小説『宇宙でいちばんあかるい屋根』原作本はどんなあらすじ?

中学2年生のつばめと謎の老婆・星ばあの、かけがえのないひと夏の物語。

口が悪くて意地悪で、だけど何だかあったかい…。そんな星ばあの素敵な言葉がいっぱい詰まった物語です。

映画ももちろんいいんだけど、星ばあのじわじわとしみてくるやさしさを、ぜひ原作小説で味わってみてください!

そして、星ばあの秘密を知ったら…心が温かくなりますよ♪

 

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気になるあらすじは

つばめは、恋に、友達づきあいに、家族に…いろいろ悩む多感な14歳。通っている書道教室の屋上で、ひとり過ごすのがお気に入りの時間。

そこに現れた一人の老婆とキックボード。なんとも謎だらけのばあさんに、キックボードの乗り方を教えてあげたことから2人の交流が始まります。

キックボードの乗り方を教えたお礼に、つばめがばあさんに頼んだのは、恋心を抱く亨くんに送ったバースデイカードを取り返すこと。

勢いで書いて送ってしまったことを死ぬほど後悔していたのに、ばあさんはカードを取り返すのを失敗して、その代わり亨くんからピックをもらって来てくれます。

結局、ピックは亨くんからくすねてきたもので、亨くんに返すことになるのですが、それをきっかけにまた話をすることができるようになりました。

ホシノトヨと名乗るそのばあさんを、つばめは「星ばあ」と名付けます。

つばめは、星ばあに「クラゲを見に行こう!」と誘われ水族館に行くことします。昼間に会うなんて、変な感じと思いながら、いろんな屋根を見ていろんなウンチクを聞いて、たくさんのクラゲを見ました。

そして、帰りのバスで、星ばあは孫の「マコトくん」の話をしてくれました。

ある日、つばめの片思いの相手、亨くんが交通事故に遭ってしまいます。気が気ではないつばめでしたが、お見舞いに行く勇気はありません。

そこへ星ばあ登場。うながされたつばめは亨くんに会いに行きます。

何事にも臆病だったつばめに勇気をくれた星ばあに、つばめは「夏休みでひまだし、友達だから、一緒にお孫さんを探してあげる」と提案します。

星ばあから与えられたヒントは「えんじ色の陶器瓦の屋根」だけ。えんじ色の屋根探し…つばめの夏休みが始まりました。

夏のある日、父から「ママに赤ちゃんができたみたい」と聞かされます。「それって面白そうだね。」つばめは笑って答えました。

ママがどれほどつばめのことを愛しているかを聞いて「生まれてくる妹か弟をたいせつにする」という言葉が、自然にするりと出てきたのでした。

でも、自分の気持ちは置き去りにされたみたいで、何だかフェアじゃないとモヤモヤしていたつばめは星ばあと口喧嘩してしまいます。

それ以来、屋上に上がるのもやめていましたが、ある書道教室の日、ビルの入り口で星ばあが待っていました。「マコトの居場所がわかった」と。

書道教室をさぼって、一緒にマコトの家に向かう2人。途中で星ばあは、足腰が痛いだの、なんだかんだ言いだして、会いに行くのをやめると言い出す始末。

何とか励ましてマコトの家の前に着いたら…驚愕で足が止まったのはつばめの方でした。

つばめが驚愕したのはなぜ?
つばめは以前そこに来たことがあったからです。

マコトくんは…つばめが1か月だけ付き合った元カレの笹川誠でした。

ちょっと不良ぶってて、とがった態度を見せる笹川くん。つばめは、できれば会いたくない存在でした。

 

意地悪だけど、粋でかっこいい星ばあ

ど派手な格好で、やたらめったら口が悪い星ばあですが、なんだか粋なことをしたり言ったりしてかっこいいのです。

星ばあが言うには「屋根見りゃその家の人間がわかる。屋根に守られてるんさ、どんな家も人間も。」そして「毎晩飛んでるからわかる」と。

つばめは見たことがありませんが、なんと星ばあは空を飛んでいるのだそうです。そして、つばめに「あんただって、ずっと自分が飛べるって信じてたんだろうが。だからあたしを見つけた。」と。

「自分をだますことはいくらでもできんだ。」と自分を信じることを教えてくれたり、亨くんのお見舞いに行けなくて「私なんかが行ったら、亨くんが困っちゃうよ」と弱音を吐くと「困るのは、あんただろうが」と背中を押してくれたり。

「泣くな。ブスな顔がよけいブスになるぞ。」それが、星ばあから聞いた最後の言葉です。憎らしいけど、なんか憎めないばあさん。

気持を上手に出せなかったつばめが、星ばあと口喧嘩するうちに、自分の気持ちを言葉にして出せるようになり、言葉にして出したことで、気持ちの整理が付けられるようになります。とにかく、星ばあと過ごしたひと夏で、つばめは大きく成長することができ、たくましくなります。

ある日を境に、突然星ばあとは会えなくなります。でもつばめには、どうして星ばあと会えなくなってしまったのか、わかっていました。星ばあはちゃんと「しるし」を残していってくれていました。

-楽しかった?星ばあ。 ありがとう、私は、楽しかったよ。

つばめの、とてつもなく長くて短かったこの春と夏がおわりました。

星ばあの正体は?(ネタバレ)

この作品の「核」の部分なので、できれば本を読んだり映画を見たりして、結末を知ってほしいです!

湿っぽいことが大嫌いで、しぶとい星ばあのはずなのに…なんかちょっと泣けてくるんです。この感動とクライマックスは、物語をたどった人にしか感じられないと思います。

できれば、ぜひ小説または映画を鑑賞してみてくださいね!温かい気持ちになれますよ。

いいの?ネタバレしちゃうよ?
笹川くんの家の前まで行ったとき、つばめはマコトと顔を合わせてしまいます。

「ホシノトヨっていうおばあさんがいるでしょう?」とつばめが聞いても「知らない」と答えるマコト。マコトには星ばあが見えていないようでした。

後日、マコトに呼び出されて話をするつばめ。

おばあさんが危篤で急遽会いに行くことになって、行ってみたら「ホシノトヨ」という名前だったとマコトから聞かされます。そして、その「ホシノトヨ」さんは、長いことずっと意識がない状態だったと。

マコトが病室に着いて、奇跡的に意識を取り戻し、それから間もなくして「ホシノトヨ」さんは安らかに息を引き取ったのでした。

小説の感想

最後の最後に、涙がぽろぽろこぼれてくるくらい感動しました。

若いころからやりたい放題で、自分は後悔なんてないと思っていた星ばあでも、かわいい孫に会えないことがどうしても気がかりだったのですね。

そんな思いを抱えていた星ばあだから、つばめに言った言葉にも、何だか意地悪なようでいて心がこもっていて温かく感じるんです。

後悔のない人生なんてありえないけど、自分に正直に生きてみたいと思える、素敵な物語でした。

原作を読む方法は?


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