映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』究極のキャストで!

ボクには過去にたった一人「自分より好きになった人」がいました。

満員電車の中でfacebookを見ている時、たまたま見つけた彼女の名前…。ただそれだけのはずだったのに、何をどう間違えたのか「友達申請」を送ってしまった。

燃え殻さんの超人気小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、森山未來さんと伊藤沙莉さんによって魂が吹き込まれました。

青春時代に忘れられない恋愛がある人には刺さり過ぎて泣けてくるかも。

これ以上ない完璧すぎるキャスティングにしみてしみまくる物語です。

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究極で最高のキャスト

佐藤誠:森山未來

テレビ制作会社勤務。若き日の恋をずっと引きずったままきてしまった、うだつの上がらない40代…。

彼女と出会った無垢な21歳から業界の酸いも甘いも噛分けた46歳まで、見事なまでに心を置き去りにしたまま大人になってしまった男を演じられるのはさすがです!

加藤かおり:伊藤沙莉

誠の初恋の相手で「自分より好きになった」最初で最後のひと。

作者の燃え殻さんも大絶賛のキャスティング!存在感半端ない2人なのに、その辺ですれ違っていそうな、どこにでもいそうなカップルに見えるところがすごい!

20年勤めた会社の元同僚・関口賢太を東出昌大さん、その会社の上司・三好英明を萩原聖人さん。その前のアルバイト時代の同僚で佐藤に想いを寄せる七瀬俊彦に篠原篤さん。佐藤の前に現れる謎の美女・スーをSUMIREさんが演じます。

原作の中でのキャラも相当濃いですが、全然負けてないキャスティングです。

映画オリジナルのキャストとして、大島優子さんが2015年の誠の彼女・石田恵として登場します。

映画のあらすじは?

テレビ制作会社に勤務する佐藤誠。満員電車の中でいつものように見ていたfacebookの「知り合いかも?」に見つけた彼女の名前。

彼女は誠が初めて「自分より好きになった人」だった。

人ごみにもまれて気が付くと「友達申請を送信しました」というメッセージがスマホの画面に…。

えっ?!?!嘘だろっ!

誠の胸には彼女と過ごした愛しい日々が去来してきてしまった。

彼女・加藤かおりとの出会いは1995年、バイト先の休憩室の机の上にあった雑誌の文通コーナーだった。小沢健二が好きで、手作りの封筒で返事を送ってくる彼女にあっという間に惹かれ始めた誠は「会いませんか?」とかおりをデートに誘った。

かおりと付き合い始めて、誠は転職した。”テレビ番組の美術制作アシスタント”という募集に飛びついたのは、誠の他にはもう1人、関口という金髪坊主。

当時まだ「ブラック企業」という言葉がなかった時代、間違いなくブラック企業だった会社で、朝まで仕事したりわがままなクライアントに振り回されながら、なんとか生きてこられたのはきっと彼女がいてくれたから。

なんの根拠もなくずっと続いていくもんだと思っていた愛おしい日々は、さよならもなくおしまいになった…。

映画の見どころは?

想像するだけで心の疼きを感じてしまう、この完璧なキャスティング!

過去の恋愛を引きずりまくって、40歳過ぎても大人になりきれていないどうしようもない誠は、きっと誰の中にもいいるんだと思う。

人間は忘れる生き物だけど、辛いことは忘れないと生きていけないと思うけど、それでもかおりの言った「キミは大丈夫だよ、おもしろいもん」みたいに自分の中でずっと生き続けてて、今の自分を作ってるものってあると思う。

大人になるってそんなものを捨てて新しい道を開拓していくことではなくて、そういうものを全部背負って、今立っている地面を踏みしめたり人に優しくなれたりすることなんじゃないのかな。

青春時代に忘れられない恋愛がある人には刺さり過ぎて泣けてくるかもしれない。でもそれだけじゃなく、過去の自分には今の自分を作ってるものが詰まってる。

ちゃんと大人になれてるよ。誠にも自分にもそう語りかけてあげたくなる…そんな物語です。