映画『ずっと独身でいるつもり?』キャストは?原作との違いは

田中みな実さん初主演の注目映画『ずっと独身でいるつもり』

結婚したいわけでもしたくないわけでもないのに、30歳を過ぎるとどうして「結婚しないの?」と聞かれることが多くなるのでしょう。

女の幸せとは何なの?一体誰が決めるの?

自分にとっての幸せの形”を見つけ出すために、時に傷つき迷い、揺れ動きながら孤軍奮闘する女性たちに最高のキャストが魂を吹き込みました。

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懸命に生きる珠玉の女性キャストは?

本田まみ:田中みな実

36歳、独身。10年前に執筆したエッセー『都会というサバンナで、ひとりで咲く花になろう』がきっかけで有名作家となったライター。まみが身に付けている服はとてもおしゃれで、中古だけどマンションも買って、自分の力で生きている姿がまぶしいです。

好きな仕事をして好きなものに囲まれて、満足しているはずなのに、周囲の雑音に傷つき揺れ動きます。

佐藤由紀乃:市川実和子

36歳、不動産会社勤務。独身である自分に誇りを持つ一方で、周りの目に振り回される全然キラキラなんかしていない普通の女性。

まみのエッセイの愛読者でしたが、配信番組『ずっと独身でいるつもり』でまみの発言に失望してしまいます。

鈴木美穂:松村沙友里

26歳、無職。ギャラ飲みとパパ活に励みきらびやかな世界で生きる女性。若さを失うことを恐れています。

原作にはいない映画オリジナルのキャラクターです。今という時代特有の若者キャラとも言えるかも。

高橋彩佳:徳永えり

36歳、専業主婦。結婚して子どもにも恵まれ、「丁寧な暮らし系インスタグラマー」として世間からは注目され、周りから見ると幸せを絵に描いたような生活をしています。

夫は典型的な「なんちゃってイクメン」なので、家事も育児も全部彩佳の仕事です。このまま夫に頼って生きていくことが本当に幸せなのか…悩みはつきません。

橋田公平:稲葉友

まみの5才年下の彼氏。多趣味で陽気で、いわゆる”イイヤツ”です。

でもあんまり考えることは得意ではないようで、なんでも「まみの笑ってる顔が好き」と言って話をはぐらかして、真剣に話し合おうとしません。

https://twitter.com/zuddokumovie/status/1432115893207666690

原作とは異なるあらすじは?

本田まみ、36歳。10年前、女性の幸せについて執筆したエッセー『都会というサバンナで、ひとり咲く花になろう』がヒットし一躍有名作家になりましたが、次なるヒット作がなかなか生まれず現在迷走中。

配信番組『ずっと独身でいるつもり?』で「ずっと1人では生きていけない…」と婚活を臭わせる発言すると、SNSではまみのファンだった女性がこぞって非難し始めました。

佐藤由紀乃もそんなまみにがっかりしたファンの1人でした。結婚を約束していた彼に「由紀乃は一人でも生きていけそう」と言われ、彼と住むはずのマンションに一人で引っ越して住むことになってしまいました。

由紀乃は大して期待もせずに同窓会に出席したのですが、そこでばったり元カレの遼太郎に会いました。しばらく会わないうちになんだかちょっといい男になってる気がして、ドキドキします。

付き合っている頃に2人でよく行ったレストランに行って、懐かしい気持ちに浸りながら遼太郎と話していて思い出しました。そうだった。遼太郎は言葉に毒をはらだネガティブな言い方をするのが嫌で別れたんだった…。

別れたのにはちゃんと理由がありました。

同じ同窓会に出席していた高橋彩佳。インスタグラムには「丁寧なくらし」をアップして、人気インスタグラマーとして活躍中。

夫が子守をしてくれる約束だったのに、急な仕事で結局子連れで同窓会に参加することになりました。

結婚して子どもも生まれて、キラキラインスタ主婦をしている彩佳をみんなはうらやましがりますが、彩佳の心はモヤモヤしたままです。

鈴木美穂は働かずにパパ活とギャラ飲みで楽しくお金を稼いでいる26歳。アラサーになってきて、若さがものを言うパパ活とギャラ飲みにピンチが訪れていることを実感しています。

近ごろは家賃が払えるかどうかも怪しい綱渡りのような生活をしています。

まみには商社に勤める5歳年下の彼氏・橋田公平がいます。ある日、公平が作ったカレーを食べているとき、突然「結婚しようか」とプロポーズされました。

本当に公平と結婚したいのか、まみはよくわかりませんでした。30歳を過ぎてからというもの「まだ結婚しないの?」や「ずっと独身でいるつもり?」などというありがたい干渉を受けることが多くなり、母からも「かわいそう」と言われる始末。ここらで結婚するのがいいのかも…とOKしました。

法事でまみが実家に帰ることになり、公平は結婚の挨拶をするために一緒に実家に行くことになりました。

両親はとても喜んでくれましたが、2人の様子を見た母は「本当にあの人のことが好きなの?お母さんと話してるように話せるの?」と言い、お父さんの言いなりになって頼り切って生活している「お母さんみたいになっちゃダメ」と言いました。

東京に戻ると今度は公平両親への挨拶に行くことになりました。公平の両親はライターという仕事に理解がなく、仕事を続けることにも難色を示しました。

公平までもが「いずれはやめるよね」などと言いだし、まみの心の中の結婚に対するモヤモヤは日々増幅されていきます。

由紀乃を呼び出した彩佳は「自分の人生夫に全部任せてしまっていると、どこにもいけない」と専業主婦の苦しさを口にしました。そして同窓会の時に独身の友達が作ろうと言っていた「互助会」に自分も入れてほしいと言いました。

由紀乃はもう何を信じていけばいいのかわからなくなり「結婚したらさみしさ消えるんじゃないのかよ」と叫ぶことしかできませんでした。

美穂はパパ活相手のパパから、体の関係も含めた恋人にならないなら別れると急に切り出されてしまいます。頭をよぎったのはお金のピンチ…。手切れ金100万円を要求して何とかその場をしのぎました。

ところが美穂のパパ活相手が横領していて、そのお金をパパ活に使っていたことが週刊誌にスクープされることになりました。

美穂は自分の体とお金を使って、その記事をもみ消してもらおうとしましたが、なんだかこんなことをしている自分がバカバカしくていやになって、暴言を吐いてホテルの部屋から飛び出していきました。

公平は突然「車買おうか」と言い出しました。子ども出来たら車の運転しなきゃダメでしょ、というのがその理由です。

まみは免許を取って初日に車をぶつけたことがあって、車の運転はできることならしたくはありません。ましてや細い路地が多く駐車場代もバカにならない東京でなぜ車が必要なのか、まみには全く納得がいきません。

ちゃんと話そうと思っても、公平は「できなきゃダメじゃん、そういうもんでしょ」と言うばかりでちゃんと考えようともしてくれません。

まみは公平に「結婚はやめる」と宣言しました。

配信番組『ずっと独身でいるつもり』の収録日、まみは目にアザをつくって眼帯をしてやってきました。

そしてカメラに向かって言いました、婚約は解消したことを。そして「私は怒ってるんだと思う」と。

女性が姓を変えたり子どもを産むことが当たり前だと思われている世の中、そのレールに乗れなかった自分へのありがたい忠告…。

自分はそんなものに縛られず、ひとりで咲く花になると。

その放送を視聴していた由紀乃は引越を決意しました。

彩佳は夫に「仕事をしたい」と伝え、美穂は…なんとタクシー運転手として働き始めました。

映画の見どころは?

雨宮まみさんの原作エッセイ、おかざき真里さんの漫画に少しアレンジを加えて、生き方に迷う女性が4人登場します。

それぞれに置かれている立場は違うけれど、自分は幸せなのか、このままでいいのか自問自答を繰り返す毎日…。その誰もに少なからず共感します。

結婚しても自分のやりたいことを全力で追いかけて行ける人生もあれば、結婚していなくても大切な人と過ごせる時間もあって、幸せとは何なのかは人それぞれなのだと思います。

”結婚”という言葉に縛られること自体がナンセンス。

結婚してるとかしてないとか、男とか女とか、そんなこと関係なく、みんな悩むのは同じ。

自分の人生、幸せがどうかを決めるのは自分。思う存分やってもたれ!って応援しながら自分も元気になれる映画です。

あと田中みな実さんのファッションはどの洋服も洗練されていて目が釘付けになりますよ!予告編見たまみのウェディングドレス姿はなるほどそういう風に使われるのかぁ。ドレス姿のみな実さんは当然ため息が出るくらい美しいので、もっと見ていたかった…と、ちょっと残念な気も。

原作との違いは?

原作では同級生の女性3人がメインに描かれているのですが、映画ではそのうちのまみと由紀乃が距離を取った関係として描かれています。

原作ではちょっと会うだけの既婚で子持ちの同級生が、ちゃんと一人のキャラとして描かれているのも説得力があってよかったと思います。

「結婚しないの」「ずっと独身でいるつもり?」ってみんな口をそろえて言うけど、結婚=幸せとは限らない。見えてる部分が幸せそうでも、心まで満たされているのかはわからない。

何が幸せなのかは、立場だけでくくれるような簡単なものじゃないし、人に決めてもらうものでもない。だから逞しく自分らしく生きていきましょっていうメッセージがガンガンに伝わってきましたね。

特に美穂は原作では描かれない全くのオリジナルキャラクターで、他の3人とは年も10歳違うので生き方に関する考え方は斬新でした。

松村沙友里さんが、華やかな世界に身を置きながら内心は焦っている様子を演じている姿は見事でした。チッと舌打ちしたり「うるさい、ボケ、死ね」って叫ぶシーンは驚きを通り越してむしろ惚れ惚れ。

最後はちゃっかりタクシー運転手として働いている変わり身の早さもかっこよかった。

きっと美穂はお金を貯めて、また自分のために何か始めるんだろうな。生きることにがむしゃらな姿って、なんかいいな。

主題歌 にしな『debbie』

にしなさんが自分の孤独と向き合いながら書いた楽曲です。