映画『ひらいて』山田杏奈、作間龍斗の愛憎劇とキスシーンの行方は?

原作は綿矢りささんの『ひらいて』。

この物語を読んだ時からこの映画を撮るために生きてきたという首藤凛監督が、持てる才能と熱の全てを注ぎ込んで作った作品です。

高校3年生の木村愛が好きになった相手は目立たない地味系男子の西村たとえ

愛に対して全く何の関心も示さないたとえに彼女がいることがわかり、愛の中の感情は激しく熱を帯び、たとえの彼女である新藤美雪に向かって行きます。

歪んだ三角関係の中でもがき揺れ動きながら、3人の高校生はその先に何を見つけるのでしょう。

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キャスト

木村愛:山田杏奈

愛という人物と戦いながら演じたとコメントしているくらい、周りを焼き尽くすほど激しい女子高生。

成績優秀な優等生で、みんなにも好かれてクラスの中心的存在の愛。そんな女の子がたった一人の男の子を振り向かせられないなんて!

西村たとえ:作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr)

イケメンなんだけど、明らかにキラキラしてる誰もが認めるイケメンとはちょっと違って、みんな気付いてないけど”愛だけが見つけた”っていう隠れたイケメン感が絶妙です!

新藤美雪:芋生悠

たとえの彼女。Ⅰ型糖尿病を患っていて理科室でこっそりインスリン注射を打っているような目立たない地味な女の子。

たとえの彼女が自分ではなくなぜこんな地味な美雪なのか…。愛の片思いは次第に狂気へと変わっていきます。

映画のあらすじは?

高校3年生の木村愛は何でも要領よくこなすイケイケのモテ系女子。

3年生になって再び同じクラスになった冴えない地味系男子の西村たとえのことが気になって仕方がありません。たとえの魅力に気付いているのも自分だけだと密かに優越感も感じています。

それとなくアピールしてみてもたとえは全く愛の気持ちに気づきもしません。

たとえが掃除時間に隠れて手紙を読んでいるのを見てしまった愛。その手紙をたとえは持って帰らずに学校のロッカーの中にしまっていました。

真夜中の学校に忍び込んで、たとえのロッカーの中から手紙を抜き出した愛は、たとえに付き合っている彼女がいることを知ります。全然目立たない存在の女の子、新藤美雪

友達もいない目立たない存在の美雪が彼女で、しかも誰にもばれないように付き合っている2人…。

熱く激しく感情を煮えたぎらせた愛が起こした行動は、好きな人の好きな人を奪うこと…。

美雪に優しくするふりをして近づき、2人の関係に探りを入れていきます。たとえと美雪の間に体の関係がないことがわかると、愛の欲情は美雪へと向かって行きました。

それでも満たされない愛。愛の狂気じみた愛情は次第にたとえ本人へと向かって行きました…。

映画の見どころは?

片思いの相手に彼女がいた、なんてことは特に珍しくもない普通のこと。

そんなとき諦めるか、もっともっとアプローチをかけて自分のものにするか、行動のパターンは人それぞれだけど、木村愛の熱く激しすぎる感情の向かった先は、好きな人の交際相手の彼女でした。

美雪のファーストキスを奪い、鳥肌が立つほどぞっとしながら美雪の体を愛撫する愛…。単なる女性同士のキスシーンという訳ではなく、その後ろに渦巻いている愛のどす黒いまでの感情が、ちょっと怖さを感じてしまうくらいです。

愛から「嫌いでいいから、私のものになって。抱きしめてキスしてほしい」と懇願され、たとえは愛にキスをしますが、その後のたとえの言葉は胸をえぐるくらい辛辣です。

好きな人にそんなことを言われると、立ち直れないくらい凹むと思いますが、愛はそんなことでたとえを諦めたりできません。

『ひらいて』というタイトルは、誰かに受け入れてほしいという気持ちの象徴のような気がします。

誰かに受け入れてほしい一心で、時に間違った方向へと暴走してしまう、青春の痛々しい愛憎劇。間違い、暴走し、拒絶し、大いに揺れ動きもがいた3人の高校生が、最後には心を「ひらいて」自分と友を受け止めていく様をぜひ劇場で!

主題歌 大森靖子『ひらいて』

「恋がしたい」という衝動を「最悪」と名付けるあたりセンスが輝いています。