『群青戦記』の続編『真・群青戦記』のあらすじとネタバレ

高校が丸ごと戦国時代にタイムスリップしてしまった『群青戦記-グンジョーセンキ-』に続編が登場しました!その名も『真・群青戦記』

今回戦国時代にタイムスリップしてしまうのは、犯罪者を拘留する拘置所。どさくさに紛れて逃亡する受刑者たちと刑務官、そして戦国武将たちによる三つ巴の戦いが始まります。

犯罪者である弟・マコトとともに戦国時代へとやってきた日高ミチロウ。山の中で出会った少年・真田弁丸と心を通わせながら時代の波に飲まれていくことに…。

大きく書き換えられた歴史の中でミチロウたちの前に現れたのは…3年前高校ごとタイムスリップした現代人でした。

命の重さは時代によって違うのか…という大きなテーマをもはらんだ、壮大な戦いの物語。

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『真・群青戦記』のあらすじ

日高ミチロウは長野県のU拘置所に弟の日高マコトを訪ねていた。マコトは友人への殺人未遂で収監されていた。

マコトは幼いことろから容姿端麗で成績優秀、医学部に進学するほどだったが、命に執着し命をもてあそぶようなところがあった。

マコトは戦時下の英雄と現代の殺人鬼の違いは「時代」だけだと言い、生まれてくる時代を間違えたと全く反省の色はない。

ミチロウがマコトの面会から帰ろうとすると、突然、赤い雨が降ってきて地面から這い出した蝉が一斉に鳴き出し、あたりは霧に覆われた。

U拘置所の周りは一面森におおわれていた。どさくさに紛れてマコトを始めとする30人余の囚人は拘置所を抜け出し、森の中へと逃げ込んでいった。

ミチロウはマコトを探すために森の中へと入っていったが、携帯電話はつながらないし、山の上に城のようなものが見えるし、全く状況の変化が理解できなかった。

突然、真田弁丸と名乗る少年がミチロウの前に現れた。六文銭の家紋付きの着物を着ている。弁丸とは真田信繁幸村の幼名だ。歴史好きの小学生がコスプレをしているのかと思ったが、村に連れていかれて悟った。

ミチロウたちはU拘置所ごと戦国時代にタイムスリップしてきたらしい。

一方、マコトは弁丸の兄・真田源三郎信之と遭遇していた。剣術の技は持ち得ないマコトだったが、医学の知識で人間のどこを攻撃すればいいのかを熟知していた。

弁丸とミチロウが、マコトと信之が対峙しているところへ駆けつけた。マコトは信之に再起不能な刀傷を負わせて去って行った。

ミチロウは信之を背負いU拘置所へと戻った。信之は拘置所の医務室で手術を受け、一命を取りとめた。

U拘置所は刑務官と囚人が戦う無秩序状態に陥っていた。そこへ、信之を救うために真田十勇士の三好総兵衛伊三(いさ)三好清海(きみ)姫が率いる真田軍が攻め入ってきた。

見るからに百姓のような者でさえ人を殺すことに全く躊躇がない。スリ・詐欺で収監されていた廣瀬寅雄は世間を震撼させた凶悪な確定死刑囚を解き放ち、武士たちに対抗させることにした。

ヤクザの若頭・赤岡勝美、国会議事堂を爆破した田宮友則、元格闘家の水沢ケイ、航空機ハイジャック犯の久能理、女性連続殺人犯の三ツ橋夫一、中国の犯罪組織の幹部・李昊天

凶悪犯たちは弁丸をさらって真田家を乗っ取る作戦に出た。凶悪犯たちも命に対して全く躊躇が感じられなかったが、ミチロウはなんとか弁丸を助けだし、信之の身も守り通した。

翌日、ミチロウと主任看守の菊池、新人看守の児玉の3人が砥石城に信之と弁丸を送り届けることになり、自分たちが未来から来たことを証明するために、自動車で砥石城へと向かった。

信之と弁丸の父・真田安房守昌幸は食料や物資を提供していくれる代わりに、未来の歴史を教えるように迫ってきた。その時、真田家の主君・武田勝頼が織田に討たれたという知らせが入った。

勝頼は歴史上では今死ぬはずがなかった。歴史が大きく変わろうとしていた。

勝頼の死により岩尾城主の大井行吉も運命を変えられようとしていた。脱走囚人の鳥居と小山が真田に攻められる前に真田を攻めよと発破をかけたのだ。

猿飛佐助由利鎌之助、清海姫、ミチロウの活躍により、攻めかかってきた大井行吉は捕らえられた。鳥居の話によると、大井を焚きつけて真田を攻めるように導いたのは逃亡した囚人の1人だという。

その男とは、3年前滋賀で高校が丸々消えた事件の生き残り、不破瑠衣

この時、高校生の不破瑠衣は織田信長を廃人にして操っていて、徳川家康亡き後には西野蒼が徳川家の当主・徳川蒼として徳川家を継いでいた。

高校生だった不破瑠衣と逃亡囚人としての不破瑠衣、2人の不破瑠衣が存在していることになる。

蒼が武田勝頼を討ち取って得た武田の領地を奪うために、瑠衣とマコトは北条氏政を唆して真田を攻めさせることにした。

北条方の軍師・松田尾張守憲秀が真田昌幸を訪ねてきて、下るための条件を提示した。砥石城と真田領に現れた牢獄(U拘置所)を明け渡すこと。首級を1つ差し出すこと。

昌幸は憲秀を斬りつけ、決戦の火蓋は切られることとなった。軍勢の数は50対2万とも言われ、圧倒的に真田が不利だ。

北条が真田の地にやって来るまでの2週間、現代人の知恵と物資を使って対抗する策が練られた。一部の現代人は逃げる道を選んだ。

北条の大群は一気に攻め込んできた。真田はLPガスのボンベを使って崖を爆破して土砂で退路を防いだ後、硫化水素を発生させて兵を壊滅させた。退却する兵は神川へと追い込み、上流に作った堰を決壊させて鉄砲水を発生させた。

北条の兵は一気に3分の1を失った。

瑠衣とマコトは、真田昌幸はおそらく牢獄に立てこもっているだろうから自分たちに首を取らせてほしいと氏政に頼み、U拘置所へと向かった。

瑠衣とマコトは信之と弁丸に遭遇した。マコトは看守から奪った拳銃を信之に向かって発砲した。そこに猿飛佐助を始めとする真田十勇士が加わり、真田と北条の全面戦争となった。

ミチロウは怪我をした看守からマコトに銃を奪われたと聞き、マコトの元へと向かった。

ミチロウが信之とマコトが対峙する場所にたどり着いたとき、まさにマコトは信之によって斬られてしまった。

ミチロウはもう二度とマコトを見捨てることはしたくないと、マコトを背負って拘置所の医務室まで運ぶことにした。

拘置所を目前にしてミチロウの前には瑠衣が立ちはだかり、人殺しの弟を助けるために人殺しができるのかとミチロウを逆なでしてきた。

助けに来た赤岡までもが瑠衣に切り伏せられ、ミチロウは自分の価値観を時代に合わせ、瑠衣を殺す決意で立ち向かっていった。

氏政が手勢を昌幸討伐のために牢獄へと向かわせたことを知り、真田は一気に手薄になった氏政の本陣に攻め入っていた。

先頭を切って斬りこんで行った信之は敵の総攻撃に遭い、弁丸の目の前で命を落とすこととなってしまった。

真田を背負う決意を固めた弁丸は氏政と対峙し、ついにその首をはねた。

時を同じくして、瑠衣と死闘を繰り広げるミチロウを人殺しにしてはいけないと、マコトは最後の力を振り絞って瑠衣に向かって拳銃を撃った。

真田軍は北条軍に勝った。

瑠衣がマコトに語っていたことには、現代に戻る方法があるということだ。指定された時刻に近江のある場所に行ってみると、そこには未来からやってきた高校の校舎があった。

赤い雨が降り始め大量の蝉が羽化して鳴きはじめると、あたりは一面霧に覆われた。戦国時代に放り込まれた現代人たちは、自分たちの世界へと帰っていった。

マコトと共にこの時代に残ることを決意していたミチロウは、校舎と仲間たちが消え去った後、その場所で徳川蒼と会った。

徳川蒼は死んだ真田信之の代わりになる人物を徳川家へ人質として寄こすように真田に命じた。信之として徳川に入ったのは、ミチロウに命を救われたマコトだった。

大坂夏の陣が描かれた屏風図の右隻には、戦国の時代にはありえない異様な風体の者たちが戦っている姿が描かれている。

この時代に彼らが生きていたことを残そうとマコトが描いたものだった。

徳川蒼は歴史書や文献を全て書き換え、狂ってしまった歴史を修正することに生涯をかけたと言われている。

現代に帰れなかった人は?

ミチロウはマコトとともに戦国時代に残ることを決めたが、なぜか現代に戻れなかった仲間たちがいた。

囚人の廣瀬寅雄、拘置所の医師、看守の菊池と児玉は戦国の世で真田十勇士として活躍することとなった。

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5巻完結。
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