『北里大学獣医学部 犬部!』命と向き合うノンフィクション

犬と一緒に生きる人は犬好き、犬のために生きる人が犬バカ。

「犬部」は、かつて青森県十和田市に実在した、たった一人の「犬バカ」から始まった、大学のサークル活動で、『北里大学獣医学部犬部!』は片野ゆかさんが取材して「犬部」のメンバーたちの奮闘を描いたノンフィクションです。

実際には病気を治療するのも避妊虚勢手術をするのも金がかかるし、動物が人を傷つけてしまうことがあるしで問題は山積状態です。でも、ただひたすら、動物たちが安心して幸せに暮らしてくことを願って犬部のメンバーたちは大奮闘しています。

映画で描かれるのは架空の話ではなく、実際に動物たちの身に起こっている出来事ばかりです。

【主なキャスト(敬称略)】
林遣都:花井颯太
中川大志:柴崎涼介
大原櫻子:佐備川よしみ
浅香航大:秋田智彦

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『北里大学獣医学部犬部!』のあらすじ

獣医になりたいという夢を叶えるため、北里大学獣医学部に入学した獣医師の卵たちは、みんなそろって犬好きなのは当たり前。でもその中でも特に、明けても暮れても犬のことばかり考えている「犬バカ」と言われる人たちが存在します。

「犬部」はそんな「犬バカ」が作り上げ、仲間を集めていった動物保護サークルです。

創始者は太田快作。〈どういうわけだか出会ってしまうタイプ〉で、自分から探したことなどないのに、放置された子犬や子猫、放浪している犬、病気で衰弱したネコなどが次々と目の前に現れます。太田のアパートには常に10匹以上の犬やネコが一緒に生活していていました。

あるとき出逢った雑種の犬、ルンルンと名付けてお世話をしていたら、その犬は大学の研究室から逃げてきた研究用の犬だということがわかりました。泣く泣く研究室に返すことになりましたが、なんとルンルンは再び研究室から逃げ出して太田のアパートへ帰ってきたのでした。

教授は再び連れ戻すことを諦め、ルンルンには例外が認められました。譲渡先募集のポスターを作って貼りだしたら「いなくなったうちの犬にソックリ…」という人から連絡があり、ルンルンは奇跡的に元の飼い主の元に戻っていくことになったのでした。

命とふれあうってすごいことだ、こんな経験をたくさんの人と分かち合いたい、と思った太田は動物のお世話をするサークル「犬部」を設立することにしました。

2代目代表、「犬バカ」の池田聡、太田の部屋で生活している犬ネコたちに生活のルールを教える教育係でありながら自分が産んだわけでもない子犬や子猫を自らのお乳で育てた唯一の犬部員ハナコ、「ウサギもいるよ!」につられて入り、すっかり「犬部」の活動に魅了されてしまった大山拓。…部員は少しずつ増えていきます。

お世話をする部員も個性的なら、お世話をされる動物たちも個性豊かです。とにかく臆病ですぐパニックを起こすアズキ(犬)、雄だけど子猫のお世話が大好きなブチ朗(ネコ)、下半身麻痺で介護が必要な夢優(むう・ネコ)、巨大ウサギのビクアーツ、てんかんの持病を持つホワイト(犬)、噛み癖の抜けないコロ(犬)、怖いと人に歯をむいて威嚇するポッケ(犬)…。「犬部」は年間100匹以上の動物のお世話をして譲渡先を見つけていました。

どんなに頑張っても救えない命というものもありました。もっと他にいい方法があったかもしれない、もっと早く気づいてあげていれば…、その死が部員にもたらすショックは計り知れません。

でも、もし誰かが手を差し伸べなければ、もっと早くに悲惨な最期を迎えていたことでしょう。亡くなった動物のためにできることは、そこから何かを感じ、考え、次に活かせる方法を探ること。絶対に他の部員を責めてはいけない。創始者の太田は言っていました。

ムック(犬)が部外者を噛んだというメールが回ってきて、「犬部」の問題が浮上してきます。犬部には2種類のカルテが存在していました。元の飼い主や保護した人の連絡先などが記録されているカルテと、保護中の体調や治療・予防接種の履歴などが記録されたカルテ。

池田や大山たちが管理していたカルテがきちんと引き継がれず、部員のほとんどがムックがどんな犬なのかを知らなかったし、いつどういう経緯で犬部に来たのかもわかりませんでした。

部員が少ない時には臨機応変にルールを作っていくことができましたが、40人もの大所帯のサークルになると、もっときちんとした体制作りが必要でした。それができないのであれば、解散した方がいい。そんな辛辣な声も創部時から奮闘してきた池田や大山の口から出てきました。「犬部」は活動停止に追い込まれました。

「中途半端な気持ちでやめたくない。1匹でも多くの動物の命を救いたい。」部員たちは意見を出し合って、9か月間の活動停止のあと、「北里しっぽの会」として生まれ変わって再スタートしました。

太田快作先生ってこんな方

映画の主人公・花井颯太のモデルとなったのは実在する「犬部」の創始者・太田快作先生です。もちろん逮捕なんてされてませんよ!映画のあれはフィクションです。

映画『犬部!』のあらすじ

花井颯太が実験犬を助けたことをきっかけに、たった一人から始まった動物保護活動が、周りを巻き込んで「犬部」というサークル立ち上げのきっかけとなります。

犬を見るととにかく考えるより先に動いてしまう花井颯太。颯太が保健所で出会った柴崎涼介。颯太と同じアパートに住んでいて猫担当の佐備川よしみ。実験犬を逃がしてしまったことで颯太と出会った秋田智彦

動物たちを助けるつもりが、時には動物たちに助けられ、少しずつ仲間を増やしながら「犬部」は活動を続けていきました。

16年後、東京で獣医師となって一つでも多くの命を救うために保護活動を続けていた颯太の元に川瀬美香という女性が訪ねてきます。

十和田市でペットショップの多頭飼育崩壊が起こっているので助けてほしいと言います。

いても立ってもいられず颯太は十和田市に急行し、ペットショップの店主から犬たちを預かりますが、さびしくなった店主が「犬を取られた」と警察に訴えたことによって颯太は逮捕されてしまいます。

ニュースを見て集まったかつての「犬部」の仲間たち。そこには柴崎の姿はありませんでした。

多頭飼育崩壊で弱っている犬たちを何とか助けたいと、颯太は十和田市に通いました。卒業するときに意見が食い違って、それ以来音信不通になってしまっていた柴崎の助けがどうしても必要だと思い、柴崎を訪ねる決心をしました。

動物愛護センターを訪ねると、柴崎は退職したと言われました。

柴崎が動物愛護センターに来てから殺処分は減り続けてはいましたが、ゼロにはなっていません。柴崎は、処分の日には1匹ずつ散歩して餌を食べさせて腕の中で注射をして見送っていたといいます。

そしてある日、殺処分用の注射を自分に打とうとしていたのでした。

偶然職員が見つけて柴崎は事なきを得ましたが、その後センターをやめて今は連絡が付かない状態になっていました。

颯太は柴崎の家に行くことにしました。学生の頃、お金がなくてよく柴崎の実家でご飯を食べさせてもらっていたので、実家の場所は今でも覚えています。

柴崎はいませんでしたが、颯太はメッセージを書いた名刺を残して帰りました。

多頭飼育崩壊を起こしていたペットショップの久米に、根気よく話を聞いたり餌を送ったりして心を許してもらえるように努力した甲斐あって、颯太は犬を任せてもらえることになりました。

秋田やよしみや美香たちボランティアの協力を得て、颯太は30匹の避妊・不妊手術を無料で行いました。30匹は譲渡会を開いて新しい飼い主を探すことになりました。

譲渡会の前日、十和田市に入った颯太は柴崎に会いに行きました。今回は犬の花子も一緒です。

夏風邪で寝ているという柴崎の部屋に花子が飛んで入っていって、颯太と柴崎は久しぶりに顔を合わせ話をすることができました。

譲渡会が始まると、そこに柴崎が顔を出しました。

颯太に助けてほしいと連絡してきた美香は、その昔「犬部」の譲渡会で柴崎から1匹の老犬を紹介されて飼うことになった女の子でした。

柴崎と再会できて嬉しそうな美香は、もう一度犬を飼ってみたいと言いました。

柴崎は、再び動物愛護センターの職員として戻っていったのでした。

映画の見どころと原作との違い

かつて「犬部」というのが北里大学・十和田キャンパスに実在していて、それを取材して書かれた片野ゆかさんのノンフィクションを原案にしているので、『北里大学獣医学部犬部!』の登場人物は実在します。

さすがにそのまま映画にすることはできないので、映画では新たな登場人物で描かれています。

映画の中で起こっていることは決して架空の話ではなく、実際の保護イヌ・保護ネコをめぐるリアルな問題です。

たくさん出てくる犬ネコはもちろん可愛いに違いなのですが、これはあくまでも人間をテーマにした映画。多くの動物が殺処分されるのは「人間の都合」。

涼介が自分に動物殺処分用の注射を打とうとするシーンがありますが、あれは実際に台湾で保健所に勤務されていた獣医師が自分に注射を打って亡くなったという事件を元にしています。

全ての命を助けたいのに助けられない…。自分の手で命を終わらせていく日々に次第にに蝕まれていく精神…。

颯太のようにがむしゃらに命と向き合うことも、涼介のように粛々と命に向き合うことも、どちらが正解というのではなく、私たちはまず現実を知ることが大切なのだと思います。

イヌやネコたちにも幸せに暮らしてほしいと、今日も日本中のあちこちで獣医師や動物保護団体の方が奔走しておられます。

”あふれるほどの愛”をこの映画から受け取ってください!

映画『犬部!』視聴方法

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『北里大学獣医学部犬部!』購読方法は?

『北里大学獣医学部犬部!』は電子書籍化されていません。文庫本でお楽しみください。
『北里大学獣医学部犬部!』を原案に2種のコミックがあります。学校図書や推薦図書に選ばれる子どもたちに是非とも読んでほしい漫画です。

2024年5月22日時点の情報となります。 オフィシャルサイトにて必ず最新の情報をご確認ください。

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