裕福な御手洗家が全焼した。火事は母親である皐月に原因があったとされ、両親は離婚。父親が再婚相手に選んだのは皐月のママ友であった真希子だった。
小学生だった杏子(あんず)は焼け落ちる自宅の前で、真希子が笑っているのを確かに見た。火事は真希子が放火したに違いないと信じ、杏子は真希子から全てを取り返す決意をする。
真希子は今や世間からの注目を集めるカリスマ主婦モデル。「山内しずか」と名乗り御手洗家に入りこむことに成功した杏子だったが、真希子のガードは思っていたよりも固く、SNSが炎上しても不死鳥のごとく復活する真希子に万策尽きたかのように思われた。
しかし、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
女の恐ろしさ強さをまざまざと描き上げたドロドロの復讐劇！この夏一押しの実写ドラマです！
漫画『御手洗家、炎上する』あらすじ
13年前、御手洗(みたらい)家が全焼した。放火の疑いもあったが、母親の皐月(さつき)が自分の不始末が火事の原因かもしれないと謝罪したことでそれ以上調べられることはなかった。
火事の後、皐月は「御手洗内科」を経営する父親の御手洗治と離婚することになり、杏子(あんず)と4歳下の妹の柚子(ゆず)2人の娘を連れて御手洗家を出ることになった。現在、皐月は精神を病み「全生活史健忘症」という病気で火事前後からの記憶を一切なくし入院している。
離婚後しばらくして御手洗治は再婚した。再婚相手の渡(わたり)真希子は杏子と同級生の真二と3歳年上の希一(きいち)という2人の息子を連れてよく遊びに来ていたシングルマザーの皐月のママ友だった。
25歳になった村田杏子(あんず)は今でも火事は皐月のせいではないと信じている。火事の野次馬の中に笑っている渡真希子を見た記憶があるからだ。真希子の化けの皮を剥がし奪われた全てを取り返すため、杏子は山内しずかという名前を騙って家政婦として御手洗家で働き始めた。
真希子はカリスマ主婦モデルとして世間から注目されており、希一は商社に勤務、真二は帝明大の医学部に通っていると公表されていいるが、杏子は家に誰かが引きこもっていることに気付いた。引きこもっていたのは希一だった。
杏子は引きこもっている希一と会話するようになり、少しずつ間取りなども把握するようになっていったが「2階には絶対に上がらない」という真希子との約束を破ったことがばれて解雇されてしまった。
一緒に暮らしている妹の柚子は、杏子から絶対に首を突っ込むなと言われていたが、数か月前たまたま参加した合コンで真二と再会していた。酒に酔って家庭のことを愚痴る真二から何か情報を引き出せないかと近づき、家事に手が回らなくて困っている真希子の情報を手に入れた。
杏子は今度こそうまい具合に取り入り、真希子の信頼を得て、御手洗家の家政婦として復帰できることとなった。
杏子にはもう一つ火事についての記憶がある。火事の後、防犯カメラを確認したときに、勝手口から出入りする人物の服装を鮮明に覚えていた。それは皐月の服だったが、着ていたのは絶対に真希子に違いないと、杏子は御手洗家のクローゼットを探し回った。
杏子の思った通り、その服はクローゼットで見つかった。
防犯カメラの映像を残したSDカードは杏子が病院の古いカルテの中に隠している。何とかして病院に忍び込んでSDカードを取り返さなくてはと焦って、希一に杏子であることがばれてしまった。
希一は真希子にばらさない条件として、杏子に奴隷になるように言った。完全に身動きが取れなくなり、杏子は柚子を頼ることにした。
柚子は真二から、一度父親に会ってみれば？と言われていた。病院に潜入してSDカードを取り戻すために、柚子は父に会いに行くことに決めた。柚子は、なんとかSDカードを回収することに成功した。
希一はネット上にゴシップネタを書き込んで密かに収入を得ていたが、それが真希子にばれてつぶされると、杏子に火事の秘密を教えると提案してきた。そのためには出かける必要があると言ったが、引きこもり生活が染みついた希一はやはり出かけることができなかった。
希一と「山内しずか」の距離感になんとなく違和感を感じた真二は、「山内しずか」というのは偽名ではないかと疑い、御手洗家を出た後の杏子を尾行した。希一が真二の尾行を知らせてくれたため、杏子は親友の山内しずかの家に帰り事なきを得た。
杏子の親友で何かと協力してくれる山内しずか、通称クレアが、Maiと名乗る真希子の16年前のブログを見つけた。柚子はエリーゼと名乗る皐月のブログらしきサイトを見つけた。
希一は何度となく杏子といっしょに外出に挑戦し、やっと電車に乗ることができた。目的地は渡一家がかつて住んでいたアパートだった。今でも住んでいる小菅さんから、当時処分したパソコンを返してもらうと、希一は衝撃の事実を杏子に告げた。
エリーゼと名乗っているブログは実は渡真希子が書いていたものだった。真希子は皐月の物を勝手に持ち出しては、まるでブランド品に囲まれたセレブの生活をしているかのような日記を書いていたのだった。
真希子はセレブのふりをするために借金もかさみ、皐月の私物を盗んでは売って現金を手に入れることもしていた。
柚子は父親の治と何度かこっそり会っていた。柚子は、火事は真希子による放火かもしれないと治に訴えかけたが、結局全てを真希子に知られてしまった。正体がばれるのも時間の問題だと考えた杏子は、治と直接話すことにした。
治は自分の地域医者としての立場を守るために、皐月を見捨てたことを認めた。そのとき、怒りに打ち震えた杏子の前に立ちはだかったのは看護師長の市原美津子だった。
市原は真希子から治や真二、皐月、柚子の監視を命じられていた。しかも部屋やスーツに盗聴器が仕掛けられていることを知っていた。しかし、実はかつて御手洗家にいたころの皐月を慕っており、真希子の目を欺いて全面的に杏子に協力することを申し出た。
杏子は真希子のマネージャーとしてより信用ある立場へとなった。
そのころ柚子は、かつて真希子がエリーゼと称して書いていたブログのファンに片っ端から会って話を聞いていた。重要な証言は得られなかったが、コミュニティの幹事は「ムジナ」さんということがわかり、柚子はムジナを探すことにしたが、なかなか見つからなかった。
ところが突然、重大な暴露話をひっさげてムジナがネット上に現れた。真希子はムジナを見つけ出し記事を全て削除させることに必死になった。市原が真希子を裏切っていたこともばれてしまい、全ては真希子の思うように展開していくかと思われた…。
杏子は治、真二、柚子、市原そして真希子の前で、探し当てたムジナから借りてきた当時の写真を暴露し、ネットに暴露話を書き込んだのはムジナになりすました別人であること、そして自分が杏子であることを告げた。
ムジナの写真には、火事の当日防犯カメラに写っていた服を真希子が着ている姿が残されていた。取り乱した真希子は自分から不利になることを口走ってしまい、自分が放火したことを認めた。
翌朝、皐月のところに謝罪にいく約束になっていたのに真希子の姿がなかった。真希子は勝手にお涙ちょうだいの記者会見を開いていた。あれほど怒っていた治も真希子にうまく丸め込まれて、妻を擁護する夫になり果ててしまっていた。
またもや真希子の思い通りに展開してしまうのかと思われたその時、真希子のSNSに家政婦が家事をしている写真が投稿された。
完璧な生活は嘘だったのかと炎上する真希子のSNS。仕組んだのは皐月と市原だった。皐月はいまだに記憶を取り戻してはいないが、真希子が行ったこと全てを知っていた。杏子が1人で戦っていることを市原から聞き、杏子を守るために自分も戦う決意をしたのだった。
世間は御手洗家の大バッシングを始め、真希子も治、真二も家から出られなくなってしまった。そんな中、御手洗家に愛想をつかした希一は2階の窓から飛び降りて逃げ、杏子の元へと向かった。
真二も家を出ると、治は14年前の火事は真希子が放火したせいだと警察に訴えた。14年前の火事のことが再び調べられることになった。
御手洗家炎上の真相と結末は？
ここから先は大いにネタバレを含みます。知りたくない方は【+ボタン】を開かないでね。
ドラマ『御手洗家、炎上する』の見どころ
予告編で見られる通り、永野芽郁さん演じる杏子と鈴木京香さん演じる真希子の女と女のバトルが最大の見どころです！
女の強さに引きかえ、男たちのダメダメっぷりも半端ない。特に及川光博さん演じるお父さんは群を抜いてのダメダメ男です。原作漫画では皐月さんに復縁まで迫っちゃうんだから筋金入り！(笑)
真希子は何度もSNSが炎上してピンチに陥るのですが、自分の不利を逆手にとって不死鳥のごとく、さらにパワーアップして立ち上がります。杏子は杏子で、もう一歩のところで邪魔が入ったり正体がばれそうになったりで万事休すの状態になっても絶対にあきらめない…。女の執念、怖ろしすぎる。
結局、真希子は息子を守りたかったから、杏子は皐月を守りたかったから、そして弱いと思っていた皐月でさえ最後には娘のために立ち上がるのですから、何か守るものがある女ほど強い生き物はないのかもしれませんね。
一歩進んだかと思ってからの二転三転、万事休すのピンチ、どれをとっても最高におもしろい展開でした！
自分の身には絶対に起こってほしくはないけど、見るだけならこんなに面白いものはない「ドロドロの復讐劇」。この夏一番楽しみなドラマです！
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ドラマを見た後はぜひ原作漫画もどうぞ！
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