原作小説『美しい彼』

スクールカーストの最底辺に位置する平良一成が一目ぼれしてしまったのは、スクールカーストの頂点に君臨するキング、清居奏。

パシリとして清居のそばにいることを許された平良は、今日も清居のために走り回る。

清居は平良なんかが気やすく話しかけたり近くにいることなんて許されない存在…。

そんなことは百も承知なのに、美しい清居をただ見つめていたいという欲求を…どうしても抑えられない。

「ださ」「きも」しか言わなかった清居にもやがて心の変化が訪れて…。

『流浪の月』で本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんによる、カーストの最底辺と頂点の胸キュンBL!

【主なキャスト(敬称略)】
萩原利久:平良一成
八木勇征:清居奏

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小説のあらすじは?

平良一成(ひらかずなり)、子どもの頃から吃音症で人前で話すのが苦手だ。クラスのみんなは苛立ったり気持ち悪がったりして近寄ってこないので友達はいない。

言ってみればスクールカーストの最底辺に位置している。

「友達がいない」という担任からのおせっかいな忠告で、心配した両親は平良に何か熱中できるものがあればいいと一眼レフのカメラを買い与えた。

平良は罪悪感にさいなまれながら写真を撮る。そして画像加工ソフトで移った人物を消す。そんな作業が平良のストレス解消だ。

高校2年生になった。定番の自己紹介が行われるクラス替え初日は平良にとって苦痛でしかない。そんな中、平良の目は自分の斜め前に座っていた清居奏(きよいそう)に釘付けになった。

案の定平良の自己紹介は「ひ、ひ、ひ…」となり、クラスの目立つ男子グループから「ヒイくん」と呼ばれパシリに使われることになった。

ジュースやパンを買ってこいと言われるのはもちろんのこと、マックの席取りやカラオケの順番待ちなど面倒な仕事は全部平良に回ってくる。

それでも平良は走る。なぜならそれは清居のため。自分勝手で強い清居になぜか全身全霊で惹かれている。

平良は清居からもらったお駄賃は宝物のように取っている。

清居と初めて二人きりになったのは、花火大会の場所取りのときだ。清居から「いつも見てるだろう」と指摘され、平良が思わず答えてしまったのは「綺麗だから」。当然清居からは散々気持ち悪がられた。

清居がファッション雑誌のボーイズコンテストで最終10人による本選に残った。最初こそ「すごい」と清居を持ち上げていた仲間たちだったが、清居がグランプリを逃すと嘲笑するようになった。

でも平良だけは清居が本気だったこともグランプリを逃して悔しい思いをしていることも知っていた。清居からはずっと気持ち悪いと言われ続けていたけど…。

城田たちが階段の上から清居にわざとトマトジュースをかけた。平良は制服を洗う清居を影から見守っていたが、そこにいることはバレバレだった。

清居と二人きりで話したのは3回目だ。平良は一眼レフで清居の写真を撮りながら、自分の目にも清居の美しい姿を焼き付けた。

城田が清居にパシリを命令し、平良は怒りに任せて城田をボコボコにしてしまった。それ以来、清居はたまに平良をさそって二人きりの時間を作ってくれるようになった。

清居はその美しい手にキスをさせてくれた。

3年生になって清居と平良はクラスが別れてしまった。おまけに清居が芸能事務所に所属しファッション雑誌のモデルを始めたことで女子の人気が再燃し、ますます手の届かない人になっていった。

卒業式の日、平良は校舎裏に向かう清居のあとをつけた。清居は平良に軽くキスをすると「じゃ、またな」と言って去っていった。

大学生になった平良は写真サークルに入った。そこで知り合った小山和樹と気が合って友達になった。

平良が一度だけ人物を撮ったことがある…という話をしていて、それが男だとわかると、小山は平良のことが好きだと告白した。

和樹の兄が手伝っている劇団の部隊を見に行くことになった。芝居会場の喫茶店に行くと、そこに現れたのは…清居だった。

諦めたはずだったのに、胸の高鳴りが抑えられない。清居から声をかけられ、平良は再び清居への好きが爆発してしまった。

清居の芝居を見に行き、誘われると犬のようにしっぽを振って着いていく。清居が演劇の練習をしたいと言うと、平良は防音設備のある叔母さんの家を借りて一人で暮らし始めた。

清居は清居で平良と小山の関係が気になって仕方がない。だいたい大学生になって連絡してこないことも携帯電話の番号を変えてしまったことも気に入らない。

清居は遠回しに上から目線で平良に好意を伝えているつもりが、平良には驚くくらい何も伝わらない。

成り行きで平良に愛撫され、清居は全身がとろけるように熱くなった。清居も平良にしてあげたいと望むが、平良は頑なに拒んだ。平良にとって清居は「キング」であり神のような存在で、対等に付き合っていい存在ではなかった。

平良のことが好きでたまらなくて対等に付き合いたい清居は、全く気持ちが伝わらないことに嫌気がさして、平良との関係を断とうとした。

だけど関係を断とうと冷たくすると平良はしつこいくらいに清居を追ってくる。喧嘩になりながらも気持ちをぶつけ合った2人は、ついに恋人として付き合っていくことになった。

小説を読んだ感想

BLの話なのに少女漫画のようにドキドキきゅんきゅんします。だけど単なる恋愛小説じゃないよ!

作者の凪良ゆうさんが好きと言う「スーパーネガティブだけどピュアで、明後日の方向に暴走するタイプ」はまさしく平良!

普通、男とか女とか関係なく2人の恋愛を描くなら「切ない」とか「愛しい」がキーワードになると思いますが、この物語のキーワードは「きもい」「うざい」です。

王様タイプの清居は、平良には「きも」「うざ」という言葉しか与えないのに、実は平良にぞっこんというわかりにくーい性格。

忠犬ハチ公のようにご主人様のためならどんな要望でもシッポを振って受け入れる平良は、スーパーネガティブな自己中。

まあ2人の会話の噛み合わないことと言ったら…。なのに、恋愛の相手としてはこれほど噛み合っている人はいないくらいに全身全霊で相思相愛という、新しすぎる恋愛の形になぜか読んでるこちらもメロメロです。

読めば読むほど迷路に迷い込んで、あ~ヤキモキする!楽しすぎる!

ドラマ版ではほとんど描かれていなかった、2人のとろけるような濃厚な絡みも小説ならではですよ!

相思相愛となり同棲まで始めた2人が、謎の意思疎通困難に陥りピンチを迎えるシリーズ第2弾『憎らしい彼』は「ひらきよワールド」がパワーアップしてます(笑)

ドラマ『美しい彼』視聴方法は?

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2024年3月15日時点の情報となります。 配信が終了している可能性がございますので、オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。

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実写ドラマ化されている『美しい彼』、一見の価値ありです!

清居の美しさとキング感、平良のネガティブな一途さが、萩原利久さんと八木勇征によってリアルに描き出されています。

実写版って想像してたのとちょっと違うなぁ…って思うことが時々ありますが、ストーリーが小説からほぼほぼ変わらずに進んでいくことと、まさに清居と平良そのものなことにかなり感激してしまいます。

原作では、ドラマであまり語られていない清居と平良の心の声が想像以上に乙女でキモイです(笑)

『「美しい彼」公式ビジュアルブック』2200円 は撮り下ろし写真やインタビューはもちろんのこと、ドラマ内で平良が撮った清居の写真まで!

作者の凪良ゆう先生のインタビューと番外編の書き下ろしも収録されていて、ドラマの余韻を100倍楽しめる仕様になってます♪

『美しい彼』を電子書籍で!

コミックは3巻まで刊行
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