小説『私をくいとめて』わかりみしかないあらすじとネタバレ!

「おひとりさま」のアラサー女子、黒田みつ子。誰にも邪魔されず好きなことをして、毎日がそれなりに楽しい♪

ある日、頭の中にみつ子の問いかけに応えてくれる相談役とも言うべき男性が現れます。

みつ子は彼を”A”と名付けて、なんでも”A”相談して、最適な答えをもらうのでした。

そんな中で、会社の取引先の営業マン・多田くんとひょんなことから急接近することに!新しい恋に一歩踏み出すべきか…みつ子と”A”の奮闘が始まります。

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小説のあらすじ(含ネタバレ)

32歳黒田みつ子は一人で生きていくことには何の抵抗もないと信じていたある日、「そろそろ寝ましょう」と頭の中で男性の声がします。

「だれ?」と聞いてみたものの、ずっと前からそばにいたような安心感のある声。みつ子は声の主を”A”と名付け、毎日いろんな相談をしながら生活していくのが当たり前になっていきました。

みつ子の家にときどき現れる多田くんは、会社の取引先の営業マンです。

近所の商店街で人気のコロッケ屋さんに並ぶ多田くんと偶然出会い、ご近所さんだということが分かりました。それからメールをやり取りするようになった2人。あるとき多田くんは、いつもコンビニ弁当とコロッケばかりなので、余った夕食を少し分けてほしいと申し出てきました。

それ以来、多田くんは月1くらいのペースで、空のお皿とお礼のスイーツや果物を持ってみつ子の玄関先を訪れては、夕食のおかずをもらって帰るのでした。

会社のノゾミ先輩とは多田くんの話や、ノゾミ先輩の狙っているカーター(片桐直貴)の話をするのが日課となっています。カーターは顔は整った超イケメンだけど、中身は大いに難ありの会社の同僚です。

休日、家中の掃除をしていつもの商店街に出かけたみつ子は、ばったり多田くんに会います。「今日はうちで食べていきませんか?」勇気を出して、多田くんを誘ってみました。

多田くんは、かわいい花の鉢を手土産にやってきました。普通に会話をして、一緒にご飯を食べて、ほんの少し距離を縮めた2人でしたが、みつ子は「これは恋には発展しそうにない」と思っていました。

食品サンプルのエビの天ぷらを作る講座に行ってみたり、一人焼肉に行ってみたり、実家の近くにできた整体院のマッサージで癒されてみたり、おひとりさまで楽しめることを着々と増やしつつあるみつ子の元に、イタリアに嫁いだ親友の皐月から「遊びに来ない?」と手紙が来ます。

単身でイタリア旅行行っちゃうか!とみつ子は、8泊10日皐月にお世話になる予定で、年末年始の休みをイタリアで過ごすことにしました。

イタリア行きの飛行機に乗ったはいいけれど、そう、みつ子は飛行機が怖いのでした。”A”に励まされ、大滝詠一の「カナリア諸島にて」「君は天然色」を聞きながらなんとかごまかしてきたけれど…、もう耐えられない、気を失いたい、とパニック寸前の状態でイタリアに到着しました。

皐月の住むアパートに着くと、夫のマルコとマルコの両親とおばあちゃんがみつ子を迎えてくれました。ごちそうを食べ、クリスマスと新年を盛大にお祝いし、イタリアをすっかり満喫したみつ子。そういえばイタリアにいる間は”A”と話をしませんでした。

イタリアにいる間に多田くんから「いつもごちそうになっているお礼に食事にいきましょう。」と誘われて、帰国してから2人でフランス料理を食べに行きました。

ノゾミ先輩は冬休みの間にちゃっかりカーターとの距離を縮めていて、みつ子と多田くんとの4人でディズニーランド行きの約束まで取り付けていました。

ディズニーランドの当日、ノゾミ先輩はカーターに告白する計画です。エレクトリカルパレードが始まるころ、うまい具合に二手に分かれて、ノゾミ先輩はカーターに告白しました。「2,3か月の試用期間を経て正式に付き合うかどうか決める」という謎の返事にもノゾミ先輩は有頂天♪

突然、多田くんが「おれたちも、付き合ってみますか?」と言います。「今日ずっと言おうと思っていた。今までの延長から始まれば、楽しそうな気がする…」と。

平均年齢34.5歳のグループデートはどうなの?と思っていたけど、ちゃっかり二組のカップルが成立してディズニーマジックを満喫したのでした。

そしてその日から、頭の中の”A”は、話しかけても返事をしてくれなくなりました。

レンタカーを借りて遠出した日、雪が降り始めたので、みつ子と多田くんは急遽ホテルに泊まることにしました。

多田くんに急に後ろから抱きしめられて、動揺したみつ子は「ムリムリ」と笑いながら言ってしまいます。多田くんはふて寝してしまいました。

シャワーを浴びながら「私は多田くんともうまくいかないのかな」と泣きそうになっていると「考えすぎはいけませんよ。」と”A”の声がします。久しぶりに”A”の声を聞いて落ち着いたみつ子がシャワーからあがると、多田くんはベッドの上で目覚めていました。

「さっき買ってきた梅酒を飲もう」と言われ、「製氷コーナーに氷取りに行ってくるね」と部屋を出たみつ子は「部屋に帰りたくない。多田くんとの距離の取り方が分らない。」と泣き始めました。

ずっと静かな部屋で一人で眠ってきたのに、急に一緒に寝るなんて、きっと怖くて一睡もできない、多田くんのことを愛おしく思う気持ちはあるのに、体がこわばって、どんどん自分が形を保てなくなっていってしまう…。お願い、誰か私をくいとめて…。逃げたい…というみつ子に、”A”は「だいじょうぶ」と話しかけます。

気が付くと、目の前は青い空と海。眩しい日差しと熱い砂浜。どこだろうここは?と思っていたら、みつ子のことを心配そうに見つめている男性がいました。

「だいぶ混乱されていたので、私の世界へ呼びました。」と言う声は、まぎれもなく”A”です。もち肌の色白で、ぽっちゃりさんで、眼鏡をかけている”A”。やっと会えた…。

”A”は手を丸めて、みつ子が持っているグラスに水を注ぎました。みつ子が望むことは何だってできるのです。だって、”A”はみつ子自身なのだから…。

「自分の自然体が一人でいることだと気づきショックだった」と言うみつ子に”A”は「彼が喜ぶ顔が見られたらうれしい、そんなささやかな実感が、愛です。」と教えてくれました。

「もう帰ります」という”A”を必死で追いかけたけれど、”A”は水平線に向かって見えなくなってしまいました。

目を開けると、そこはホテルの廊下でした。部屋に戻ると多田くんが心配してくれていて「さっきはごめんな」と言いました。

2人の間にもう恐れていたけんかの気配は漂っておらず、絶対に眠れないと思っていたのに、みつ子は多田くんと手をつないで眠ることができました。

それ以来”A”は話しかけても出てきてくれなくなりました。

みつ子は多田くんと2泊3日の沖縄旅行に行くことになりました。出かけようと思ったら鍵が見当たりません。またパニックに陥りそうになると「リビングのローテーブルの上にありますよ」と懐かしい声がしました。

もっともっと話したかったけど、”A”はすぐにいなくなりました。”A”が恋しくて涙まで出てきたけれど、みつ子は頭の中で”A”に呼びかけます。

「いつも励ましてくれて、つねに味方でいてくれてありがとう。これからは自分とは別の人間と、向き合って生きていくよ。」

小説の感想

おひとりさまのアラサー女子。お休みの日は、めいっぱい予定を入れて、好きな服を着て、好きなものを好きなだけ食べて、お金もそれなりにあるし、束縛するものは何もないし…、確かに気楽なのよねぇ。

それに恋にはだんだん臆病になっていくのも、これは必然。だいだい、いい男はもう他の女性のものになってしまっているので、フリーのいい男に出会える確率なんて、年齢とともに急降下⤵

それでも、やっぱり人は人。一人で生きていくなんてこと、難しいですよね。

頭の中に相談役の”A”が生まれてくるなんて、私はそこまでの経験はないけれど、もうなんだかわかり過ぎるくらいわかります。わかりみしかない!

ノゾミ先輩とカーターはキャラが立ちすぎていて、めちゃくちゃ笑ってしまったけど、ちょっと癖のあるヤツでも、どこかに自分を求めてくれているぴったりはまる人がいるんだなぁと、最後にはほっこりした気持ちにもなりました。

女性にとっても男性にとっても、清々しいくらいのエールを送ってくれている物語でした!映画化が楽しみ♪

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