るろうに剣心シリーズ 待望の2作目。
映画冒頭で平和の象徴として描かれる芝居小屋、そして続く大久保卿の暗殺、警察官の夫や息子を殺された家族の慟哭。剣心が望む穏やかな日常が、目の前で壊されていきます。
それらは維新政府の転覆を狙う志々雄真実(ししおまこと)からのいわば挑戦状でした。
それを止められるのは剣心しかいないと懇願され、「奴を止めることは、拙者の役目。過去を変えることは誰にもできない。」と、剣心は一人、京都に向かいます。
シリーズのテーマである”愛と憎しみ”が色濃く描かれており、原作漫画「るろうに剣心~明治剣客浪漫譚」の中でも最も人気の高かったのが『京都編(7~17巻)』です。
その前半部分を描いたのがこの映画ですので、後半部分を描いた『るろうに剣心~伝説の最期編』とセットで1つの物語となります。
『るろうに剣心~京都大火編』の最後の出てくる”謎の男”は一体誰なのか?剣心はついに不殺の誓いを破ってしまうのか?再び重く苦しい戦いが始まります。
この映画は『るろうに剣心』の続編です!必ず『るろうに剣心』を先に見てね!
前作から続投!剣心と仲間たち
緋村剣心:佐藤健
『るろうに剣心』で見せたアクションは鳥肌ものでしたが、今回も期待を裏切りません。1対多数を得意とする飛天御剣流がさく裂しまくります。
「人斬り抜刀斎」に戻らずして悪と戦えるのか。苦悩に苦悩を重ねる剣心の姿は、見ていて胸が締め付けられます。
神谷薫:武井咲
前作ではパッツンだった前髪を少し流して大人っぽくなっています。前回より強くなった若き女師範代は今回薙刀を持って戦います。
相楽左之助:青木崇高
大久保利通のことを「誰だそれ?」と言ってのける、相変わらずおバカキャラです。
『るろうに剣心』で剣心が棒高跳びの要領で川を飛び越えるシーンがありますが、今回それをやって見事失敗!唯一笑えるシーンを作ってくれる、愛すべき左之助です。
高荷恵:蒼井優
口の悪さとは裏腹に、とても優しく頼りになる女医。
明神弥彦:大八木凱斗
『るろうに剣心』では田中偉登くんが演じていました。今回の弥彦は薫と一緒に戦い、なかなかの腕前をお見せします。
斎藤一:江口洋介
剣心の仲間かと問われると「?」ですが、志々雄を討つため剣心とともに戦います。
気付かないくらいの小さな変化ですが、『るろうに剣心』では1本だった前髪の垂れた塊は3本になり、より原作(4本)に近づきました。
今回もすごい!新しいキャスト
志々雄真実(ししおまこと):藤原竜也
この映画は最初から最後まで、ひたすら志々雄の恐ろしさについて描かれていると言っても過言ではありません。自分を利用し、証拠隠滅のために抹殺しようとした維新政府への恨みがいかに根深いものか、その残忍さからうかがえます。
劇中、藤原竜也さんの顔が見えるのは、たったの2分。あとはずっと包帯ぐるぐる巻き姿です。本当に包帯を巻いてアクションををしようものなら、ほどけてどうしようもなくなるので、スエードを巻き付けて作られたラバースーツを装着しています。
このラバースーツ、耳は聞こえない、頭は締め付けられる、暑い、トイレに行けない…、着るだけで気分がどーんよりするんだそうです。
【#るろ剣展 人物絵巻 其之十一】 志々雄 真実
政府転覆を狙う梟雄。幕末、剣心の後を継ぎ幕府要人を暗殺する影の人斬りとして活躍。雇い主の維新志士に裏切られ暗殺されかけるも生き延び、明治になって一大反政府組織を創設。”弱肉強食”の摂理を絶対視し、“無限刃”を片手に国盗りを狙う。 pic.twitter.com/unTkWYlQht— るろうに剣心展【公式】 (@ruroken_ten) December 23, 2019
駒形由美:高橋メアリージュン
かつては吉原の花魁。志々雄を心から愛し、常に傍らでお世話をする妖艶な女性。暗い暗い映画の中で、大輪の花のような存在感。
最恐集団十本刀
瀬田宗次郎:神木隆之介
志々雄が率いる十本刀の筆頭で、志々雄に最も古くから仕える側近。幼いころに受けた虐待のせいで”楽”以外の感情を失ってしまい、かわいい顔でにこにこしながら人を殺す…今でいえばサイコパスのようなキャラクターです。
感情が読めず、剣心も苦戦を強いられます。片足でぴょんぴょんするのは原作にはなく、剣心をイラつかせるために神木さんが出したアイデアです。2人の初対決シーン、抜刀術で構えた時、剣心の指が少し動いていることからも剣心の心の乱れがうかがえます。
神木隆之介さんは、宗次郎が好きすぎてオファーがある前から役作りとアクションの練習をしていたのだとか。少し幼さをまで感じさせる癒し系の神木隆之介さんが「天剣の宗次郎」を小気味よく見事に再現してくれています。
【#るろ剣展 人物絵巻 其之十】瀬田 宗次郎
幼少期のトラウマから、“楽”以外の感情を封印したまま成長した剣士。志々雄真実と出会い、“弱肉強食”をこの世で唯一の真実として志々雄の下で暗躍する。剣心との決闘で感情が解放され精神崩壊するも、その後新たな真実を求め旅に出る。 pic.twitter.com/bSpjRb3f0p— るろうに剣心展【公式】 (@ruroken_ten) December 20, 2019
佐渡島方治(さどじまほうじ):滝藤賢一
「百識の方治」と呼ばれる志々雄の参謀役。滝藤さんの振り切れた演技はまさに漫画から出てきた方治そのものです。
沢下条 張(さわげじょう ちょう):三浦涼介
別名、刀狩の張。新井赤空(あらいしゃっくう)の最後の一振りをめぐって剣心と対決します。剣心は不殺の誓いを破ってしまうのか…。
赤空の最後の一振りは”逆刃刀・真打”でした。
悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ):丸山智己
魚沼宇水、本条鎌足、刈羽蝙也、夷腕坊、不二、才槌
↓左枠上から、悠久山安慈、魚沼宇水、夷腕坊、本条鎌足、刈羽蝙也、才槌。右から2枠目上から、駒形由美、佐渡島方治、志々雄真実、瀬田宗次郎。
【#るろ剣展 浪漫譚おさらい~京都編~】
かつての剣心同様、幕末期に影の人斬りとして暗躍した志々雄真実が、日本の覇権を握ろうと政府転覆を企て始めた…。志々雄の凶行を止めるため、京都へ向かう剣心たち。志々雄や志々雄一派の幹部・十本刀たちと激闘を繰り広げ、その野望を打ち砕く! pic.twitter.com/RXEKYPazxY— るろうに剣心展【公式】 (@ruroken_ten) December 17, 2019
↓左から悠久山安慈、刈羽蝙也、夷腕坊、本条鎌足、瀬田宗次郎、志々雄真実、駒形由美、魚沼宇水、佐渡島方治、不二、才槌、沢下条張。
ハッピー・ハロウィン(イブ)!明日は俺たち十本刀の仲間にならねぇか。映画館で待ってるぜ。#るろうに剣心 #ハロウィン pic.twitter.com/u5OeEQfQ0f
— 映画『るろうに剣心 最終章』公式アカウント (@ruroken_movie) October 30, 2014
志々雄真実と十本刀のエピソードは↓こちらをどうぞ。
隠密御庭番衆
四乃森蒼紫(しのもりあおし):伊勢谷友介
かつては幕府の諜報部隊として活躍していた御庭番衆の御頭。維新の折、口封じのために仲間たちは殺されてしまい、剣心を倒して最強の称号を仲間たちに捧げることに取りつかれてしまいます。
志々雄たちとはまた別に、剣心の命を狙い、仲間である翁に瀕死の重傷を負わせる修羅と化した男を、伊勢谷友介さんが実に冷たく狂気的に熱演しています。
【#るろ剣展 人物絵巻 其之六】 四乃森 蒼紫
“江戸城御庭番衆”、最後の御頭。仲間想いの強さゆえ、闘いで仲間を失った後は”最強”の称号に憑りつかれ兇剣をふるう。剣心との激闘を経て自分を取り戻した後は、平和を生きる闇の者として、外法の悪を滅ぼす道を選ぶ。 pic.twitter.com/A5PCMxWF6v— るろうに剣心展【公式】 (@ruroken_ten) December 13, 2019
巻町操(まきまちみさお):土屋太鳳
京都に向かう剣心から刀を盗もうとして知り合う娘。アクションシーンでは土屋太鳳さんの身体能力が存分に発揮されます。四乃森蒼紫を慕う御庭番衆の一員。
【#るろ剣展 人物絵巻 其之八】 巻町 操
四乃森蒼紫を一途に恋い慕う、“京都御庭番衆”随一の元気者。修羅に堕ちた蒼紫の凶刃に“翁”こと柏崎念至が倒れた際は、悲しみを乗り越え、自ら一団の「御頭」を名乗り結束の中心に。リーダーシップを発揮し、見事志々雄一派から京の都を守り切った。 pic.twitter.com/KzfrH8sBsZ— るろうに剣心展【公式】 (@ruroken_ten) December 18, 2019
翁(おきな)/柏崎念至(かしわざきねんじ):田中泯
操の育ての親。原作の翁はとんでもなく破天荒なじいさんですが、映画では田中泯さんがいぶし銀のような演技で魅せてくれます。撮影当時、68才だとは微塵も感じさせないアクションはさすがです。
映画のあらすじは?
武田観柳から守った江戸の町は平和で、剣心たちも平穏に暮らしていました。そこへ、大久保利通からの使者が来て、剣心に頼みがあると言います。
大久保卿の頼みは、京都で暗躍する志々雄真実を倒してほしいということでした。1週間後、返事するために大久保卿を訪ねようとした剣心が目にしたものは、何者かによって暗殺された大久保卿と、たくさんの警察官の変わり果てた姿でした。
剣心は薫に別れを告げて、志々雄真実を止めるために京都に向かいます。赤い半身の着物を置いて…。
薫に「ありがとう。そして、さよなら」の言葉を残して…。
その道中で、剣心の刀を盗もうとした操と出会い、旅を共にすることになります。
道中、志々雄に支配された新月村で、志々雄の残忍さを目の当たりにし、戦いを挑みますが、志々雄の側近である宗次郎に逆刃刀を折られ、完敗します。
京都に着いた剣心は、操の仲間・江戸城御庭番衆の助けにより、逆刃刀を作った新井赤空を訪ねようとしましたが、故人となっていました。
赤空の息子・青空には「刀は打たない」と断られましたが、青空の息子・伊織を刀狩の張から救ったことで、赤空の最後の一振りを譲り受けます。それは逆刃刀真打でした。
警察に捕らえられた張が吐いた情報によると、志々雄は京都大火を目論んでいるとのこと。剣心と斎藤一は、遅れて着いた薫たちや御庭番衆とともに京都大火を食い止めます。
そんな中、薫が宗次郎に連れ去られるのを目撃した剣心。追いかけてたどり着いた先は、甲鉄艦「煉獄」。志々雄の本当の目的は、京都大火ではなく、もっと壮大なものでした。
そして、薫を助けようとして海に飛び込んだ剣心でしたが、気を失って浜に流れ着き、謎の男に拾われます。
映画の見どころは?
最初から最後まで、とにかく志々雄真実の残忍さが描かれており、その恐ろしさたるや鳥肌が立つくらいです。
幸せな庶民の生活を脅かす「悪」の象徴として描かれていますが、本を正せばその残忍さは維新政府から志々雄真実に向けられていたものと同じです。
刺客として維新政府に利用され、証拠隠滅を図って殺されるという理不尽さ。
大義名分という大きな盾によって隠されたこの残忍さを、見ている私たちは決して忘れてはならないと思います。
だからと言って、志々雄真実達のやっていることは決して許されることではないですけどね。
志々雄を止められるのは、無念さと理不尽さが痛いほど理解できる剣心しかいないでしょう。剣心と志々雄は心に同じような闇を抱えているのです。
志々雄真実に…救いはあるのでしょうか。その答えが『るろうに剣心 伝説の最期編』に描かれていることを望まずにはいられないですね。
謎の男:福山雅治は一体だれ?(ネタバレ)
満身創痍で浜辺に流れ着いた剣心を担いで運ぶ謎の男…。敵?味方?
一体だれ?
剣心をも上回る存在感とルックス…。剣心の師匠である比古清十郎に他なりません。
原作では飛天御剣流の奥義を求めて、剣心自らが清十郎を訪ねていきます。京都大火をすんでのところで食い止めたものの、志々雄の凶悪さをこれでもかというくらい思い知らされ、薫もとらわれてしまい、なすすべがない剣心たち。
絶望の中に一筋の光?と思わせる、前後編に分かれた映画ならではの演出です。
今回の主題歌も ONE OK ROCK
ボーカルのTakaさんが「一緒に映画をつくらせてもらっている」と言い切る通り、前回に負けないスケールの主題歌です。
ONE OK ROCK -Mighty Long Fall-
映画『るろうに剣心 京都大火編』視聴方法は?
動画配信サービス
【2024年7月1日時点の情報となります。 配信が終了している可能性がございますので、オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。】
動画配信サービスを利用するには会員登録(有料)が必要です。
U-NEXT | レンタル 199円 |
amazon prime | レンタル 400円 |
hulu | レンタル 330円 |
Lemino | レンタル 418円 |
購入
HD(高画質)ダウンロード版 1528円
Blu-ray 3983円 / DVD 2373円
【価格は2024年7月1日現在】