Disney+ドラマ『ガンニバル』原作漫画のあらすじとネタバレ

供花(くげ)村の駐在所に家族とともに赴任してきた阿川大悟。前の駐在員だった狩野は「供花村の人間は人を喰っている」と言い残し失踪していた。

この村は…後藤家は…、何かがおかしい。狩野の失踪にも何か秘密があるに違いない。大悟は独自に調べ始めたが、閉鎖的な村人はつねに大悟たち家族を監視し干渉してくるため、思うように調査が進まない。

そして、大悟の前に現れた後藤家の「あの人」。

後藤家に隠された秘密とは?「あの人」とは一体?

話題の漫画『ガンニバル』がDisney+のオリジナルドラマとして映像化されたのは、漫画13巻のうち1~6巻。主に大悟の戦いの始まりについて描かれています。そしてついにシーズン2の製作が決定しました!

後藤家と「あの人」の秘密に迫る怒涛の後半はまさに大悟と後藤家による大戦争。ドラマでは原作漫画とは違う展開も用意されているみたいですが、シーズン1以上にえげつない展開になることは間違いないでしょうね。

【主なキャスト(敬称略)】
柳楽優弥:阿川大悟
吉岡里帆:阿川有希
笠松将:後藤恵介
倍賞美津子:後藤銀
吉原光夫:後藤岩男
中村梅雀:さぶ

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『ガンニバル』ってどういう意味?

「ガンニバル」は「ハンニバル」をロシア語表記したものだと言われています。ではその「ハンニバル」とは何ぞや?

真っ先に思い出すのが映画『羊たちの沈黙』『ハンニバル』に出てくるハンニバル・レクター博士でしょう。天才精神科医にして人を喰らう殺人鬼。

サイコサスペンスという分野を確立した名作中の名作。映画『羊たちの沈黙』は第64回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の主要5部門を受賞している名画です。

人間が人間の肉を食べる習慣を英語で「カニバリズム(cannibalism)」というのも込められた意味の一つかもしれません。

物語の中で登場する「狂い病」=「クール―病」も遺体を食べる習慣のある種族に実在した病気です。

とにもかくにもこの『ガンニバル』という言葉の響きは「食人」を扱った猟奇的な物語の雰囲気を充分に伝えてくれていますね。

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漫画『ガンニバル』のあらすじ

シーズン1(1~6巻)

供花(くげ)村の駐在所に赴任することになった阿川大悟。妻の有希と娘のましろも一緒に供花村に引っ越してきた。

怖ろしく閉鎖的で緊密な関係の村人たち。大悟たちはうまくやっていける気がしなかった。前の駐在所員だったは狩野治は気が狂って失踪したと言われているが「供花村の人間は人を喰っている」という怪しい伝言を残していた。

村人たちが大悟の歓迎会をするというので大悟が出かけた夜、娘のましろがいなくなった。有希が見つけて無事だったのだが、ましろは手に握りしめていたものを大悟に渡した。それは人の指だった。

赴任早々、山で遺体が見つかったという通報が入った。遺体は後藤銀というばあさんだった。熊に喰われたと周りの者は口々に言ったけれど、大悟は腕に残る人の歯型を見逃さなかった。

大悟はましろが持っていた指を解剖医の中村に託した。指は後藤銀のものではないことが判明したが、誰のものかまではわからなかった。

後藤銀の葬儀に狩野の娘のすみれが乱入してきた。狩野治は気など狂っていなかった、供花村の人間は人を喰っていると主張するすみれに大悟も乗っかってみることにした。すみれによると狩野が最後に会っていたのは後藤家の人間だったようだ。

大悟は後藤家に向かった。「後藤家には関わるな」という村の掟に反したとして「あの人」の怒りを買った大悟は「あの人」に襲われた。

大悟は奇跡的に命を取りとめたが、後藤家の人間は「あの人」の存在を認めようとはしない。後藤恵介は大悟を襲ったのは後藤家の中の乱暴な連中の仕業だと言った。

後藤睦夫が狩野を殺したのは自分だと言って自首してきた。睦夫が言った通りの場所から狩野の遺体が発見された。しかし大悟には、後藤家が他にもっと重要な秘密を持っていてそれを守るための自首としか思えなかった。

供花村の小学校に通い始めて娘のましろはよく笑うようになった。大悟は5か月前、ましろと仲がよかった今野翼をましろの目の前で射殺した。そのせいでましろは感情も言葉も失ってしまった。

ましろは優しい今野に懐いていたが、今野は児童に対する強制わいせつ罪で逮捕歴があった。ましろが執行猶予中の今野の部屋を訪ねた時、たまたま大悟たち刑事が今野の部屋に踏み込んだ。逆上した大悟が射殺してしまったのだった。

ましろのためにも供花村に残る決意をした大悟と有希だったが、執拗なまでに干渉してくる村人たちにかなり閉口していた。常に見張られている気がする。特にさぶさんは大悟の行動を全て把握していないと気がすまないくらいに干渉してくるようになった。

すみれから狩野が最後に電話で話をしていた相手の電話番号をもらっていたので、早速大悟はかけてみたが繋がらなかった。その相手から折り返しの電話がかかってきて大悟に会いたいと言った。

大悟は男の指定する場所に向かった。男は子どもの頃、供花村の誰かに喰われそうになったところを助けられたと言い、喰われかけた顔を大悟に見せた。狩野は男の話を信じ、供花村の人喰いを調べていたのだと言った。

間もなく供花村の奉納祭がある。もしかしたらまた犠牲者が出るのかもしれない…、男はそう言い残して去っていった。

「クロニクル」というオカルトサイトを運営している宇多田という男が大悟に接触してきた。狩野と一緒に供花村の人喰いについて調べていたらしく、供花村では年に1度は「死産」が起こっていると言った。過疎の村で多すぎることから喰われるための子どもをどこかに生かしているのではないかと思われた。

さぶさんの娘の加奈子が後藤銀に死産を理由に子どもを取り上げられたと主張していると有希が聞いてきたことから、大悟の疑念は確信へと変わっていった。後藤銀は供花村唯一の助産師だった。

後藤恵介は弟の洋介をあるところへ連れて行った。今年の子どもを世話をするために…。祭りまであと3日。祭りの日、恵介は正式に後藤家当主に就任する。

大悟は有希とましろを供花村から脱出させることにした。大悟は供花村に戻ったが後藤岩男に捕まり恵介の元へと連れていかれた。

大悟は恵介に直接「子どもを解放しろ」と迫った。後藤家の人間は認めなかった。そこへ大悟の上司である署長がやってきた。署長は供花村の出身である。署長はとりあえず大悟を引かせたが、実は狩野の殺害も含め供花村の人喰いについて捜査する県警のグループが立ち上げられていた。

解剖医の中村が調べた結果、大悟に依頼された指は狩野治のものだったことと人の唾液が検出されたことがわかった。中村はまた、狩野が後藤銀を連れてきたことがあったと言った。

後藤銀は「狂い病」だった。「狂い病」は人食文化の風土病と言われている。狩野は後藤銀を病院に連れて行ったことで後藤家の反感を買ったらしい。

大悟は祭の時に喰われかけて助けられた男の存在を明かし、18年前にその男を助けたのは後藤家の次の当主になるはずだった後藤銀の長女・後藤藍だと直感した。

協力者の宇多田にこっそり後藤家を尾行させて、子どもを監禁していると思われる場所もわかった。証拠が少なく県警が乗り込むことはできないので、大悟はひとりで子どもを監禁している場所へと向かった。

しかし一歩遅かった。子どもたちは後藤家によって連れ出された後だった。そこには恵介がいて、なぜか大悟を逃がしてくれた。山の中を歩き回る大悟の目の前に「あの人」が現れ、襲いかかった。

シーズン2(6~13巻)

一人で乗り込んでいった大悟を助けるという名目で県警部隊が動いた。依然として大悟の行方は知れない。

大悟は来乃神神社の神山宗近によって秘密の場所で匿われていた。宗近に大悟の保護を頼んだのは恵介だった。恵介と宗近は幼なじみで、子どもの頃から供花村の風習に疑問を持っていたのだ。

恵介は子どもたちはさぶの家にいると大悟に明かした。そして、祭を終わらせるためには大悟の協力が必要だと言った。

恵介のもとを狩野すみれが訪れた。すみれは恵介の子どもを妊娠していることを恵介に告げた。

後藤家の周りを重装備の警官隊が取り囲み、23世帯ある後藤一族の家が徹底的に調べられることになった。後藤家全員を足止めしている間に大悟と署長がさぶの家から子どもたちを救い出した。

警察と後藤家の血みどろの戦いが始まった。両者に大量の犠牲者を出し、洋介の裏切りも手伝って子どもたちは何とか保護された。

後藤家を裏切り情報を流していたのは後藤藍の夫で供花村村長の後藤清だったこともわかった。恵介は清に「後藤家を変える」と約束して清志の胸にナイフを突き立てた。

有希とましろは後藤家の人間に捕らえられ供花村へと連れ帰られた。

大悟は有希とましろを救うため、洋介を人質に供花村へと戻った。後藤家の兵隊ともいえる岩男たちと死闘を繰り広げる大悟を救ったのは恵介だった。「あの人」が突然現れましろをさらって行った。今年の奉納祭の生贄はましろとなった。

ついに国までが動くことになり後藤家を包囲していた警察と自衛隊に有希は保護された。

恵介は後藤家の呪いを断ち切るために大悟と協力する覚悟を決めた。奉納祭、まさに「あの人」がましろに食いつこうとした時、ましろは「あの人」に「泣かないで」と声をかけた。

その瞬間「あの人」は正気に戻り、自分が食べてきたのは「人間」だと認識し、ましろに手を出すのをやめた。恵介は「あの人」を撃ち抜いた。「あの人」は恵介の中で生きると言い残して自分の体をむさぼり喰いながら死んでいった。

恵介はこれ以上の犠牲は意味がないと投降を呼びかけたが、岩男がそれを許さなかった。岩男は大悟だけは殺さないと気が済まないと言い、岩男と大悟の死闘が始まった。

大悟から託されましろを有希の元へ届けた恵介は、大悟を助けるために戻っていった。

岩男は正宗に撃ち抜かれた。

同じころ、村人たちは後藤家を襲撃し、後藤家を根絶やしにするために火を放っていた。大悟は子どもたちは後藤家とか村人とか関係なく付き合っていることに未来を託すべきだと、もめている後藤家にも村人たちにも手錠をかけて拘束していった。

大悟は有希とましろの元へ、恵介はすみれの元へと帰ってきた。

後藤家の真実

ここから先は大いにネタバレを含みます。知りたくない方は【+ボタン】を開かないでね。

後藤藍の真実
後藤藍は「あの人」の子どもを産むためだけに銀に拾われた子どもだった。恵介も洋介も「あの人」の子どもだった。

藍の夫の清は子どもの頃に銀によって断種させられており、恵介と洋介が「あの人」の子どもであることを隠すために藍の夫としてあてがわれた存在だ。

藍は心から恵介と洋介を愛することができなかった。銀から出ていけと言われた時、藍はその年「あの人」に奉納されるはずだった子どもを連れて逃げた。

後藤家に捕まり殺されそうになった時、藍を助け逃がしたのは恵介だった。

後藤銀の正体は?
銀の母親は供花村で一番の美しい女性だった。そのため村人たちに輪姦されできたのが銀だった。

村が飢餓に苦しむようになり、村人が銀の母親を神に捧げ殺そうとしたのを助けたのがその時の後藤家の当主・後藤定。女が産んだ銀を定は自分の娘とした。

貧しかった後藤家の山から銅が採掘されるようになると後藤家は一気にが勢いづいて供花村を支配するようになった。よその村に出されていた銀は供花村に連れ戻された。

しかし銀は村人からも後藤家の人間からも蔑まれ、定の息子の金治からは体を弄ばれていた。その様子を目にした来乃神神社の宮司の息子・神山正宗(宗近の父)はどうしても銀を助けたいと思った。

銀と正宗は密会を繰り返し、銀は妊娠した。正宗は自分の子どもだと信じ、生まれてくる子どものためにもこの村を変えると固く誓った。

銀の妊娠がわかり村人は銀を神に捧げて始末することにした。ところが山に置き去りにされた銀は息子の白銀(しろがね)を出産し、山の中で生きながらえていた。

金治は銀を探し当てると後藤家の人間が「狂い病」に罹ったときに隔離される場所に監禁した。

その頃、飢餓に苦しんでいた村人は一致団結し後藤家を襲った。後藤家と村人の全面戦争となり互いに大勢の死人を出すことになったが、後藤家を壊滅させたのは途中から参戦してきた見知らぬ一族だった。彼らは銀が山の中で生きながらえさせるのを手伝った食人族だった。

後藤家を全滅させた一族は新しい後藤家となり、後藤家は銀のものになった。

「あの人」の正体は?
銀の息子・白銀。

人間の肉を喰って育った白銀は「狂い病」を発症した。通常は1,2年で死ぬと言われている「狂い病」を克服した白銀は、銀によって「神」としてあがめられることになった。

銀は村人たちに食べ物を分けてやる代わりに、毎年白銀に人間を捧げることを約束させた。銀と白銀を守ると心に決めていた正宗も人を捧げる供花村の奉納祭を続けることに協力することになった。

白銀は狩野や自分の母親である銀の肉も喰っていた。

供花村の真実
度重なる飢餓に苦しめられていた供花村の人々は、実は人を喰っていた。

「あの人」だけではなく、食人はれっきとした供花村の文化だったのだ。

ドラマの見どころと原作との違い

細かい設定やセリフが違うことはあっても、ほぼ原作通り!原作ファンをも納得させる、お見事としか言いようがない!

「人喰い」という残酷で異常なテーマを扱っているだけに原作はもちろん実写もかなり暴力的で衝撃的です。そのストーリーに負けていないキャスト陣が完璧すぎました。

自分の中に確かな正義を持ちながら怒りに任せて何をするかわからない狂気の警察官・阿川大悟を演じた柳楽優弥さんは、もう本当に「清義」と「悪魔」を完全に自分の中に飼っていました。

注目の「あの人」は「バチェロレッテ・ジャパン」に出演していた澤井一希さん。身長195cmということで納得の仕上がり。

『ガンニバル』視聴方法は?

『ガンニバル』はDisney+のオリジナルドラマなのでDisney+でのみ視聴することができます。

2022年12月から配信されたドラマ#1~#7は、原作漫画では1~6巻に当たります。そうです、この物語は続きがあるのです!

ここまでがシーズン1で、原作漫画の後半部分、供花村と「あの人」の秘密に迫るのがシーズン2。そのシーズン2の制作決定がついに発表されました!やったー!!

huluとセットでお得なセットが登場したこの機会にぜひシーズン1を鑑賞しておきましょう!

ただし、シーズン2は警察vs後藤家vs村人というもはや戦争ともいえる大殺戮と、「あの人」と食人の秘密に迫る内容がメインとなっているので、かなり暴力的でグロい内容となりますよ。

キャストの皆さんの熱も相当たぎってくること間違いないので期待して待ちましょう!

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