小説『マスカレード・ナイト』前作超えのあらすじとネタバレ

累計400万部を超えた、東野圭吾さんの大人気傑作シリーズの第3弾。満を持して、映画化決定です!

映画と原作では、少し内容が違っていることが発表されているので、原作は原作で読んでもおもしろいと思いますよ。

都内のあるマンションで起こった殺人事件の犯人が「マスカレード・ナイト」という仮装パーティーに現れるという情報がもたらされます。

ホテルとは、人々が本来の自分ではない仮面をかぶって現れる場所だということを、前回の捜査の経験から嫌というほど思い知った新田。

顔が見えている状態でも、その仮面をはがすのは難しいのに、今度の敵は本当の仮面をかぶって現れてくると…。

前回バディを組んだ山岸尚美は、コンシェルジュとなっていて、サービスの向上とお客様を守ることに更なる磨きをかけています。

水と油のような2人が、時に協力し時にけん制しあって、難事件解決へと挑みます。

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小説のあらすじ

発信者の特定されない匿名通報ダイヤルから、警察へ通報があります。

練馬区のマンションを調べてほしい。女性の死体があるかもしれない。

警察が行ってみると、確かにそこに女性の遺体がありました。被害者は和泉春菜という28歳のペットトリマーの女性で、心臓に電気を流され感電死させられたようでした。

また和泉春菜は妊娠しており、部屋には男性が出入りしているところがたびたび目撃されていましたが、なぜかスマートフォンに男の痕跡はなく、普段ボーイッシュな格好を好んでいたにも関わらず、クローゼットには少女趣味な服ばかりという、不可解な点が明らかになりました。

警視庁あてに「練馬で起きた殺人事件の犯人がコルテシア東京のカウントダウンパーティーに現れる」という内容の密告状が届きます。

ホテル「コルテシア東京」と言えば、以前にも連続殺人事件の現場としてターゲットにされた場所です。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介に再び潜入捜査の白羽の矢が立てられました。

数年前、同じようにホテル「コルテシア東京」にホテルマンとして潜入したとき、バディを組んだ優秀なホテルマン・山岸尚美は、コンシェルジュとなっていました。

お客さま①日下部篤哉

40歳前後、中肉中背の男性。12/28~1/1 ロイヤルスイート4泊予定。12/29に予約してあるフレンチレストランを貸し切りにしてほしいと、山岸のところへ申し出てきました。

彼女にプロポーズする予定で、ピアノの演奏や真っ赤な薔薇の花道を用意してほしいと、具体的に計画を打ち明けます。

「できません」と言わないのがコンシェルジュの仕事。予約の時間を1時間遅らせてもらって、あとはお任せくださいと、尚美は準備を始めました。

その時、コンシェルジュデスクに一人の女性が訪ねてきました。聞けば、今日の夜、日下部篤哉と食事の約束をしていると。日下部はおそらくプロポーズをするつもりだと思うが、自分はそれを断るつもりだと言いました。

特別支援学校で教師をしているというその狩野妙子という女性は、日下部のことは好きだけれど、仕事にやりがいを感じているので、結婚して彼に付いてアメリカに行くわけにはいかないと言います。

そして山岸に、日下部に恥をかかせることなく、気まずくなることもなく、プロポーズにノーと答える方法を考えてほしいと頼んできました。

フレンチレストランでは日下部と妙子が食事をしていました。デザートを出すころには、他のお客様は退席していて、貸し切り状態となっています。

ピアノの生演奏で「メモリー」が流れる中、スタッフは音もなくレッドカーペットとフラワーアレンジメントを並べています。

曲が終わると照明が消えてキャンドルの炎だけになりました。日下部は108本の真っ赤な薔薇の花束と指輪を差し出し「2人でこの薔薇の道を歩いていきたい。ずっと永遠に。」とプロポーズの言葉を口にしました。

妙子は「カーペットの脇に並べられた花をよく見て」と言いました。薔薇だと思っていた真っ赤な花はスイートピーでした。

スイートピーの花言葉は「別離、門出、優しい思い出」。今夜を2人の新たな門出にしたいという妙子に、日下部は「2人の門出に乾杯」と言って笑いました。

お客さま②仲根緑

背が高く彫りの深い美人。夫の仲根伸一郎の名前で予約してあると、フロントに訪れました。12/29~1/1 コーナースイート3泊予定。

クレジットカードのプリントを取らせてほしいと言い、受け取ったカードは「マキムラミドリ」という名義でした。

翌朝、仲根緑が外出すると、その直後に日下部がコンシェルジュデスクに現れました。昨夜彼女からプロポーズを断られた日下部は、ラウンジで見かけた仲根緑を「キューピッドの矢が刺さった。まさに運命の女性だ。」と言い、山岸に「大晦日の夜、あの女性を食事に誘おうと思う。彼女の情報が欲しい。」と言ってきました。

「難しい」と答える尚美に、日下部は「コンシェルジュはできないとは絶対に言わない。代替案を考えておいてくれ。」と言って出かけていきました。

新田が防犯カメラを調べた限り、仲根緑の部屋に夫と思われる男性が出入りした形跡はありませんでした。にもかかわらず、仲根緑はインルームでの食事を2人分注文したり、アメニティを2人分使ったりしており、明らかに怪しいと思われる行動をとっていました。

お客様③浦辺幹夫

40代半ばと思われる男性。12/30~1/1 スタンダードツイン2泊予定。

ゴルフのキャディーバッグと旅行鞄を持ってフロントカウンターにやってきましたが、キャディーバッグには名札が付いておらず、ホテルの宿泊には明らかに慣れていない様子でした。

お客様④曽野昌明

50歳前後の太った男性。12/30~1/1 デラックスツインに妻と子どもの3名で2泊予定。

端末上で曽野はリピーターであると表示されていました。普段使っているのは月曜日の夕方、つまり不倫相手と利用しているホテルで年越しに家族と過ごそうとしているのでした。

 

尚美は日下部と仲根緑を引き合わせるために「あしながおじさん作戦」と銘打った作戦を考えました。フラワーアレンジメントやシャンパンなどをサプライズプレゼントして、大晦日になってから、仲根緑に「あなたに会いたいというお客様からのご依頼でした。」とタネ明かしするというものです。

フラワーアレンジメントとシャンパンを無事に渡し終え、ついにメインイベントです。それを伝える役は新田が買って出ました。仲根緑の部屋を訪れ、説明すると言って部屋に入っていきました。

窓辺に仲根緑を立たせて部屋の電気を消すと、近くのビルの壁面に特別映像ショーが始まりました。仲根緑は感激して涙を流していました。新田が見たところ、部屋に運ばれたディナーは一人分が手つかずで残されていました。

捜査本部が免許証の照会をしたところ「仲根伸一郎」の免許証に記載された住所に居住している事実はなく、フロントで書かれた携帯電話の番号も架空の番号であることがわかりました。

 

12月31日…いよいよ勝負の1日が始まりました。

本庁の能勢が調べたところ、3年半前にも睡眠薬を飲まされて感電死させられた女性がいたことが分かりました。クローゼットにはロリータ系の洋服がたくさんあり、今回の殺人事件との類似点があるように思われました。

浦辺幹夫あてに荷物が届き、それを部屋まで届けた新田は、浦辺の来ているスウェットに動物の毛が付いていることを見逃しませんでした。被害者の女性はトリマーだったので、動物を飼っているのなら何らかの接点があるかもしれないと、和泉春菜が働いていたお店の防犯カメラが調べられることになりました。

お客様⑤貝塚由里

30代と思われる派手な女性。12/31~1/1 デラックスダブル1泊予定。カウントダウンパーティーへ参加申し込み。

曽野昌明の不倫相手の女性。曽野が家族連れて宿泊しているのを知っているのか、たまたまなのか…。

妻がエステに行っている間に、尚美に聞いた野鳥展に出かけてご機嫌で戻ってきた曽野昌明は、ホテルのロビーで貝塚由里と遭遇し、かなり焦った様子でした。

 

仲根緑はコンシェルジュデスクの尚美のところを訪れ、今日は夫の誕生日なので、龍の飾りの載った模型のケーキを作ってほしいと依頼してきました。

尚美はなんとか龍の載った模型のケーキを用意できたことを、仲根緑に伝えると同時に、昨日からのサプライズは実は仲根夫妻とぜひ話がしたいと言っている日下部からのものであると伝えました。

仲根緑は7時に部屋で食事をすることになっているので、その前に日下部に部屋に来てほしいと言いました。

尚美は日下部を仲根緑の部屋へと案内し、しばらくして尚美も部屋へ呼ばれました。そして仲根緑から「仲根伸一郎という男性が泊まっていないこと、気付いていたんでしょ。」と言われました。

仲根緑が結婚するはずだった仲根伸一郎は今年3月に肺がんで亡くなったと話しました。来年の年越しはいっしょにマスカレードナイトに参加しようと約束していたことが忘れられなくて、彼を想いながら一人でコルテシア東京に宿泊したとのことでした。

龍の載った模型のケーキをお願いしたのは、去年の誕生日に用意したケーキのレプリカで毎年お祝いしたいと思ったからだと…、食事の1人分はトイレに流していたと告白しました。

そして仲根緑は日下部に一緒にディナーをしましょうと提案しました。

 

ホテルのロビーに隣接しているオープンレストランで食事をしている曽野昌明の家族の元に貝塚由里が現れ、何かしらのもめ事が起こるかと危惧していましたが、なんと貝塚由里は家族と仲睦まじくおしゃべりをしながら出てきました。曽野昌明は妻の友人と不倫していたのでした。

フロントでは宿泊者のチェックインがピークを迎えており、さらにマスカレードナイトに向けて仮装したままチェックインする宿泊者が多く、警察側の顔と名前のチェックが混乱を来すようになってきていました。

和泉春菜が働いていた店の防犯カメラを調べてみると、やはり浦辺幹夫が映っていました。春菜と知り合いだったに違いないと思われ、犯人か密告者かのいずれかに利用されている可能性があると、警察は直接話をしに行くことにしました。

浦辺幹夫は、本当の名前は内山幹夫といい、和泉春菜と付き合っていました。誰かわからない人物から「和泉春菜との関係を公表されたくなかったら30日からコルテシア東京に2泊しろ」とメールが届き、浦辺幹夫で予約されていたとのことでした。

ゴルフのキャディーバッグを持ってきたのは妻へ言い訳するためで、ホテルに届いた宅配便の荷物は、ペンギンの被り物と燕尾服、そして鍵のかかった重いカバンでした。

新田がフロントに戻ると、仲根緑がすでにチェックアウトしており、目的は果たせたし素敵な思い出ができました、とお礼を述べて帰っていったとのことでした。

曽野昌明は、マンションの管理会社から連絡があり、駐車場に止めている車に悪質ないたずらがあったとかで、急遽自宅に帰ることになったとホテルを出ていきました。

11時になりマスカレードナイトが始まりました。内山の携帯に脅迫者から電話があり、2階のブライダルコーナーに行ってソファにカバンを置いてくるように言われました。そのあとは、3階のマスカレードナイトの会場に行き、所定の場所で合図を送るように指示されました。

尚美の元には、ウエディングの仮装をした夫婦から、チャペルで記念写真を撮らせてほしいという依頼が寄せられていました。尚美はあらかじめ下見しておこうと4回のチャペルに上がりました。

尚美が真っ暗闇で照明のスイッチを入れようとしたとき、衝撃が全身を貫きました。意識が戻ったときには、手足と口元をガムテープで拘束されていました。そして、チャペルにはもう一人同じようにガムテープで拘束された人物が倒れていました。

襲撃者は尚美のブラウスのボタンをはずし、胸の中心と背中に何かを貼り付けました。そして尚美の目の前に時計を置き「カウントダウン」と言って、去っていきました。その人物はホテルの制服を着ていました。

警察が2階のブライダルコーナーを見張っていると、ミイラ男に仮装した人物がカバンを取りに来て、9階の自分の部屋へと持っていきました。そして、何事もなかったかのように3階のパーティー会場に戻ってきました。

警察がミイラ男に注視する中、新田はこれは警察を欺くための囮に違いないと読み、別の階に移動しようとすると、階段ホールから1人の男性従業員が現れました。振り向くと、その男はトイレへと入っていきました。

トイレの個室で着替えた男は、次はマイケル・ジャクソンの格好をして出てきました。新田は、その男がどの階にいたのか確認するように警備員室に連絡し、3階のパーティー会場でマイケル・ジャクソに声をかけました。

カウントダウンが始まりました。0になった瞬間、これまで顔を隠していた客たちが一斉にマスクや仮面を外すのが、このパーティーのお約束です。

新田は、マイケル・ジャクソのマスクを掴んで外しました。その素顔は全く知らない男の顔でしたが、マスクを付けていたいたときに見えていた目と口元は、不思議なことに確かに見たことのある人物のものでした。

男は「カウンタダウンはゼロになった。私の勝ちだ。」と言い放ちました。インカムから、その男が4階のチャペルから出てきたことが告げられ、新田は階段を駆け上がりました。

チャペルに行ってみると、尚美ともう1人の女性がコードで繋がれて倒れていました。コンセントに飛びつきプラグを抜いて、尚美のガムテープをはがしました。

尚美は無事でした。カウントダウンがゼロになったのに、なぜタイマーが働かなかったのかと見てみると、目の前の時計はまだ12時になっていませんでした。

犯人は尚美の腕時計で時間を合わせたようでした。尚美の時計は祖母の形見でよく狂うのだと、時計が正確すぎると余裕を持って行動しようとしないから、と微笑みました。

もう1人の拘束された女性は、ピエロのマスクをかぶった貝塚由里でした。

事件の真相は?(ネタバレを含みます)

日下部篤哉の話
日下部篤哉の正体は、実はホテル・コルテシア北米支部担当局人事部長の香坂太一という人物でした。

総支配人が尚美をコルテシア・ロサンゼルスに推薦したので、無理難題を言ってどれほど優秀なコンシェルジュかテストしたとのことでした。

香坂は尚美の対応は全て素晴らしかったといい、ぜひコルテシア・ロサンゼルスに来てほしいと言いました。

曽野英太の話
曽野昌明の中学生の息子・英太は、バードウォッチングを趣味にしている父の超望遠カメラを持ち出して、ベランダから遠くのビルやマンションの窓から中をのぞいていました。

カーテンが開いている窓から綺麗な女の人が見えて、毎日その部屋をのぞくようになりました。その部屋には男性もよく訪れており、英太はその様子を何枚か写真に収めていました。

女性のマンションに行ってみると、すぐそばのコインパーキングに停めた車から、その男女が出てきました。スマホで2人の写真を撮影し、車の中をのぞいてみると「礼信会」という封筒があったので、家に帰ってネットで検索してみると医療法人だとわかりました。

それからまた、久しぶりに部屋をのぞいてみたら、女性が横になっているらしく足先だけが見えていました。2日後に再びのぞいてみると、姿勢が全く変わっていなかったので、嫌な予感がしました。

母親に盗撮していたことが見つかり、事情を話しました。どうにかして身元が分からないように通報する方法はないかと調べ、匿名通報ダイヤルというものがあることを知り、パソコンから通報しました。

母と一緒に「礼信会」を調べてみると、「モリサワ・クリニック」の院長があの女性の部屋に出入りしていた男性だと分かりました。

貝塚由里の話
曽野万智子とは高校生の時からの友人です。大事な話があると呼び出され、近所のマンションの殺人事件の犯人の身元を掴んだと言われました。

その男を脅迫しようと共犯を持ちかけられ、六本木に出しているお店が経営難だったこともあり、話に乗ってしまいました。

「モリサワ・クリニック」院長の森沢光留に電話をかけ、和泉春菜の部屋に一緒にいる写真を送りつけました。そして他にも証拠があると1億円を要求しました。

コルテシア東京のマスカレードナイトで取引することにしました。森沢は4階のチャペルにカバンを置いたと言ったので、行ってみると誰かに襲われて意識を失いました。

曽野万智子の話
息子の盗撮と殺人事件の犯人を知り、由里はきっと食いついてくることを確信して相談を持ちかけました。

案の定、由里は森沢を脅してお金を取ることを提案し、全ての取引は自分がすると言いました。

夫のスマホを調べたり尾行したりして、夫がコルテシア東京で浮気をしていること、浮気相手が由里であることを掴みました。

由里は自分が寝取った男の妻に、コルテシア東京を使い慣れていることやカウントダウンパーティーが今回の計画に最適であることを語りました。

万智子は森沢に電話して、由里を殺すように頼みました。

内山幹夫は飼い犬の散歩を通して和泉春菜と知り合いました。それから、間もなく2人は体の関係になりましたが、春菜は電話がつながらなかったり住んでいるところを教えてくれなかったり、何か重大なことを隠しているように思われました。

春菜が殺されたことをニュースで知りましたが、犯人の心当たりもなく、自らの不倫が公になるのも困るので、沈黙を保つことにしました。

ところがある日、春菜のスマホからメールが届きます。その内容は、春菜とのことを公表されたくなかったら指示に従えというものでした。

内山に、春菜は妊娠していたことが告げられました。DNA鑑定で被疑者の子でないことは明らかになっていました。

笠木美緒の話
黙秘を続けている森沢光留のスマホの中から、被害者になった女性の写真がたくさん出てきましたが、同じ状況にいながら唯一被害者にならずにすんだ女性がいました。笠木美緒でした。

証拠がそろっているので起訴されれば有罪は間違いなと思われますが、森沢光留の動機がわからないため、美緒から話を聞くことになりました。

森沢光留には世羅という双子の妹がおり、中学生のころから2人でお化粧をする”姉妹ごっこ”という秘密の遊びをしていました。世羅が21歳で自殺してしまい、”姉妹ごっこ”ができなくなった光留は、世羅の代わりの女性を探すようになりました。

美緒は世羅が好きだったお人形のような服を着ることを強要され、行動も厳しく管理されるようになりました。

半年ほど光留と付き合ったころに知り合った男性から「操られている」と言われ怖くなって、仕事をやめ部屋とスマホを解約して光留の前から姿を消して逃げました。

森沢光留の話
森沢光留は新田になら話してもいいと指名してきました。

仲根緑…牧村緑の悲しきラブストーリーは、実在した仲根伸一郎という人物の情報から、光留が作り上げたものでした。ホテルマンに化けている捜査員がいるかどうか、警察の捜査状況を確認するためにどうしてもホテルに泊まる必要があったからです。

新田が潜入している刑事だということも早い段階で気付いたと言いました。

妹の世羅の代わりとなる女性を探し、彼女たちを自分の思い通りに操っていましたが、他の男と近づいたり思い通りにならなくなったりすると、殺してしまいました。感電死という手段を選んだのは、その方法が一番女性が美しく死ねると考えたからでした。

マスカレードナイトで取引に応じたふりをして貝塚由里を殺そうとしたのは、警察への復讐でした。

妹の世羅はレイプされたことがあり、そのことが世間に広まったり、警察の配慮のない取り調べが続いたことで心を病んでしまい、ついには自殺してしまいました。その上、犯人は捕まりませんでした。

犯人を捕まえるために万全の体制を敷いている中で殺人事件が起これば、警察の権威は失墜し世間から非難されることになるに違いない、そう思って必ずやり遂げるつもりでいたのでした。

 

小説を読んだ感想

もうお見事というよりほかありません!

数々の登場人物にそれぞれ伏線が張られているのですが、最後の最後に全て回収され、すっきりします。

ホテルという場所は、お客が仮面を付けて現れる場所だと『マスカレード・ホテル』でさんざん植え付けられているので、それも伏線になっている感じですね!いやぁ、お見事!

トリックは顔が見えない小説であるがゆえに成り立っている部分もあるので、これが映画になるとどのように描かれるのでしょう。結構大胆に再構築されるのでしょうか…。

映画はまたスリリングな展開が映像で繰り広げられるので、見ごたえ抜群間違いないと思います!超楽しみですっ!!

映画とは違った、これぞ東野圭吾!というトリックに満ちた小説もぜひ読んでみてください!

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今のところ、まだ電子書籍化されていません。紙の本で読むしかなさそうです。人気小説なので、電子化が待ち遠しいですね。


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