映画『耳をすませば』実写版、原作のジブリアニメのあらすじは?

月島雫は本の大好きな中学3年生。図書館で借りる本の貸出カードにいつもある「天沢聖司」という名前が気になって仕方がありません。

偶然出会った嫌な感じの男の子が天沢聖司だと知り戸惑う雫でしたが、バイオリン職人になりたいという夢を語る聖司に次第に惹かれていく雫。

やがて雫自身も夢に向かって歩き始めることを決意します。

中学生の雫と聖司。あこがれと不安の中で揺れ動く青春を鮮やかに描いたジブリアニメの傑作です。

実はこのジブリアニメには原作となる漫画が存在します。柊あおいさんの『耳をすませば』。こちらもほっこり素敵な物語です。

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ジブリ映画『耳をすませば』のあらすじは?

月島雫(しずく)は読書の好きな中学3年生。図書室で借りてくる本の貸出カードにいつも名前のある「天沢聖司」という名前が気になって仕方がない。

親友の夕子から相談があると言われ、学校で待ち合わせた2人。夕子は男の子からラブレターをもらったと悩んでいた。どうやら夕子は野球部の杉村が好きらしい。

帰りかけた雫と夕子だったが、雫はベンチに本を忘れたことを思い出して学校に戻って行った。ベンチでは見知らぬ男の子が雫が忘れた本を読んでいた。

その男の子はなぜか雫のことを知っていた。雫が面白半分で書いた「カントリーロード」の和訳歌詞「コンクリートロード」を見て「やめた方がいい」と言う。

出会いは最悪。その男の子の印象は「やなやつ」だった。

ある日、お父さんのところへお弁当を届けるように言われ、電車に乗った雫。なぜか電車に太った猫が乗ってきた。

雫と同じ駅で降りた太った猫を追いかけていき「地球屋」という古道具屋を見つけた雫。店主の西司朗から猫の男爵・バロンの人形やからくり時計を見せてもらい、お父さんの弁当のことをすっかり忘れてしまっていた。

慌ててお父さんのところへ向かうも、肝心のお弁当を忘れた雫。そのお弁当を届けてくれたのは、なんと先日出会った「やなやつ」だった。

夕子から、よりにもよって杉村からラブレターの返事を催促されたと泣きながら電話がかかってきた。

翌日夕子は学校を休み、そのことを気にした杉村は雫を呼び出して事情を聞いた。鈍感すぎる杉村に思わず雫は、夕子が杉村のことを好きだと伝えてしまった。

それを聞いた杉村は、ずっと雫のことが好きだったと告白した。友達としてしか見られないと返事をして逃げ帰った雫は、改めて自分の鈍感さに落ち込んだ。

雫は「地球屋」に向かうが、店は閉まっていた。雫がいつかの太った猫に店の前で話しかけていると、例の「やなやつ」が現れた。

彼は太った猫をムーンと呼んでいることや「地球屋」の店主は自分の祖父であること、バロンは祖父の宝物であることなどを話してくれた。

店の地下にはバイオリン制作教室を開いている工房があり、彼はそこでバイオリンを作っていた。雫が弾いてほしいとお願いすると、彼は逆に雫に歌を歌うように言った。

彼のバイオリンの演奏に乗せて、雫が自分で訳した「カントリーロード」歌っていると、店主の西司朗と仲間たちが帰って来て合奏が始まった。

西司朗の話から「やなやつ」と思っていた男の子が「天沢聖司」だと知り衝撃をうけた雫。聖司は将来バイオリン職人になるためにイタリアに留学したいという夢を雫に語った。

翌日、司朗の知り合いの工房で修行をするためにイタリアへ行く許可を両親から得た聖司は、雫にそのことを話した。

夢に向かって一歩踏み出した聖司を見て、自分もこのままではいけないと思い始めた雫は、物語を書くことにした。

バロンを主人公にした物語を書きたいと司朗に相談すると、一番最初に読ませてくれる約束でバロンを書いてもいいと許可してくれた。

聖司がイタリアへと旅立ち、雫は物語を書くことに没頭した。おかげでテストの成績は悲惨だったけれど…何とか最後まで書き上げた。

司朗に見せた物語は雫自身も全く納得のいかない出来だったけれど、司朗は最後まで書き切ったことをほめてくれて、バロンにまつわる話を教えてくれた。偶然にもその話は雫が書いた物語によく似ていた。

くたびれ果て風呂にも入らずに寝てしまい、翌朝早朝に目覚めた雫。窓から外を眺めていると、そこへ1日早く帰国した聖司がいた。

聖司は雫に見せたいものがあると言い、2人は自転車に2人乗りして高台へと向かった。そして聖司の秘密の場所で朝日が昇る光景を2人で見つめた。

雫が自分の夢に近づくためにまずは高校へ進学し勉強に励むという決意を話すと、聖司は自分が一人前のバイオリン職人になれたら結婚してほしいと言った。

雫は自分もそうなればいいと思うと答え、聖司は雫を抱きしめた。

ジブリ映画『耳をすませば』の感想

初めて見た時、私はもう大人になっていたので、恋へのあこがれや夢への期待なんていうものはほぼ消え去ってバリバリの現実を歩んでいましたが、やっぱり少し前の学生時代を思い出しましたね。

具体的に何をすればいいかもわからないけど、ほんの少し夢の端っこを捕まえたような気がしたり、自分には無限の可能性がある気持ちになる一方で自己嫌悪に陥ることも多くて、右に左にフラフラ…浮いたり沈んだり…とにかく揺れ動いていた学生時代。

”結婚”という言葉に、決して現実的ではない憧れを抱いていたのも10代の頃だったかもしれません。

だから聖司の「結婚してほしい」という言葉はキュンキュンものの代表格で、一大ブームを巻き起こしてた感がありましたね~。

私は、中学生の純愛がそんなに長く続く訳ないでしょ派だったのですが、実際に中学校時代の同級生が一度も別れず付き合い続けたまま結婚したということが現実に起こり、物事はひねくれて見ずに真っすぐ見ようと心を入れ替えるきっかけになった映画でもあります。

実写映画版では雫と政治の10年後が描かれるようです。「結婚してほしい」の言葉が2人を縛る呪いの言葉になってなければいいなぁと、おばさんでもキュンキュンする物語に仕上がってると嬉しいなぁと思います。

ジブリ映画『耳を澄ませば』視聴方法は?

ジブリアニメは一切動画配信はされていません。視聴はレンタルDVDで!

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原作漫画『耳をすませば』のあらすじは?

は自分よりいつも先に借りている「天沢聖司」という名前が気になって気になって仕方がない。

ある時借りた本には雫より前に借りた人はひとりだけ、天沢航司。先生にどんな人か聞いてみると「変人」という返事が返ってきた。

親友の夕子と話していた教室に借りた本を忘れて取りに行くと、男の子が雫の借りた本を読んでいた。「妖精もの」とバカにされた感じがしてその男の子の第一印象は「やなやつ」。

家には姉宛てに天沢航司からとてもきれいな空の写真のハガキが届いていた。中学校の同級生らしい。聖司と航司は兄弟なのかな?さらに気になる雫…。

ある日電車に乗っていると黒猫が乗ってきた。猫の行き先が気になって、雫は猫が降りて行った風街という駅に初めて降り立った。

猫の後を追ってたどり着いたのは「地球屋」という雑貨屋。とても素敵な猫の人形があって思わず見とれてしまった。

お釣りをもらい忘れた雫を追って、黒猫を連れた男性が追いかけてきた。彼の名前は「天沢航司」、雫の姉の彼氏だった。

例の「やなやつ」が天沢聖司だとわかってショックを受ける雫。しかも天沢航司は聖司の兄だという。

元気を出すために「地球屋」にいくと店主のおじいさんが素敵な絵を見せてくれた。その絵は聖司が描いたものだった。

口は悪いけど、実は優しくて温かい聖司の絵に触発されて雫は自分でも物語を書いてみることにした。

ある朝、まだ暗い時間に聖司が雫の家の前にやってきた。偶然窓の外を眺めて聖司に気付いた雫は、2人で聖司の秘密の場所に向かった。

朝日を浴びながら聖司は雫に好きだと伝えた。

漫画『耳をすませば』の感想は?

聖司はバイオリン職人を目指している訳ではなくて、外国に行ってしまうので2人が離れ離れになってしまうという設定はありません。

雫が電車で見かける猫も黒猫なんですね。これは『魔女の宅急便』で黒猫を登場させてしまったので、映画ではあえて黒猫から茶トラに変えたということです。

原作はとても短い物語なんですが、中学生のキュンキュンする恋心とか、夢に向かって一歩踏み出してみる勇気とか、作品の根底にあるものは漫画も映画も同じものでした。

雫のお姉さんと聖司のお兄さんが付き合ってるのも、なんだかほっこりした感じで素敵でした。

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ジブリ映画とは少し違うほっこりした感じを味わってください。
2022年11月8日時点の情報となります。 オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。

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紙のコミックには、雫が夢で見た物語『耳をすませば 幸せな時間』と、映画『耳をすませば』の映画監督・近藤喜文さんと原作者・柊あおいさんの対談が収録されています。
【価格は2022年10月2日現在】