
CLAMPが紡ぐ傑作『xxxHOLiC~ホリック~』
登場人物の妖艶なたたずまいとお茶目さが絶妙な具合に描き出された最高傑作の漫画です。累計1400万部超も納得!
”アヤカシ”を引き寄せてしまう体質の四月一日君尋が出会ったのは、ネガイを何でも叶えてくれるというミセの女主人・壱原侑子。
「祓う力」を持つ百目鬼に助けられながらミセの手伝いをする四月一日の前には、様々なネガイと欲を持った「客」が現れます。
出会いは必然、未来は自らが選択した先にある…と言う侑子のメッセージが、壮大な物語として繰り広げられる究極のファンタジーです。
『xxxHOLiC~ホリック~』のあらすじは?
高校生の四月一日君尋(わたぬききみひろ)、アヤカシが視えアヤカシを引き寄せる体質に密かに悩んでいる。
突然現れたヘンな家に、自分の意に反して引き寄せられるように入っていくと、そこには壱原侑子(いちはらゆうこ)と名乗る妖艶な女性とマル(マルダシ)とモロ(モロダシ)という2人の少女がいた。
侑子は「ここはネガイをかなえるミセ。出会ったのは必然」と、四月一日のアヤカシが視えなくなればいいのにというネガイを叶えると言った。
ただしネガイを叶えるためには過不足ない対価が必要だ。四月一日は侑子の身の回りの世話をしながらミセで働くことになった。
嘘をつくことがやめられない女性、ネット中毒の主婦、ミセにはいろんな人がやってきた。
学校に行くと四月一日は九軒(くのぎ)ひまわりという女の子にぞっこんなのだが、寺の息子・百目鬼静(どうめきしずか)が邪魔ばかりしてくる。
侑子さんの提案で、百目鬼の寺で百物語をすることになった。ひまわり、百目鬼、四月一日、侑子の順で怪談を語ると、部屋の外に怪しい影が現れた。
アヤカシは四月一日を捕まえて離さない。侑子の助言で百目鬼が「気」の矢を射ると、アヤカシは苦しみ、黒モコナに吸い込まれていった。
百目鬼は魔や邪を寄せ付けず、祓う力があるらしい。四月一日と百目鬼で学校に憑いたアヤカシを祓ったこともあった。
民俗学を専攻しているという女性がミセを訪ねてきて、侑子さんから綺麗な筒をもらっていった。「絶対に開けるな」と侑子から言われていたが、ひまわりが触れるとその筒は難なく開いた。
中から出てきたのは、願いを叶えると言われている「猿の手」のミイラ。自分が抱えきれる以上のものを願った代償は大きかった。全てをなかったことにして、というネガイに女性は自らも消えていった。
侑子の元に「雨童女(あめわらし)」が訪ねてきた。「助けてほしい」と言う。四月一日が百目鬼と共に向かうと、そこには大きなアジサイの木があった。
四月一日がアジサイに絡みつかれてたどり着いた場所には、1人の小さな女の子がいた。小さな女の子は殺されてアジサイの下に埋められていたのだった。
女の子に黄泉の国へと連れて行かれそうになった四月一日は、百目鬼の力で再びこちらの世界に引きずり戻された。
四月一日は座敷童(ざしきわらし)に惚れられたり、管狐(くだきつね)に懐かれたり、猫の灯(あかり)からホオズキをもらって「百鬼夜行」に参加したり、水仙郷を訪れたりと不思議な体験を重ねていった。
また、妹への劣等感に縛られる双子の姉、抑制心をなくした者にだけ取りつく羽根、自分の罪が写った写真に苦しめられる女の行く末を見届けた。
四月一日が百目鬼の寺を訪れたときに、たまたま絡まりついた蜘蛛の糸を百目鬼に切ってもらった。すると蜘蛛の糸は百目鬼の目に張り付いて目を開けられなくした。
四月一日は百目鬼に右目を返す代わりに、自分の右目を蜘蛛に差し出した。四月一日はそれ以来、見えないはずの右目で不思議なものを見るようになった。
突然現れた猫娘が、四月一日の右目が奪い合いになっていると言った。
座敷童が捕まったと鴉天狗(からすてんぐ)たちが侑子のところに助けを求めてきた。侑子は四月一日に座敷童を助けに行かせた。
座敷童は蜘蛛の糸に捕らえられていて、隣には四月一日の右目を持った女郎蜘蛛(じょろうぐも)がいた。
座敷童は四月一日の右目を取り返そうとして女郎蜘蛛につかまったらしい。四月一日は自分の右目は諦め、座敷童を取り戻した。右目は女郎蜘蛛に食われてしまった。
侑子が四月一日に「百目鬼の右目の半分」を差し出した。それを飲んだ四月一日は、百目鬼と右目を共有することになった。
四月一日は夢で百目鬼静の祖父・百目鬼遙と会うようになった。遥は静と同じように四月一日をアヤカシから守ってくれる。
四月一日が学校の2階の窓から転落した時も、黄泉の国へ行くのを引き留めてくれたのが遙だった。
2階の窓から転落したのはひまわりに背中を触れられた直後。これまでもなんとなく気付いてはいたけれど…ひまわりは他人を不幸にしてしまう体質だった。
子どものころからひまわりと関わった人は事故や火事にあったり自殺未遂をしたりと、不幸な道筋へと導かれていったのだった。
「さよなら」というひまわりに、四月一日は「ひまわりちゃんのことが大好きだから、根性で死なない。泣かせたりしない」と約束した。
四月一日は五月七日小羽(つゆりこはね)という霊能師の少女と出会った。母親は小羽をテレビに出演させ、お金を生む道具としてしかとらえていなかった。
四月一日は小羽に手袋をプレゼントしたりお弁当を作ってあげたりして「大切だよ」という気持ちを伝えようとした。
小羽は霊視が当たらないと世間から中傷を受け、母親からも暴力を振るわれるようになった。小羽は侑子に保護され、占い師のおばあさんのところで暮らすことになった。
おばあさんから占いのやり方、人や星や道筋を視る方法などを習いながら、母親が自分で気づき変わるのを待つことにした。
侑子は時空が崩れ始めていることを感じ取った。記憶を失い立ち止まったままの四月一日が歩き始めなくてはならない時が来たから。
侑子は四月一日が生まれるずっと前に死んでいたが、ある人の想いが強すぎて刻(とき)が止まり、その止まった刻の中に留められた存在。刻が動きだしたら侑子は消えてしまう。
侑子は四月一日に別れを告げて姿を消した。四月一日は自分の刻を対価に「ミセ」で侑子を待つことにした。
月日は流れて行った。四月一日は今でも侑子を待ち続けている。
続編『xxxHOLiC・戻~ホリック・レイ~』のあらすじは?
おそろいのマスコット人形を持ち互いに「親友」だという2人の女性、山狗を救ってほしいという夜雀、ネガイを叶えるため四月一日は東奔西走する。
ミセには侑子の姿があった。四月一日は過去に戻ったのか?侑子が帰ってきたのか?
すべては四月一日のネガイが作り上げた世界だった。
四月一日に座敷童が危ないという知らせがもたらされる。座敷童を救うためならどんな対価も払うと申し出る雨童女。
座敷童の穢れのない魂を狙うのは誰なのか…。
「つづく」となったまま現在休刊中です。再開はあるのかなぁ。
『xxxHOLiC~ホリック~』を読んだ感想
美しさに見とれてしまう独特の世界観と妖艶な登場人物に心奪われてしまいます。
侑子さんの語るセリフ「ネガイを叶えるためには対価が必要」「自分で選んだ先に未来がある」というのは、言ってみれば”当たり前”のことような気がします。
それなのにヒトは自分が与える以上のものを欲し、自分が進んだ道を後悔したり誰かのせいにしたりするのが常。それが多ければ多いほど”アヤカシ”に我が身を滅ぼされることになるのに。
ファンタジーでありながら、「人間の業」という壮大なテーマを描いた物語です。
ファンタジーの世界なので当然言葉で説明するのも難しく、この世界観はぜひとも原作漫画を読んで味わっていただきたいですね。
そんな風に言うとテーマは重々しいですが、漫才のようなやりとりあり、酒乱の侑子さんありと、面白く読めるような漫画本来のスタイルも健在です。
実写映画のキャスト、神木隆之介さんと柴崎コウさんがどれほど神がかり的なキャスティングなのかも漫画を読んだら納得しますよ。
『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』
『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』は『xxxHoLic』のパラレルワールドである”異世界”を描いた物語です。

モコナ=ソエル=モドキ(白モコナ)とモコナ=ラーグ=モドキ(黒モコナ)という壱原侑子とクロウ・リードが作った一対のモコナの力によって、『ツバサ』と『ホリック』の世界は通信することができます。
そのため、侑子さんや四月一日の前にサクラや小狼がたびたび姿を現すことがあります。
実は『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の世界は『xxxHoLic』の世界と大きく関係していて、侑子さんが姿を消してしまったのも飛王・リードによって”世界の理”が崩され、刻が進み始めたからでした。
『xxxHOLiC~ホリック~』を読んだ後は『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』もぜひ!
あらすじは?
無数の羽根となって異世界に飛び散ってしまったサクラの記憶。瀕死の状態のサクラを救うには飛び散った羽をサクラに戻すしかない。
異世界を渡る旅をするには次元の魔女(壱原侑子)の力を借りるしかない。サクラの幼馴染の小狼(シャオラン)は、それぞれに事情を抱える黒鋼(くろがね)、ファイと共に侑子から異世界を渡り歩く能力をもつ白モコナを譲り受け、旅を続ける。
サクラの記憶の羽根は魔力を持ち、異世界では異変が起きていた。一行は難題を一つ一つ解決して、サクラの羽根を取り戻していく。
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【2023年8月6日時点の情報となります。 オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。】
『xxxHOLiC~ホリック~』全19巻完結
『xxxHOLiC・戻~ホリック・レイ~』現在4巻まで
『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』全28巻完結
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