映画『やがて海へと届く』豪華キャストで描く再生の物語

アニメ『君の膵臓をたべたい』で、主人公の男の子が読んでいたのが、彩瀬まるさんの傑作小説『やがて海へと届く』です。

大切な人を失った喪失感を、人はどうやって埋めていけばいいのか…。正解のない永遠のテーマですね。

突然いなくなった親友のすみれのことを、忘れたくなくて、忘れられなくて…深い悲しみの中から出てこられなくなってしまった真奈。

すみれの死を受け入れていく人たちに反発しながら、すみれと過ごした愛おしい日々に支えられて少しずつ再生していく物語です。

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注目のキャスト!国木田は?

真奈:岸井ゆきの

大切な親友を失ってしまった事実を受け入れることができず、悲しみの中で生きています。

すみれ:浜辺美波

突然姿を消してしまう真奈の親友。自由奔放で、真奈のあこがれの女の子。

遠野:杉野遥亮

すみれの恋人。すみれの”死”から一歩踏み出そうとしています。

国木田:中崎敏

温かくて包容力のある真奈の職場の同僚。多くは語らないけど、心に届く言葉を持った人。

真奈が立ち直っていく過程で欠かせない人物です。

すみれのお母さんを鶴田真由さん、真奈の職場の上司を光石研さんが演じます。

中嶋朋子さんが演じる東北で民宿を営む幸栄と、新谷ゆづみさん演じる幸栄の娘は映画オリジナルのキャラクターです。

映画のあらすじは?

真奈には未だ受け入れられない”死”があります。明るくて自由奔放で、あこがれの存在でもあった大好きな親友・すみれの死。

すみれは死んだことになっているけれど…本当はどこにいるんだろう、今でも苦しい思いをしているんじゃないか…と、すみれのことを考えない日はありません。

すみれの”死”を受け入れて、忘れようとしている人々に感じる反発が、ますます真奈を孤独にしていきます。自分だけは決して忘れない、悼み続けると…。

そんな真奈を救えるのは真奈自身であり、すみれなのでした。

見どころと原作との違いは?

原作の真奈は28歳。すみれがいなくなって3年後の物語です。

映画では真奈が大学に入学してすみれと過ごした愛おしい日々から、すみれがいなくなって…、その死を受け入れるまでの12年間が描かれるようですね。

東北の民宿は映画オリジナルの設定なので、真奈がすみれの足跡をたどっていくのでしょうか。

「受け入れる」というとちょっと違うな。すみれの体がなくなっても、すみれが生きた証が自分の中にちゃんとあると気づいていくっていう感じかな。

亡くなった人を自分の中でどのように昇華していくのか、人それぞれだし、正解と言えるものはないのでしょう。ただ原作の中に息づいていた”救い”のようなものが映画の中にも存在すると思います。

住野よるさんが『君の膵臓をたべたい』でどうしても主人公に読ませたいとおっしゃった、大切な人の”死”と折り合いをつける助けになるだろう原作小説。

映画でもきっと温かなメッセージを受け取ることでしょう。