映画『砕け散るところを見せてあげる』衝撃的すぎる愛の物語

原作は大人気小説家・竹宮ゆゆこさんの『砕け散るところを見せてあげる』です。

正義のヒーローといじめられっ子の純愛小説かと思いきや、なかなかどうして難解なストーリーに衝撃を受けた人は多いと思います。

伝えたいのは「

小説では過去と現在をつなぐのに竹宮ゆゆこさん独自の言葉のトリックが使われていて、そこが面白い部分でもあるのですが、映像では

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キャスト

濱田清澄:中川大志

ヒーローになることを夢見る高校3年生。痛いほどまっすぐに生きる青年です。

蔵本玻璃:石井杏奈

壮絶ないじめを受けている学年一の嫌われ者。迫真の演技!

清澄の母:矢田亜希子

どこにでもいる超おしゃべり好きなお母さんです。

玻璃の父:堤真一

まさかまさか。『望み』で息子を信じ続けた誠実なお父さんが、こんなにも狂気に満ちたお父さんになっちゃうなんて。役者としての振れ幅広すぎです!

真っ赤な嵐:北村匠海

“真っ赤な嵐”ってなんやねん的なネーミング!原作のまんまなんですが、まさかそのまま出てくるとは思いませんでした。清澄の未来の息子です。

お母さんは生まれてきた「真っ赤な血に濡れて嵐のように泣き叫ぶ新しい命」を”真っ赤な嵐”と呼んでいます。

真っ赤な嵐のお母さん:原田知世

つまり、清澄の結婚相手ですね。

映画のあらすじ

大学受験を控えた高校3年生の濱田清澄、1年生の蔵本玻璃がイジメを受けている場面に遭遇します。玻璃は「学年一の嫌われ者」として壮絶な嫌がらせを受けていました。

清澄は、玻璃が教室で机を蹴られていたり、トイレで玻璃が頭から水をかけられて掃除道具入れの中に閉じ込められているところを助け出します。

玻璃も自分の力で戦おうとして、少しずつ距離を近づけていく2人。

そんな中で清澄は、もっと玻璃の心を崩壊させ、縛り付けているのは「いじめ」ではなく、他のことだと気づいてしまいます。

そこから玻璃を救い出すために、ヒーローになろうとした青年が決行したこととは…。

危険が迫る玻璃が清澄を守るためにとった行動は…。

映画は原作に忠実に作られていますので、あらすじは↑こちらを参考にしてくださいね。

【UFO】って?

小説では言葉としてしか登場しませんが、映画では見事なくらい不気味に清澄と玻璃の頭の上に浮かんでいます。

『砕け散るところを見せてあげる』というタイトルはまさに、この【UFO】が砕け散るところを見せてあげるという意味です。

玻璃の頭の上にあった【UFO】それは【玻璃の父】でした。いじめを受けていることとか、母親が出ていってしまったこととか、人生の苦しみとか絶望みたいなもののメタファーとして登場しているのですが、物語が進むにつ入れてそれらは全部【玻璃の父】に起因していることがわかってきます。

1つ目の【UFO】は【玻璃の父】が死んだときに撃ち落とされました。しかし、その瞬間に2つ目の【UFO】が清澄と玻璃の上に出現してしまいました。

原作には「私の命を燃料に」と玻璃が述べていることから、2つ目の【UFO】は【玻璃】自身と捉えることができると思います。

清澄が助けることができなかった玻璃。父親を殺してしまった玻璃。名前を変えて生きていくことになった玻璃。家族を亡くして一人ぼっちの玻璃。そんな【玻璃】が【清澄の後悔】とともにずっと2人の上に浮かんでいるのでした。

その2つ目の【UFO】は清澄が川に落ちた車から乗っていた人を助け出し、玻璃が”真っ赤な嵐”を産んだ時に”砕け散り”ます。

清澄が作ったヒーローの条件
・ヒーローは敵を見逃さない
・ヒーローは自分のために戦わない
・ヒーローは絶対に負けない
を果たして、一人ぼっちだった玻璃に”真っ赤な嵐”という宝物を残して、2つめの【UFO】を撃ち落としたのでした。

玻璃は息子(真っ赤な嵐)に父親はヒーローだったと胸を張って語ることができ、一人ぼっちじゃなくなって、優しい笑顔の似合うお母さんになったのでした。

そして真っ赤な嵐は父の顔を見たこともないのに、父に憧れヒーローに憧れる青年に育っていました。

愛には終わりがない」と語る真っ赤な嵐。玻璃も真っ赤な嵐も傍らで自分たちを見守っている清澄を感じているのでしょうね。

映画の見どころは?

清澄は玻璃を、玻璃は清澄を守るために、ヒーローとなって戦う、壮大な愛の物語です。

「いじめを許さない」と声を上げるだけでも充分勇気のいる行動で、ヒーローと言える行動だと思いますが、この物語は、もはやそんなもんでは収まりません。

玻璃にまとわりつく不穏な空気。それが清澄といることでものすごく柔らかい空気になるのです。あ~やっと玻璃も…、と思ったら再び不穏な空気へ。

この繰り返しが、映像で見るとやはり衝撃的なくらい胸に突き刺さってきます。そして堤真一さんの笑いながら演じる狂気の心底怖いことといったら…。本当にぞっとするくらい怖かった…。

中川大志さん、石井杏奈さんはもちろん、尾崎姉妹もこれ以上ない完璧なキャスティングで、映像はやっぱり説得力があるというか、迫ってくる”圧”みたいなものがすごかったですね。

でも最後にふわっと幸せも感じさせてくれる、珠玉の映画ですよ。

主題歌 琉衣『Day Dream ~白昼夢~』

今はまだ予告編で一部を聴くことができるだけです。

『小説の神様 君としか描けない物語』でも2曲が挿入歌として使われることになっています。

今注目の琉衣の歌声をお楽しみに!

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