映画『Arc アーク』SF原作の永遠の命を得た女性の物語

21世紀を代表するSF作家 ケン・リュウの短編小説『円弧(アーク)』が満を持しての映画化です。

永遠の命を得た女性リナは30歳から年をとらない体で100年以上も生き続けます。

もしかしたら、そう遠くない未来に訪れるかもしれない、不老不死。それを手に入れることができた時、人間は何を考え何を求めるのでしょうか。

私は世界に触れる…とはどういう意味なのでしょうか。

”死”というものが無くなってしまったら、果たして”生”はどんな意味をもつのでしょうか。

国内の映画賞を席巻した『蜂蜜と遠雷』の石川慶監督が芳根京子さんとともに紡いだ「人類初、永遠の命を得た女性の物語」です。

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話題のキャストは?

リナ:芳根京子

人類初、永遠の命を手に入れる女性。リナの仕事は、遺体を生きたままの姿に保存する施術=プラスティネーションを行う「ボディワークス」です。

演じるに当たって、実力派の芳根京子さんが悩みに悩んだと言います。それほど死なない人間というのは想像が難しい存在ですね。

エマ:寺島しのぶ

放浪していたリナにプラスティネーションの技術を教えた師。

天音:岡田将生

エマの弟。プラスティネーションの技術を発展させ、ついに不老不死の技術を完成させます。そして、リナと永遠の愛を誓うのでした。

映画のあらすじは?

17才で出産するも、生まれたばかりの息子と別れ放浪生活を送っていたリナは、大手化粧品会社エターニティ社の責任者エマと出会い、「ボディワークス」という仕事に就きます。

「ボディワークス」とは、最愛の人を亡くした人々のために、遺体を生きたままの姿で保存できるように施術(プラスティネーション)するという仕事です。

エマの弟・天音は天才科学者で、姉と対立しながらプラスティネーションの技術を発展させて”不老不死”の研究を進めています。

リナは天音とともに”不老不死”の処置を受けて、30歳のままの体で永遠の命を得ます。

さらに、リナと天音は永遠の愛を誓い、2人の幸せは永遠に続いていくものと思われました。しかし…。天音は不老不死の体をもってしても打ち勝つことのできない病に倒れ、リナを残して亡くなりました。

リナは天音の子どもを産む決心をし、84歳のときに初めての子どもハルを出産します。

やがて”不老不死”は当たり前という世界がやってきて、人類は二分されていきます。

映画の見どころ

近い将来、もしかしたら訪れるかもしれない”不老不死”の世界。

Arc(アーク)とは円弧のこと。生と死が一直線上の端と端に位置しているのではなく、円の一部で隣り合って存在していると説明されても、それさえも難しい…。

「死なない」という選択肢が存在しないために、一体それがどういうことなのか、何を考え何を目指して生きていけばいいのか、全てが未知数で想像さえもできません。

キャストの皆さんも口をそろえて「理解するのは難しかった」とおっしゃっていますが、最後には幸せな気持ちになるとも。

生死をテーマとしたものは、見る側も受け取り方が難しいですね。石川監督が、キャストの皆さんが伝えたいことは何なのか、アンテナを張りめぐらせて鑑賞しようと思います。

 

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