
つばめはいろいろなことに悩む中学2年生。
ある夜、不思議な老婆と出会います。口が悪く、つばめに対しても容赦なくダメ出しをする意地悪なばあさん。だけど、なぜだか温かい…。
星ばあとの温かくて不思議で、素敵な物語です。
素敵なキャスト
大石つばめ:清原果耶
映画初主演の清原果耶ちゃん。透き通るような存在感がたまらなく美しかった!
悩んで、怒って、泣いて、そして成長していく姿はどんどん力強くなっていきます。
星ばあ(ホシノトヨ):桃井かおり
とにかく口が悪くて、それでも悪びれたそぶりは全くなく飄々とした態度が憎めない不思議なばあさん。破天荒星ばあに桃井かおりさんのキャスティングはこれ以上ないはまりっぷりです!
言ってることは、妙に正しい。腑に落ちちゃう。魔法使いだな。
美しい桃井かおりさんももう69歳で、おばあさんを演じるようになったのかぁ。
原作を読まずに撮影に臨んだって…さすが最強のばあさんだ!
浅倉亨:伊藤健太郎
原作本にはない設定で、つばめが屋根探しをするのを手伝って、一緒に町を歩き回ります。
大石敏雄&麻子:吉岡秀隆&坂井真紀
優しくてちょっと頼りないお父さんと、強くて愛情深いお母さん。
お母さんはお父さんの再婚相手なので、つばめとは血がつながっていませんが、つばめのことを心から愛していることがよくわかります。
山上ひばり:水野美紀
書家・水墨画家として活躍している、つばめの生みの親。
原作には「江里子」という名前でその存在について記述はあるものの、つばめと会ったり登場してきたりはありません。
牛山武彦:山中崇
つばめが通う書道教室の先生。書きたい文字を書きたいように書く、自由な…いや、いいかげんな(?)、でもつばめには居心地のいい書道教室。
笹川誠:醍醐虎汰朗
近ごろ少しグレた行動が気になる、つばめの元カレ。いきってるくせに、好きな女の子・つばめの前では臆病になる可愛い少年。
原作とは少し違う映画のあらすじ
隣の大学生・亨に恋する14歳のつばめ。亨の誕生日にメッセージカードをポストに入れたことを死ぬほど後悔しています。
通い始めた書道教室の屋上で、見知らぬおばあさんと出逢い、キックボードの乗り方を教えたお返しに、メッセージカードを取り返してほしいと頼みます。
星ばあと名付けたそのばあさんは、数日後見事にメッセージカードを取り返してきてくれました。
口が悪くて、厚かましいばあさんなのですが、言ってることは妙に心に響いて、つばめはだんだん心を許し始めます。
星ばあと水族館に行ったつばめは、クラゲの水槽の前で、星ばあにも後悔していることがあることを知ります。一度だけ会ったことのある孫のマコトに会いたい…と。
つばめの家では、お父さんとお母さんの間にもうすぐ赤ちゃんが生まれる予定です。お母さんとは血がつながっていない自分はうまく家族になれるのか、つばめの心はチクチク痛み続けています。
書道教室で、産みの母が東京で水墨画の個展を開くことを知り、つばめは見に行くことを決意します。
そこでつばめが目にしたのは、新しい家族と仲睦まじく幸せそうにしている母の姿でした。
ショックを受けたつばめは、心がモヤモヤ、ヒリヒリしていて、お父さんとお母さんに「私の面倒なんて見なくていい」と言ってしまいます。
そのころ、亨は姉の泉を不幸にした元カレを怒りに任せてバイクで追いかけ、事故を起こしていました。
星ばあに背中を押されてお見舞いに行くつばめ。亨に「つばめちゃんは家族を悲しませちゃだめだよ」と言われ、お父さんとお母さんにひどいことを言ってしまった後悔で、星ばあの肩で涙が止まらなくなります。
夏休み、つばめは亨を誘って星ばあのためにマコトくんの家探しをすることにします。えんじ色の陶器瓦の屋根。手がかりはそれだけ。
亨と一緒に歩いてえんじ色の屋根を探しているときに、1か月だけつきあって別れた元カレの笹川くんに会います。
学校にお酒を持ってきたり悪態をついたりする笹川くんでしたが、えんじ色の屋根の家を探していると言うと、一軒教えてくれました。
星ばあと一緒に行ってみるとそこは、笹川くんの家でした。まさか…、よくよく思い出してみると、笹川くんの名前は「マコト」でした。
つばめが「ホシノトヨさんというおばあさんが、孫のマコトくんに会いたがっていて」と話しても、笹川くんは悪態をついて帰っていきました。
星ばあは「あの子には私が見えていなかった。」と泣いています。
そして、つばめに「しぶとく生きろ」という言葉を残して、それっきり書道教室の屋上にも現れなくなりました。
つばめはお父さんとお母さんに「ごめんなさい」と謝ります。お父さんは、前のお母さんがつばめを引き取りたいと言ってきたことがあること、それを今のお母さんが全力で反対したことを話します。
しばらくして、笹川くんがつばめと話したいと訪ねてきます。もうすぐ転校すること、おばあさんが亡くなったことを告げて、おばあさんと一緒に撮った写真を見せてくれました。
そこには満面の笑顔の星ばあがいました。
映画の見どころ
映画が終わった後、心の真ん中あたりがあったかくなって、大切な家族や大好きな人を抱きしめたくなる映画でした。
そして最大の見どころは、なんといっても星ばあの口の悪さでしょう!(笑)
でも何だかあたたかくて、的を射ているのです。つばめも最初は「なんだ、このばあさん」と思っているのですが、会えないと寂しくて、背中を押されると言うことをきいてしまう…不思議な存在なのです。
大事な存在でも、時には傷つけてしまうこともあります。そんな時でも、ちゃんと自分の口で言うこと、行動してから後悔することを教えてくれる星ばあ。伊達に長く生きていません。
つばめを産んだお母さんも、つばめのことを忘れたわけではなくて、実は気にかけていることや、育ててくれている今のお母さんがどれほどつばめを大切に思っているかも、言葉に出して言われないと伝わらないのですね。
みんながつばめのことを大切に思ってることを知って、つばめ自身も大切に思っていることを伝えようとする、美しくて優しい優しいお話。
清原果耶ちゃんはもちろんうっとりするくらいの美少女でしたが、頭ボサボサの言いたい放題やりたい放題の星ばあも美しいと思いました。私の前にも現れてくれないかな。
夜の空はつばめの心とシンクロしているのだそうですよ。曇った気持ちのときは曇った空。そしてお月様はつばめと星ばあの関係を、星の瞬きは星ばあと。
スピンオフ映画『宇宙でいちばんやさしい時間』
星ばあ最期の日を描くスピンオフ映画が、なんとVRショートムービーで公開されます!
星ばあの娘、つまりマコトのお母さん役はMEGUMIさん。
星ばあが天寿を全うしたその日に、入れ替わるようにつばめの妹が誕生します。
原作で、書道教室の牛山先生は、書道教室の生徒と駆け落ちして、書道教室を閉めることになってしまうのですが、どうやらその物語も描かれるそうですよ。
360°で楽しむことのできるVRムービーって、これまで体験したことがないのですが、一体どんな映画が出来上がっているのでしょう。
物語とともにVRも楽しみですね!
クラゲの水族館
映画の中で、つばめと星ばあが一緒にでかける水族館。無数のクラゲが青白く照らされた水槽の中でフワフワと漂う景色は幻想的です。
この水族館は、山形県鶴岡市にある「クラゲドリーム館」こと「鶴岡市立加茂水族館」
つばめと星ばあが、クラゲの水槽の前で楽しそうにおしゃべりする姿。絵になりますね。
加茂水族館で購入できる「雨空を泳ぐクラゲの傘」も人気だそうです。
確かにめっちゃ可愛い♪こんな傘持ってたら雨の日でも楽しくなりそうです。
加茂水族館でご購入いただくとクラゲのエフィラのチャームが付いてきます!
さらに、ご購入した方先着1800名様にA2判ポスターもお付けします!是非加茂水族館でご購入下さい♫ pic.twitter.com/FIqwBiyUvZ
— 鶴岡市立加茂水族館 (@JELLYFISHAQ) June 21, 2020
主題歌『今とあの頃の僕ら』
Coccoの書き下ろし楽曲『今とあの頃の僕ら』を、主演の清原果耶さんが伸びやかで澄んだ歌声で歌い上げます。
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』視聴方法は?
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【2023年8月7日時点の情報となります。 配信が終了している可能性がございますので、オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。】
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