
雨宮まみさんのエッセイ『ずっと独身でいるつもり?』に収録されているエピソードから、選りすぐりのエピソードをおかざき真里さんがコミックにしました。
女子には共感度100%!もう共感しかない!
結婚せずに自分の好きなことをやって何が悪い!自分の足でちゃんと立って、自分でお金を稼いでるんだから、他人にとやかく言われる筋合いはない!
自立する女性に「頑張れ!頑張れ!」と声援を送るのではなく、優しく気持ちに寄り添ってくれる物語です。
漫画のあらすじは?
story.1
まみ、36才。職業ライター。近々2冊目の本も出せそうで、仕事は順調です。
田舎の大おばあちゃんが亡くなって、母親から帰って来られるかどうかと電話がありましたが、世間話になると「頼れる人がいなくてかわいそう」と言われる始末。
親族の集まるお葬式では案の定、同じ年代のいとこ達は家族連れで、おばさん達から逆に気を遣われ居心地が悪いことと言ったら…。
そこにハーレーに乗って現れたのはバツイチ独身の士郎叔父さん。お葬式なのに数珠は持ってきてないし、全然ちゃんとしてない大人だけど、何だか毎日楽しそうで眩しく見えました。
士郎叔父さんは、好きなことを仕事にして自分の足で立っているまみを「うらやましい」と言ってくれますが、まみは独り身だけど人気ものの叔父さんみたいになりたいと思いました。
story.2
まみと一緒に同窓会に参加した由紀乃。同じく独身。最近付き合っていた彼と別れました。
時々死にたくなるのは何故なんだろ…。つらくて、誰でもいいから…なんて思っていたら。
そこ現れたのは元カレ・小日向遼太郎。かなりカッコよくなっていて、由紀乃はドキドキが止まりませんでした。
でも懐かしくて楽しいと思えたのは最初だけでした。遼太郎は悪気はないんだけどネガティブで毒を持った言葉を言いがちなので、一緒にいると息が詰まってきて別れたんだった…ということを思い出しました。
別れた彼と行く予定だったドバイ旅行に、由紀乃は一人で行くことにしました。初めて見る景色の中、知ってる人が誰もいない場所で過ごす日々は夢のように楽しくて、「ひとりでも大丈夫」と思えました。
東京に帰ってきたら、とたんに不安が襲ってきたけれど、この気持ちをお守り代わりに生き延びていこうかな。
story.3
同窓会に来ていたシミズ。デザイン事務所で働いていて、まみとは仕事の付き合いもあります。
シミズの仕事はクライアントに提出したデザインに直しが入ってくるのが夕方以降なので、徹夜も当たり前。同窓会は途中で抜けて、再び事務所に戻って仕事をすることになりました。
好きなアーティストのライブを目標に、ニンジンをぶら下げて走る馬車馬のように働くことに疑問を持ちながらも、シミズは自分のこだわりを貫いてやり遂げる仕事にやりがいを感じていました。
長らく会えなかった恋人とは別れることになってしまったけれど、合間を縫って行くライブと仕事の後のビールの美味しさがご褒美の人生も悪くないと思う今日この頃です。
story.4
最近付き合い始めた彼氏・タケシがまみに軽いノリで言います。
「結婚しよっか?」
なんとなく明るい景色が見えた気がして、まみは結婚することにしました。
タケシの実家に挨拶に行ったとき、まみが「ライターをしている」と言うと、タケシの母親からは「それだけ?」と言われました。
タケシなんかより貯金はあるし、ずっとなりたかった仕事で自立しているし…
あなたの息子さんよりしっかりしていますけれど
心の中でそう叫んでいました。
子どもは早い方がいいとか、車の運転はできないとダメだとか、お金もないくせに決めつけて話をするタケシに我慢できなくなって、まみは婚約を解消しました。
由紀乃とシミズは「おめでとう」と乾杯してくれました。
好きなことを好きな時に好きなだけ、自分の力で手に入れることができるのが「幸せ」。今は素直にそう思えるのでした。
漫画の感想は?
仕事にやりがいを感じて、仕事に打ち込んで何が悪い!
だからと言って「結婚は無意味」とか「結婚したら終わり」なんてことが言いたいわけではありません。
明るい未来が見えれば結婚すればいいし、まみのように一瞬は見えた気がしたけど、それは間違いだったと気づいたらやめればいいと思います。それは結婚した後でも。
でも生きていくのにはお金が必要なわけだから、自立するって大事なことです。
働くのはめんどくさいし性に合ってないと、夫に完全に養われて生きていく方が未来が明るく見えるのなら、それも大いに結構。
何がその人にとって幸せなのかは、その人が決めればいいことであって、他人に判断されることでも指示されることでもないんですよね。
100%自分の生活に満足している人なんてきっとこの世にいないはず。男だからとか女だからとか関係なく、その足りない部分を自分で穴埋めできる力が必要なんですよ。きっと生きていくのには。
1冊で完結の短い物語でしたが、なんかもう気持ちがわかり過ぎちゃって、久々にテンション上がってしまいました。
映画は田中みな実さんが主演するとのことで、ますますテンションアゲアゲです!
雨宮まみさんのエッセイの内容は?
結婚はあくまでも恋愛の延長として考えていると、条件さえよければ誰でもいいといういう訳にはいかない。要は心のフィット感なのかな。
人に何かをしてあげたいと思わない自分は人間失格なんだろうかと自己嫌悪に陥る日々。
仕事が好きで、ライターとして認めてもらいたくて夢中で仕事をしてきただけなんだけど、気付いたら36才になってた。
結婚生活に仕事の時間を取られることを恐れていたのか、自己承認の手段として仕事を選んでしまったか…。
何をしてても自分は自分。そんな風に言えるようになれるといいな。
②なぜ独身はつらい?30歳を超えた独身女性が恐れるもの
お見合い話を持ってくる家族に「もうお見合い話はもちこまないで」と伝えると「かわいそう」と言われた。ものすごい破壊力にベッドに倒れて動けなくなった。
自分の力で好きなことをやれて「私は頑張ってる」と思う一方で、家族という濃厚なコミュニケーションの輪を築いていない自分は、人として大事なものが抜け落ちているのだろうか…。
結婚したいと思って何人かの男性ともお付き合いしてきたけれど、結婚に至らないのは自分が恋愛下手なのか。
自分が心から好きだと思える人と結婚したいだけなのに…、それを口にすることも許されないのかな…。
③結婚したい理由
なぜ結婚したいのか、自分なりに分析してみた。
まず第一に「支え合える相手が欲しい」。経済的にも精神的にもピンチに陥った時、1人で乗り越えるのには相当なエネルギーを要します。誰かに寄り添ってほしいし、寄り添いたい。
独身の自分は背負ってるものが軽すぎて、社会常識が欠けている。大人力のある常識を身に付けたい。
独身というだけで”女”として値踏みされる居心地の悪さから脱したい。「普通でないこと」って意外にしんどい。
「孤独死」より「1人で生きていくこと」の方がずっと怖い。誰とも何も共有することなく生きていくことは、「好き勝手に生きている」と周りから思われているじゃないかという「疎外感」を感じる。
④私が結婚しなかった理由
24歳のとき、付き合っていた彼と同棲した。裏表がなく思いやりがあり、家事も何もできない自分に文句ひとつ言わない彼に、自己嫌悪が増しどんどん借りが増えてくる気がして自分から逃げ出した。
29歳のときにつき合っていた彼からは「結婚しよう」と言われた。彼は、仕事で落ち込むことが多く”鬱病”になっていた自分を丸ごと受け入れてくれようとしていた。
収入も人生も彼に丸投げしていいのか。子どもを産みたいと考えていなかったので、子どもが欲しいという彼の望みに応えてあげることもできそうになかったし、「彼は私と結婚しない方がいい」そう思ってしまった。
彼と別れて間もなく、3度目の結婚のチャンスが訪れた。3人目の彼とは話が順調に進み、ブライダルチェックを済ませお互いの両親に会うところまでいった。
彼の実家にお邪魔して食事をしている時、「ライターです」と言うと彼のお母さんから「それだけ?」と言われた。自分には貯金があって、貯金ゼロの彼よりずっとちゃんとしていると自負しているのに、どうしてそんなことを言われないといけないのか。
おまけに彼はお金もないのに「車の運転をしなきゃだめだ」という価値観を押し付けてきた。男に命令されたくない…急に冷めて結婚を解消した。
4人目の彼はバツイチの会社員。条件だけ見るとこれ以上ないほど恵まれていた。それなのに自分の中の「結婚=自由が奪われる」というイメージに固執してしまい、結局また逃げ出してしまった。
35歳になって直感的に好きになった人に猛アプローチをしたけど、彼の方には全くその気はなく木っ端みじんに砕け散った。
そのとき初めて「継続する安定した関係」を築きたいと思い、その関係を続けるためには努力が必要なのだと悟った。
⑤気になる恋愛・結婚セオリー
「〇〇すると結婚できない」とか「〇〇な女は対象外」という言葉を見るたびそれに従ってきた結果、生活が全くつまらないものになった。
「人生楽しいなぁ」と思える瞬間が独身には必要なんだ。
1人でドバイ旅行をしたとき、誰一人知ってる人がいなくて一人ぼっちだったのに、心の底から楽しかった。何の重荷も足かせもない自由さが旅行先では身軽で心地よかったのに、日本に帰ったとたん「なんの支えもない不安定さ」として襲ってきた。
改めて一人で生きていくことの恐怖を感じた。
⑥独身よ、立ち上がれ!
1人の時間に耐えられなくて、とりあえず手近な男とくっついてしまって、お金や愛情を奪われるだけ奪われてDVまで受けた女性の話を聞いて、一歩間違えれば自分もそこにはまる可能性がある危機感を感じた。
あー、それでも結婚したい。
結婚には「勢い派」と「慎重派」の二つの価値観があって、人から受けるアドバイスも2通りある。
でも結局自分はどんな結婚生活を望んでいるのか、飛び込んでみないと分からない気がする。「普通」じゃなくてもいいと、最近やっと思えるようになった。
自分は仕事のない人生は耐えられない。幸せなんてものは人それぞれなんだから。
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