小説『スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼』映画と違うネタバレ

実写化された『スマホを落としただけなのに』は日本中を震撼させる話題の作品となりました。それに続く第2弾!

「囚われの殺人鬼」とはもちろん『スマホを落としただけなのに』の最後に逮捕された「浦野善治」のことです。

警察に捕らえられ、留置されているはずの彼に一体何ができるというのでしょう。

『スマホを落としただけなのに』より、格段にストーリーが複雑になっているので、ネタバレを含みながら解説していきます。

『スマホを落としただけなのに』の続編なので、必ずそちらを先に読んでね!

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映画とは違う登場人物

桐野良一

映画では『スマホを落としただけなのに』の続編として、加賀谷学が浦野と対峙する刑事として描かれていますが、原作では新たな主人公の登場です。

浦井光治

逮捕時、浦野善治と名乗っていましたが偽名で、浦井光治が本当の名だと語ります。しかし、この名前も実は偽名だったことがわかります。

小説のあらすじ

同じセキュリティ会社の同僚だったことから付き合い始めた桐野良一と松田美乃里。桐野が突然警察官に転職してしまい、会うこともままならない状態になってしまいます。

桐野は神奈川県警のサイバー犯罪対策課の刑事をしており、逮捕された浦井光治のパソコンの解析を進めていました。

これまで5人の黒髪の女性を殺したことを自供してきた浦井ですが、丹沢で見つかった女性の遺体は6人。それを問い詰めると、浦井は「Mが殺した。埋められているのは女だけではない。」と言います。

Mというのはダークウェブのカリスマで、浦野にあらゆる不正なスキルと遺体を埋めるのに最適な丹沢という場所を教えた人物でした。

浦井の言う通り、丹沢から2人の男性の遺体が発見されます。男性の1人は、先に発見された6人目の女性の恋人でした。その男性のパソコンを解析して、2人がMに脅迫されていたことがわかります。

時を同じくして、仮想通貨ビットマネー580億円が盗まれるという事件が起きますが、JK16というホワイトハッカーがビットマネーをマーキングし換金を阻止します。

ビットマネー社にバックドアを仕掛けた”ある男”は、経営者のメールからJK16と会う予定であることをつかみます。そして、再び丹沢で女性の遺体が見つかり、県警には「JK16を殺して丹沢山中に捨てた。M」というメールが届きます。

JK16を殺害したのは、”ある男”Mに金で雇われた3人の外国人で、すでに国外に逃亡していました。

Mの正体がつかめず、捜査が暗礁に乗り上げてしまった神川県警は浦井に捜査協力をお願いできないかと桐野に持ちかけます。

初めは乗り気ではなかった浦井は、ハイスペックなパソコンと有線LANを用意すること、そして桐野の秘密を教えてくれたら協力すると提案してきました。

実は桐野は、秘密のパソコンから警視庁のデータベースに不正アクセスしていました。彼の父も警察官でいたが、小学生のときに殉職しています。その真相を知りたくて不正アクセスを繰り返していました。

桐野の秘密を知った浦井は、協力を約束し、ダークウェブの深いところにMをおびき出す書き込みをしました。

美乃里に「桐野、手を引け、さもないと美乃里を山に埋めるぞ。M」という脅迫文が届きます。

桐野、美乃里に接近しようとする人物を特定するため2人はブログを始めます。その両方に訪れる人物を調べると、ビットマネー社の副社長・久保田稔、桐野がかつて働いていて、美乃里の職場でもあるセキュリティ会社の社長・森岡一、桜田門の警視庁、宮園直樹と名乗る男がヒットしました。

浦井は桐野のブログに罠をしかけて、ブログを訪れた宮園直樹の顔写真を撮ることに成功します。

Mによって神奈川県警のホームページが乗っ取られ、幹部とサイバー担当者の家族や恋人の殺害予告が表示されます。そしてたちの悪いことに、このホームページにアクセスしたパソコンはランサムウェアウイルスに感染してロックされてしまいます。

桐野から宮園直樹の顔写真を受け取った美乃里はボディーガードの刑事にそれを見せます。同じ電車にその男が乗っていると刑事に言われ見てみると、そこには顔写真の男が…。ボディーガードの刑事が追いますが、あと少しのところで逃げられてしまいます。

パソコンもスマホもロックされ、なすすべがなくなった桐野たちが身代金を払ってパソコンを復活させようとしたその時、かつての同僚・セキュリティ会社の森岡から「新しく作った復元ツールで解除できる」と電話があります。

森岡のおかげで復旧したシステム。すると今度は首都圏の信号を制御するシステムがクラッキングされて、交通網が大パニックに…。

桐野の母から美乃里の元へ、退院したのだけど、街中がすごい人で身動きが取れないから迎えに来てほしいとのメールが入ります。美乃里が待ち合わせ場所に着くと、親切な人が送ってくれくることになったから美乃里もその車で来るようにとのメールが来ています。そこへ「マツダミノリサンデスカ」とアラブ系外国人が近づいてきて、美乃里を車に連れ込んでしまいます。

信号の制御システムを何とか復旧させようとしている桐野の元に、浦井から「桐野さんのスマホ、遠隔操作されていませんか」と連絡が入ります。見ると送ったはずのないメールが美乃里あてに送られています。

美乃里は見知らぬ外国人グループに拉致されていました。桐野は美乃里のスマホのGPSを頼りに助けに向かいます。GPSはサービスエリアで停まったままとなっていました。

サービスエリアに着いた桐野は美乃里のスマホをゴミ箱の中から見つけ、万事休すと思ったその時、駐車場にクラクションが鳴り響きます。抵抗した美乃里の最後のあがきでした。

美乃里のもとにかけつけ、美乃里を開放するように拳銃を向ける桐野。そこへ、拳銃を持った「宮園直樹」が現れます。そして銃を発射しました。

 

病室で目覚める桐野。「宮園」に撃たれたわけではありません。「宮園」は美乃里を拉致した外国人の肩を銃撃しましたが、その男は倒れるときに持っていたナイフを桐野に突き刺していました。

「宮園」の正体は、警視庁公安部、兼サイバー攻撃対策センターの兵頭でした。警視庁のデータベースに不正アクセスした件で、桐野のことを追っていたのでした。しかし、桐野が「桐野喜朗」の息子であることを知ると、Mの情報を全て提供することと警察官を辞めないことを条件に桐野の行為は不問にすると言いました。

兵頭はかつて、桐野の父の部下でした。

桐野からの情報を照し合わせ、兵動はまさに北朝鮮に飛ぼうとしているMを逮捕しました。

 

Mの逮捕に一件落着…とはならず、もっと悪いことに…浦井はなんと、この大混乱に乗じて、まんまと脱獄し、国外逃亡まで果たしていました。

Mの正体は?
Mを名乗っていた男は、森岡一でした。

自社の資金繰りに苦慮していた森岡は、ビットマネー社のコンサルタントをやるうちに、そのシステムに致命的な欠陥があることに気付き、仮想通貨を盗むことを思いつきました。

それがJK16の登場により、自分の身にも危険が及ぶと思い殺すしかなかったと言います。

Mの名前を使ったのは、過去に仮想通貨流出事件に絡んでいたという噂があったので、その名前を借りただけで、丹沢で見つかった3人を殺したのは自分ではないといいます。

神奈川県警のホームページを乗っ取ったのも、そのウイルスを駆除したのも、森岡の自作自演でした。

美乃里を巻き込んだ理由は捜査をかく乱するためでしたが、殺そうとした理由を聞くと、森岡は驚くべきことを口にしました。

森岡は桐野のことを愛していました。

浦井はどうやって脱獄したのか?
すべては浦井の計画通り。

監視していた警察官を撃って、その警察官の制服を奪って脱獄を成功させていました。当時、神奈川県警はホームページと信号システムの乗っ取りで、大混乱の真っただ中でした。

浦井は逃亡する前に、地下3階のサーバールームに侵入し、外部からはアクセスすることのできない警察のデータベースにアクセスして、自分の顔写真・指紋・DNA情報等を全て他人のものに書き換えていました。

そして、浦井は空港の自動認証システムを見事にくぐりぬけて、国外へと逃亡してしまいました。

事件の真相は?
伝えたいことがある…と、桐野の元に浦井から電話があります。

丹沢で発見された男女の遺体は、Mが殺して埋めたものだと。そして、もう一人身元の分からない男性の遺体は、自分が殺したMだと…。

そして「丹沢の地理に詳しく子どものころからパソコンが得意だった人物」を探すために捜査していた刑事から、驚くべき事実がもたらされます。

その人物の名前は「浦井光治」。Mの正体は「浦井光治」でした…。

”逃亡した浦井”はMを殺した後、自分が浦井光治を名乗って生きていました。

小説の感想

はっきり言って難しすぎました。いや、内容や出来事が難しい訳ではありません。

起こる事件の一つ一つが、一体誰が何のためにやっているのか全く分からない上に、Mとか宮園直樹とか…一体誰やねん的な人が複数人存在して、さらにややこしや。

最終的には全てが一つにつながって「そうだったのか…こわっ!!」となりますが、「あの時のあれは誰の仕業?」っていう答え合わせが簡単にはできないので、もう一度読むことになります。笑

もう一度読むと、色々な出来事の目的がわかってなるほど~と腑に落ちて、この物語がいかに緻密に作り上げられているかに感動しますよ。そして怖くなります。

『スマホを落としただけなのに』では個人のスマホが乗っ取られて、個人情報は身ぐるみはがされ、最後には命まで狙われることになりましたが、今回は仮想通貨が盗まれたり、県警のホームページが乗っ取られたりとスケールアップしています。

おまけに殺人鬼はまんまと脱獄・逃亡まで果たしてしまいます。

こんなこと起きないよねぇ…と思いながらも、いやいや凄腕のクラッカーにかかったら本当になるかもよと思わずにはいられない…。本当に怖い物語でした…。

わたしら庶民は、企業さんも県警さんも、インフラ管理も、とにかくセキュリティ…頑張ってくださいとしか言えないわぁ。

気になる続編

まんまと脱獄・逃亡した浦井。物語がこのままで終わるはずがありません。

『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』で桐野と浦井は再び対峙することになります。

今度の浦井は、国家を巻き込んでの、とんでもないサイバーテロを仕掛けてきます。果たして桐野は浦井を仕留めることができるのでしょうか。

映画化も気になりますね!

 

購読する方法は?

小説『スマホを落としただけなのに』⇒コミック版 1~3巻
小説『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』⇒コミック版 4~6巻


小説だけでなくコミックで読むことも可能です!
【価格は2021年5月21現在】

 

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