映画『女子大小路の名探偵』の原作小説、あらすじは?

仕事は続かない、お金はない…ダメダメ男の広中大夏。ストーカー扱いされ、殺人事件の第一発見者になり、事態はどんどん最悪な方へと向かっていきます。

そこに登場したのは最恐の姉、広中美桜。絶世の美貌を持ちながら、大夏をはじめとするだめんず達をぶった斬る様はまさに爽快!

登場人物全員キャラ濃い目。美桜を本仮屋ユイカさんが演じることが発表され、その他のキャストが誰なのか期待が高まります。

名古屋のタウン誌に連載されていただけあって、名古屋・岐阜の実際の地名がたくさん出てきます。

「地方創生」を掲げ、秦さんが女子大小路と柳ケ瀬に通い詰めてリアリティを追求した”地方愛”あふれる作品でもあります!

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『女子大小路の名探偵』のあらすじ

居酒屋でバイトしていた広中大夏(だいき)、店長が中学校の後輩に替わった初日にバイトを無断早退してそのままやめてしまった。

大学は中退、仕事も長続きしない大夏はそれでも飲食店で働こうと思って、名古屋を代表する歓楽街、女子大小路(じょしだいこうじ)をぶらついていた。

客引きをしていたレイチェルメリッサと知り合ったのもこの時だ。

とあるビルの壁に見つけた「バーテンダー募集」の言葉につられて「タペンス」というバーで働き始めた。お店のお客さんには手を出すなと言われていたにも関わらず、米倉麻実子と男女の関係になってから大夏の人生の歯車は狂い始めた。

麻実子にのぼせ上がる大夏に対して、麻実子からは煮え切らない返事しか返ってこない。

麻実子からのコメダで会おうというメッセージに狂喜乱舞した大夏の前に現れたのは、麻実子ではなくパンツスーツの地味な女性だった。

麻実子の友達だという女性にストーカー扱いされてグラスの水をぶっかけられ、誤解を解くために女性を追いかけて捕まえたところで見知らぬ男から強烈なパンチをくらった。

大夏は警察に連行されていった。姉の美桜(みお)から身元引受を拒否され、友達が一人もいない大夏は留置場に一泊することになった。翌朝「タペンス」のオーナーの高崎順三郎が身元引受に来てくれた。

夕方「タペンス」に出勤すると、前日大夏に水をぶっかけた女性が現れた。ストーカーというのは誤解だったと謝る女性・加納秋穂に今度は心を持っていかれた大夏。

お詫びのケーキを自宅に忘れてきたと言う秋穂を自宅まで送り、近所の公園で秋穂を待っていると、大夏は遊具の上で少女の遺体を見つけた。

第一発見者の大夏は警察署に連れて行かれた。大夏は公園の近くでサングラスをかけて白手袋をはめた男が運転する車を目撃したことを話したが全く信じてもらえなかった。

その頃、名古屋では女子小学生が連れ去られる事件が連続して起きており、ついに小学校4年生の山浦瑠香ちゃんが遺体となって発見されたことから、警視庁から緒賀冬巳(おがふゆみ)が愛知県警に出向してきていた。

大夏が発見した女の子は佐野あすか、11歳。父親の佐野享吾は愛知県議会議員の浮田一臣の秘書だ。

大夏は藁にも縋る思いで姉の美桜に連絡した。美桜は認知症になった母・琴子の世話をするために岐阜に戻り、クラブ「グレイス」でホステスをしていた。

クラブのお客で美桜にぞっこんの弁護士の望月康介を丸め込んで、名古屋の警察署まで大夏を迎えに行った美桜。認知症の母の介護を押し付けて逃げた大夏にしてみると鬼よりこわい存在だ。

美桜からの説教からやっと解放されて家に帰った大夏に、また警察から出頭命令があった。そこで緒賀から聞かされたのは、大夏のスマホと殺された佐野あすかのスマホには「ヤマモト」という同じ電話番号の人物が登録されているということだった。

「ヤマモト」は「タペンス」に来たお客だと言っても信じてもらえず、次に「ヤマモト」から連絡があったら直ちに緒賀に連絡するという約束で解放してもらえた。

緒賀は佐野あすかの通っていた小学校に向かった。あすかと仲が良かった友達に話を聞いたところ、友達はみんなあすかの死を悲しんでいるようには見えなかった。

それどころかあすかのロッカーの中にあった水色のノートを見せると青ざめた。ノートにはアルファベットや数字、〇△といった記号が暗号のように書いてあった。

大夏は結婚式の二次会のバイトで加納秋穂と再会した。加納秋穂は児童相談所に勤務しており、佐野あすかは虐待されていた疑いがあり秋穂が担当していたことなどを話した。

上司の神保永昌があすかの虐待をなかったことにしようとしていることに疑念を持っている秋穂は、殺人事件の犯人として疑われている大夏と一緒に真犯人を探すことにした。

神保はフィリピンパブに足繁く通っていることがわかり、メリッサに情報収集を頼んだ。メリッサは神保からバッグを奪い取って大夏に渡した。

姉の美桜は金華大学水素研究室の畦地(あぜち)弦一郎と偶然出会っていた。美桜は謎の蕁麻疹が水素水で治って以来「水素」を妄信していて、その研究者である畦地の公開講座に通いだしてからは畦地に絶賛片想い中だった。

そして事件解決へ

ここから先はネタバレになります。知りたくない方は【+ボタン】を開かないでね。

佐野あすかのノート
緒賀に見せられた水色のノートに書きこまれた暗号のようなもの。何人もの警察官が考えても解けなかったのに、大夏はあっという間に閃いてしまった。

それは「援助交際」の記録だった。小学生の女の子をロリコンのおじさんに紹介する元締めを佐野あすかはしていたようだ。

緒賀が再びあすかの友達から話を聞くと、女の子たちはあすかが援助交際を仕切っていたことをあっさり白状した。さらにあすかにはリヒトという彼氏がいたことを語った。

4人ですき焼きを食べたいという琴子のわがままから、大夏となぜか畦地教授が美桜の家に呼ばれることになった。食べている途中で大夏のところに「ヤマモト」から電話があり、今すぐ神保のカバンを持ってこなければメリッサとレイチェルを殺すと言われた。

ヤマモトの目的は?
たまたま美桜のところに電話をしてきた望月を捕まえて、大夏と美桜、畦地はヤマモトの言う約束の場所へと向かった。

ヤマモトは産廃処理場の建設で浮田一臣代議士を担いでおり、神保のスマホには秘書の佐野享吾が娘を虐待していた事実をなかったことにすると約束した証拠が残されていた。

ヤマモトは神保のスマホと引き換えに、メリッサとレイチェルとさらに山浦瑠香ちゃんを殺害した犯人の映った防犯カメラの映像を大夏に渡した。

真犯人は誰?
防犯カメラの映像から中垣共也という26歳の塾講師が山浦瑠香ちゃん殺害容疑で逮捕された。自宅からは幼い女の子の画像が大量に発見された。

佐野あすかの事件も中垣が犯人ということで片付けられようとしていたが、事件に違和感を感じる緒賀と美桜が立ち上がった。

美桜は大夏に秋穂へ電話をかけさせ、美桜の台本通りの言葉で呼び出した。大夏はそこで首筋に注射器を立てられた。

事件の真相は?
大夏をおとりにして緒賀は佐野あすか殺害事件の真犯人を逮捕した。

佐野あすかとはアニメのコスプレで知り合った窪田理人は、秋穂の弟だった。両親が離婚して秋穂は父親に、理人は母親に引き取られていた。

母親は理人を虐待し、大人の女性を受け付けられなくなった理人の初めての性行為の相手は小学生の佐野あすかだった。

あすかが理人を脅したために、理人は突発的にあすかを殺してしまった。

自分がこんな人間になってしまったのは秋穂のせいでもあると、理人は秋穂を頼った。秋穂はあすか殺害の犯人を父親の佐野享吾にしようと工作していたのだった。

『女子大小路の名探偵』の感想

単行本の表紙にもなっていますが、出てくる登場人物全員キャラ濃すぎ!それゆえめっちゃくちゃ面白いですよ。

悪いヤツではないんだけど、仕事は続かない&惚れっぽいポンコツの大夏は全く懲りたり学習したりという能力がありません。誰の言うことも全然聞かない。そして巻き込まれる…。

姉の美桜があんな怖い性格になるはずですよ。でも一人で認知症の母親ともできるだけ喧嘩しないように面倒見てるし、ポンコツの弟を助けるべく奔走してあげるし、根はものすご~く優しい人なんだと思いますね。

周りの人がみんな振り返るくらいの美人なのに、好きになった畦地先生は実はゲイで男性の伴侶がいるとかおもしろすぎました。

こんなポンコツの男が名探偵?って思いながら読んでたのですが、やっぱり違いましたね。(笑)

少女の殺人だとか援助交際だとか、とても正視できない題材を扱っていたり、警察が大夏を犯人に仕立て上げようとしたり、辛辣なテイストも含めながら、最後に伏線が回収されていくのはお見事とも言える読み応えのある痛快ミステリーでした。

映画になると聞いてさらに納得!美桜を本仮屋ユイカさんが演じると発表されて、楽しみが倍増しました。思いっきり振り切って猟奇的な美桜を演じてほしい。これってどSかなぁ。

大夏は誰かなぁ?モッチーは?畦地先生は?とキャラ炸裂の登場人物を演じてくれるキャストの発表が待ち遠しいですね!

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全員キャラが炸裂しているので読み応え抜群です!
2022年9月21日時点の情報となります。 オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。

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