映画『マッチング』戦慄の小説のあらすじとネタバレ

ウェディングプランナーとして働く29歳の唯島輪花。他人の結婚のお世話ばかりで輪花自身は全く恋愛に縁がない。

同僚の尚美に勧められるがままに入れたマッチングアプリ「ウィルウィル」で知り合った吐夢(トム)は、ストーカーのごとく執拗に輪花への執着を露わにしていく。

世間では「アプリ婚連続殺人事件」と呼ばれる猟奇殺人事件が起こっており、その足音は輪花へと近づいていた。

『ミッドナイトスワン』『サイレントラブ』といった名だたる名作を世に送り出した内田英治監督が、背筋も凍るようなサスペンス・スリラーを作り上げました。ラストは心底戦慄ものです!

【主なキャスト(敬称略)】
土屋太鳳:唯島輪花
佐久間大介:永山吐夢
金子ノブアキ;影山剛
真飛聖:西山茜(刑事)
片山萌美:伊藤尚美(輪花の同僚)
杉本哲太:唯島芳樹(輪花の父)

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小説『マッチング』のあらすじ

ウェディングプランナーとして働く唯島輪花(ただしまりんか)、29歳。ホテルマンの父親・唯島芳樹と二人暮らしだ。母は25年前突然失踪したが、父からその経緯を聞いたことはまだ一度もない。

輪花はウェディングプランナーとしてのやりがいは感じているものの、他人の幸せのお手伝いをするばかりで自分の恋愛には全く臆病で彼氏はもちろんいない。高校時代に憧れていた顧問教師の片岡隼人の結婚式のお世話をすることになるとは因果な仕事だ。

聞けば片岡は結婚相手とマッチングアプリで知り合ったという。輪花は同僚の伊藤尚美に勧められてマッチングアプリの「ウィルウィル」を入れてみることにした。登録してみるとすぐさま、永山吐夢(トム)という25歳の男性からアプローチがあった。吐夢は積極的で、早速輪花に会いたいと言ってきた。

一方、巷では新婚と結婚間近の若いカップルが惨殺されるという殺人事件が3件も起こっていた。被害者のカップルは共に顔を刃物で切り刻まれており、ウィルウィルでマッチングして結婚に至っているという共通点があった。

事件のせいで登録者が激減したウィルウィルは、輪花の勤務先であるナガタウェディングと合同企画を立ち上げることになった。ウィルウィルから和田拓馬影山剛(つよし)椎名楓がやってきて打ち合わせをした。

吐夢と成り行きで会うことになり、輪花は気乗りしないまま約束の「しながわ水族館」へやってきた。遅れてやってきた吐夢は汚れたトレンチコートに長靴という不審者のようないでたちで、訳の分からないことを話し始めた。怖くなった輪花は逃げ出した。

しばらくして輪花はスマホがないことに気付いた。最後に見たのは確か水族館。最悪だ…と思っていたら、目の前に輪花のスマホを持った吐夢が現れた。

帰宅途中跡をつけられているのかもしれない恐怖を感じ輪花は走り出した。曲がり角で誰かとぶつかり悲鳴をあげかけたが、ぶつかった相手は偶然にも先日知り合ったウィルウィルのエンジニアの影山だった。輪花はほっと胸をなでおろした。

4件目の「アプリ婚連続殺人事件」が起こり、刑事の西山茜堀井健太はウィルウィルを訪れた。和田拓馬が登録者の中でも特に若い女性の個人情報やメッセージのやり取りを盗み見しているという重要証言を得た。

さらに連続殺人事件の最初の被害者である女性にかつてストーカー行為をしていたとして捜査線上に名前が挙がっていた「永山吐夢」という男が、マッチングアプリ界ではブラックリストに載るくらい有名だという話を聞いた。

相変わらず輪花のもとには吐夢から意味不明のメッセージが届き続けている。突然輪花の目の前に現れてなぜか影山の名前を口にすることもあった。盗聴されていると思った輪花は影山に相談することにした。

影山は輪花のスマホに仕込まれていたスパイアプリを見つけてすぐに削除してくれた。そして「輪花さんを守ります」と言ってくれた。

5件目の連続殺人事件の被害者は片岡隼人夫妻だった。するとその直後から、輪花が高校時代から片岡と体の関係があったという投稿がSNSに流れ、輪花が捜査線上にあがっていると週刊誌が書き立てた。輪花は職場からしばらく休むように言われた。

輪花宛ての封筒が届いた。開けてみるとそこには、裸で寝ている若い父・芳樹と母とは違う裸の若い女性が写っていた。輪花は芳樹を問いただした。

芳樹は昔、チャットで知り合ったマリアという女性と遊びのつもりで体の関係を持っていた。ところがマリアはそんなつもりはなく、芳樹が何度別れようとしても聞き入れてはくれなかった。

ついには芳樹の自宅にまで押しかけて来たので、話をつけるために芳樹はマリアの部屋を訪れたが、そこで芳樹はマリアに刺された。それからしばらくして、母が失踪したということだ。

翌朝「すぐ帰る」という置手紙を残して、芳樹の姿はなかった。

輪花は誰かに話を聞いてほしくて影山に連絡を取った。影山は話を聞いて優しく輪花を抱きしめた。

その時、輪花のスマホに着信があった。尚美からだった。話があるので一人で家に来てほしいということだった。

夜8時、尚美との約束の時間に輪花は尚美のマンションを訪れた。何度インターフォンを鳴らしても応答がない。不安になりながらも帰りかけたそのとき、上から女性が落ちてきた。尚美だった…。

輪花が警察に保護されて事情を聞かれているところへ、さらに最悪の知らせが入った。森の中で唯島芳樹が首を吊って死んでいるのが発見された。

和田が失踪したことがわかり警察は和田を最重要被疑者として行方を捜索することになった。しかし茜は刑事の勘で、他に追うべき人物がいるような気がしてならなかった。

事件の真相は?

ここから先は大いにネタバレを含みます。知りたくない方は【+ボタン】を開かないでね!

尚美はなぜ殺された?
尚美は殺される直前に吐夢と会っていた。

どうしても助言しなくてはならないと思い輪花を呼び出したが、口封じのために殺されてしまった。

芳樹の失踪の謎
芳樹が失踪する少し前に唯島家の電話に女性の声で「芳樹さんいらっしゃる?」という電話がかかってきた。電話をとったのは輪花だったが、そのことを告げてから芳樹の様子はおかしかった。

次にかかってきた電話は芳樹が出た。電話の相手の女性が告げた場所へ向かった芳樹は帰らぬ人となった。

真犯人は誰?
父が死に天涯孤独の身となった輪花は影山を頼った。

影山は輪花を「ある場所」へと連れていった。そこは今では廃墟と化したかつての公営団地で、影山が子どもの頃に母親と2人で住んでいた場所だった。

影山は母を捨てようとした男…輪花の父・芳樹をずっと恨んでいた。影山はマリアの子どもだったのだ。部屋の天井には顔に×が刻まれた輪花の家族の写真が何枚も貼られていた。

偶然にも輪花が「ウィルウィル」に登録した自撮り写真には、輪花が芳樹の娘であることを示すものが写り込んでいた。影山は輪花から大切な人全てを奪い復讐することにしたのだった。

影山が手にした包丁を輪花に向けたその時、玄関のドアが激しく叩かれた。影山が出ると、そこには吐夢がいた。

吐夢は影山が怪しいことに気付き影山を調べ上げていた。輪花が吐夢の話を聞いてくれそうにないので、吐夢は尚美に全てを話して輪花に忠告しようとしていたのだった。

しかし、吐夢のスパイアプリを影山が削除した時に新たなスパイアプリを影山に仕込まれてしまったため、尚美が輪花に会おうとしていることが影山にばれて消されてしまった。

輪花が容疑者のように週刊誌にリークしたのも和田を犯人のように仕立て上げたのも影山だった。

その時、茜と堀井が到着し、影山は逮捕された。茜は登録していた「ウィルウィル」で密かに吐夢と連絡を取っていたのだった。

映画の見どころは?

自分の味方だと思っていた優しい人が、実は犯人だったという設定は過去にもたくさんあります。実は、この映画の本当の怖ろしさは真犯人がわかった後のその先にあります。

その先の事実だけはネタバレせずにぜひとも映画館で体験していただきたい!マジで背筋凍ります。

マッチングアプリで結婚するカップルは私の周りにもたくさんいて、言ってみれば昔の「合コン」みたいなもんでしょと私は大賛成なのですが、こんな事件が起こりかねないところがネットの怖さですね。

『スマホを落としただけなのに』といい『マッチング』といい、とにかくネット社会でプライベートを晒すことへの恐怖は存分に味わってもらえると思います。悪意のターゲットになるのは恐怖でしかありません。

いつもおしゃべりで明るいSnow Manの佐久間大介さんが心底気味の悪い吐夢を演じておられるのも最大の見どころの一つですよ!

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