件を起こし失踪中となっていましたが、そこには大きな陰謀が働いているように思われました。

局長のボムジュと係長のアン・チスは、ジェハンのことについて調べているヘヨンを警戒し、ヘヨンにたいする監視を強めていきます。

大盗事件

重警備の高級住宅街から高級品だけを狙った20年前の”大盗事件”で犯人として逮捕されたオ・ギョンテが出所し、誘拐事件を起こします。

実はギョンテの逮捕は誤認逮捕でした。そのことが原因で、ギョンテは手抜き工事による橋の崩落事故に巻き込まれた娘ウンジを助けることができませんでした。

ギョンテは同じ事故で命が助かった娘を誘拐し、その父親に復讐するための罠を仕掛けていました。スヒョンが娘の監禁されている冷凍車のドアを開け電気をつけると、爆発が起こり、スヒョンは帰らぬ人になってしまいました。

ヘヨンとジェハンは協力して事件を再捜査し、ジェハンが真犯人を逮捕したことによって現在のスヒョンは死なずにすみました。

逮捕された大学生のハン・セギュは検事長の息子で、父の力で微罪で済まされます。一方ギョンテは釈放されますが、娘を失った恨みは消えることなく、助かった娘の父親を刺して殺人を犯してしまうのでした。

そしてある日、1人のカメラマンが長期未解決事件専門チームを訪ねてきます。20年前に自殺したはずの恋人が生きていると…。

恋人のシン・ダヘは大盗事件の犯人ハン・セギュと関りがあり、あることでハン・セギュの恨みを買い殺されてしまい、自殺として処理されていました。

しかし、ハン・セギュが殺したのはシン・ダヘの部屋に泊まりにきていた友人のキム・ジヒでした。シン・ダヘはドイツに渡ってキム・ジヒとして生きてきましたが、母親への臓器移植のために一時帰国していたのでした。

死んだと思っていたシン・ダヘが目の前に現れ動転してしまったハン・セギュは自分が殺したことを口走って逮捕されてしまいました。

ホンウォン洞連続殺人事件

2015年、袋をかぶせられ絞殺された死体が発見されます。かつてジェハンが調べていた事件で自分も同じように殺されそうになったことがあるスヒョンは、山狩りを提案します。

すると次々と白骨化死体が見つかり、それらは同じように頭に黒い袋をかぶせられ全身をシートでくるまれていました。

遺体の遺棄の仕方から連続殺人事件と推測され、長期未解決事件専門チームが担当することになりました。

スヒョンは自分が同じ手口で殺されそうになったときのトラウマから立ち直るために、催眠療法を受けて記憶を呼び起こそうとします。しかし、それはとても辛くて苦しい作業でした。

1997年、2人の女性の遺体が見つかったあと、スヒョンは遺棄現場付近を独自に調べ始めていました。しかしそのことで犯人の次の標的にされてしまい、黒いビニール袋をかぶせられて縛られてしまいます。

犯人が少しの時間家を空けたすきに、見えない状態でなんとか家から脱出して町をさまよいながら走って逃げました。

しかし、帰ってきた犯人と遭遇し首を絞めて殺されそうになったところを、スヒョンが戻ってこないことを心配して駆け付けたジェハンが見つけて事なきを得たのでした。

ヘヨンがプロファイリングをしてみると、殺された女性たちは程度の差はあれ全員”うつ”の傾向があり、内気で友達もおらず人と関わることが苦手という共通点がありました。

犯人も同じように”うつ”傾向にあること、女性たちは人とできるだけ関わらなくて済むコンビニで買い物を済ませる傾向があることから、犯人はあるコンビニ店員であるという確信を持ちます。

犯人がコンビニ店員だと割り出したヘヨンとスヒョンは、自殺しようとしていた男を制止し逮捕しました。

その後、ジェハンは根気よく捜査を続け犯人を見つけ出したようで、ある日ヘヨンの生きる2015年では「ホンウォン洞連続殺人事件」はなかったことになっていました。そしてスヒョン以降の犠牲者は全員生きていました。

この事件は日本版リメイクには入っていませんが、スヒョンが必死になってジェハンの役に立ちたいと独自に捜査をしたり、スヒョンが事件の被害者になりそうだったところをジェハンが助けたりと、2人の距離がぐっと縮まる大事なエピソードの一つです。

インジュ市女子高生集団暴行事件

パク・ヘヨンの兄パク・ソヌが主犯として逮捕され、少年院からでたその日に自殺するという、ヘヨンにとって忘れられない忌まわしい事件です。

ヘヨンはジェハンに、インジュ市女子高生集団暴行事件では何が起こっていたのか、事実を教えてほしいとお願いします。

ヘヨンがソヌの弟だったとわかったボムジュはチスを激しく叱責します。チスの娘は白血病で、多額の医療費が必要だったためにボムジュの指示に従てきたチスでしたが、その娘が亡くなってしまい、全てをヘヨンに話すことにします。

チスに呼び出されて待ち合わせ場所に行ったヘヨンでしたが、そこには何者かに刺され瀕死の状態のチスがいました。チスは自分がジェハンを殺したことをヘヨンに伝えて息を引き取りました。

チスの証言を頼りにスヒョンと共にある場所を掘ってみると、そこから白骨化した遺体が発見されました。DNA鑑定の結果、それはイ・ジェハン刑事のものであることが判明しました。

チスがヘヨンに伝えたかったのは、ヘヨンの兄ソヌが死んだのは自殺ではなく他殺だったということを伝えるためでした。そのことを知ったヘヨンは、無線機でジェハンに「兄を助けて」と懇願します。

しかしヘヨンはチス殺害の容疑がかけられ逮捕されてしまいます。

ヘヨンが置いていった無線機からイ・ジェハン刑事の声が聞こえてきます。スヒョンは信じられませんでしたが、夢中で「8/3にソンイル病院に行ってはいけない。先輩は殺される。」と伝えます。

イ・ジェハン刑事の殺害の事情を知っているという人物から呼び出され、スヒョンの協力で脱走したヘヨンはスヒョンと共に向かいますが、そこには当然ボムジュの放った追手がやってきました。

スヒョンをかばったヘヨンは銃で撃たれ、帰らぬ人となってしましました。

2000年では、ジェハンがヘヨンの兄・ソヌの冤罪を晴らすために必死で捜査していました。ボムジュがソヌを殺したという証拠をつかみますが、それさえもボムジュに奪われてしまいます。

ジェハンは8/3ソンイル病院に向かいます。チスに後をつけられ、ボムジュから脅迫を受けますが、ジェハンはあらかじめ応援を頼んでいたために、仲間が駆け付けてくれて殺されずにすみました。

過去が変わったことで、ヘヨンも命を落とさずに済みました。

記憶が書き変わっていることに気付いているのは、無線機で会話をしたヘヨンとスヒョンだけです。

失脚したボムジュが殺され、ジェハンはキム・ボムジュ殺害の容疑がかけられてしまいます。

イ・ジェハンは今もどこかで生きていることは確かですが、失踪中になっており、ヘヨンとスヒョンは今でもイ・ジェハンを探し続けています。

ドラマの見どころは?

とにかく脚本が素晴らしい!見る人を引き込む力が半端ない作品です。夜な夜な動画を見るのをやめられなくて、ずいぶんと寝不足になりました。

これから見るという方は覚悟してくださいね(笑)。でも決して後悔はさせませんよ!本当に傑作ドラマです。強大な権力と金にとらわれた人間の汚さと、それにたった一人で立ち向かっていく

なぜパク・ヘヨンとイ・ジェハンがつながったのか。偶然ではなく必然だったということが次第に明らかになっていく過程は鳥肌ものでした。

そして、日本のリメイク版では刑事物としてのカラーが強いのですが、こちらのオリジナル版では刑事物としてはもちろん、恋愛物としても珠玉のストーリーになっています。

京畿南部連続殺人事件では、イ・ジェハン刑事が想いを寄せる女性が犠牲になってしまい、無力感にさいなまれるジェハンにはもらい泣きしてしまいます。

周りの全員、スヒョンがジェハンに好意を持っていることに気付いているのに、肝心のジェハンだけが気付いていないことには、もうヤキモキが止まらなくて、じれったくて仕方ありませんよ。

ボムジュに殺されそうになった時には、ジェハンは「自分が死んだら事件は未解決のままになる。チャ・スヒョン…。必ず戻らなくては。」と生きることを選びます。

「お前との約束を守ったぞ」とスヒョンを抱きしめるシーン。ここで完全にやられて、涙腺崩壊。

日本のリメイク版をすでに見たという方も、まだの方も、とにかく一度このオリジナル版ご覧ください!

かなり忠実にリメイクされている日本版ドラマもかなりいい仕上がりになっていておススメです!

韓国版『シグナル』視聴方法は?

現在、動画配信サービスでの提供はありません
2023年8月6日時点の情報となります。

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