
漫画家になる前の17歳の岸辺露伴。民宿をたたんだ祖母の家で21歳の人妻・奈々瀬と出会った。
奈々瀬から聞いた『最も邪悪な絵』がルーヴル美術館にあるという話が、10年後の露伴を突き動かす…。
そこに待ち受けていたものとは。
ドラマ『岸辺露伴は動かない』がついに映画になることになりました。しかも舞台はフランスのルーヴル美術館!
これは面白くない訳がない!!
『岸辺露伴ルーヴルへ行く』あらすじ
あれは岸辺露伴、17歳の出来事だった
S市杜王町で旅館を営んでいた祖父が亡くなり、祖母は旅館を廃業し賃貸アパートとして部屋を貸していた。
厳しすぎる条件のため借りる人などほとんどおらず、露伴は新人コンテストに投稿する漫画を描くことに集中するために、祖母のところに泊まることにした。
時を同じくして部屋を借りたいと入居してきたのは、離婚予定という一人の女性。藤倉奈々瀬、21歳。
思春期の露伴にとって、一つ屋根の下に若い女性がいることは非常に刺激的で、露伴は奈々瀬から目が離せないでいた。
そんなある日、露伴は奈々瀬からこの世で「最も邪悪な絵」の話を聞いた。奈々瀬は子どもの頃、その絵を一度だけ見たことがあると言う。
描いたのは山村仁左右衛門。今から約300年も前、仁左右衛門は樹齢2000年の大木の中から「漆黒の色」を発見し、それを顔料に「最も黒い絵」を描いたらしい。
仁左右衛門は老木を勝手に切り倒したことで殿様の怒りに触れ処刑されてしまった。仁左右衛門の呪いを恐れ、彼が描いた絵は全て焼き捨てられたはずだった。
ところが1枚だけ隠していた絵が蔵の奥から見つかった。それが「最も邪悪な絵」で、ルーヴル美術館が買い取っていったと言われている。
露伴が「最も邪悪な絵」のことをもっと詳しく聞こうとすると、奈々瀬はなぜか取り乱してしまい旅館から出て行ってしまった。
1週間後、奈々瀬が再び旅館に帰ってきたので、露伴は自分の描いた漫画を七瀬に見せることにした。奈々瀬のことが頭から離れなくて、奈々瀬のことを描いた漫画を…。
ところが奈々瀬は露伴の描いた漫画をズタズタにして、露伴の元からいなくなり二度と戻らなかった。
その時描いた漫画がきっかけで露伴は漫画家としてデビューすることになった。
10年後。露伴は突然あの「最も邪悪な絵」のことを思い出し、どうしても見てみたい気持ちが抑えられず、ルーヴル美術館へ行ってみることにした。
ルーヴル美術館で調べてもらうと、確かに山村仁左右衛門が描いた『月下』という作品が所蔵されているようだ。
『月下』が収蔵されているのはリシュリュー翼のZ-13倉庫。職員によるとその倉庫にあった絵画は全て別の最新の倉庫に移されたので1枚も残っているはずがないということだ。
露伴は急遽、通訳の野口、東洋美術学芸部門責任者のゴーシュ、2人の消防士と共にZ-13倉庫を調べに行くことになった。
Z-13倉庫に着いた。中には確かに1枚の絵が残されていた。
絵を運び出そうと消防士の一人が絵に手をかけようとすると、いきなり消防士は頭を撃ち抜かれた。
ゴーシュ氏は見えないタイヤに轢き殺され、もう1人の消防士も銃撃を受け死んだ。
逃げようとする野口の前に現れたのは、野口が目を離したすきに池でおぼれ死んだ息子のピエール。野口がピエールに手を触れたとたん、野口は溺死した。
目の前に現れた大勢の人…。露伴は「ヘブンズドア」を使って読もうとしたが、そこに書いてあったの「死」のみ。全員死人だ。
4人の死に方は、本人もしくは祖先が犯した罪そのものだった。
露伴は自分自身に「ヘブンズドア」を使い、自分自身の「本」に「自分の記憶を全て消す」と書き加えた。
露伴に襲いかかろうとしていた死人たちは消え、露伴は助かった。
当時『月下』を日本で買い付けたルーブル美術館学芸部長と露伴とともにZ-13倉庫に向かった4人は、現在も行方不明で捜索が続けられている。
「邪悪な絵」の秘密とは
ここから先は大いにネタバレを含みます。知りたくない方は【+ボタン】を開かないでね。
映画『岸辺露伴ルーヴルへ行く』の見どころは?
映画版は、原作のテイストをそのままにドラマ版第9話という位置づけで制作されるようです。
だから原作には出てこない泉京香が出てきますよ。彼女はまた何かしでかしてくれそうですよね。物事に深くこだわらないタイプなので、別の意味で露伴先生を助けたりすることもあるかもです。
結構シビアな描写の多いこのシリーズにおいて、京香さんの存在は癒しであり救いでもありますが、それゆえ黒い部分はより黒く見えるというか、効果的な働きをしてくれてますよね。
奈々瀬は謎の女性というだけでなく、思春期の露伴が淡い恋心を抱いた存在でもあります。これまでのドラマとは違って、露伴先生の過去の秘密が垣間見えるのもこの物語の醍醐味ですよね。
いろいろ悟りきっていていろいろめんどくさい現在の露伴が、17歳のときはどんな感じだったのか、長尾謙杜くんが青年期を演じるのも楽しみです!
フランスでのロケも行われているので、本物のルーヴル美術館を使ってのシーンもあるのでしょう。
物語の内容も作りこみも壮大すぎて、ワクワクが止まりませんね!
映画単独でも面白いですが、ドラマを見てからの方が何倍も楽しめるので劇場に赴く前に必ずドラマをチェックしておきましょう。
漫画『岸辺露伴ルーヴルへ行く』を電子書籍で!
ついに電子書籍が発売!全編カラーです。愛蔵版はB5サイズと大きめなので漫画というより美術書みたいです。
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