小説『桜のような僕の恋人』

桜を見ると思い出す…晴人が愛した桜のような一人の女性、美咲。

美咲に出会い恋をして、再び夢を追いかけることを決意した晴人と、その真っすぐな気持ちを受け止めた美咲にはキラキラした日々が待っているはずだったのに…。

『早老症』という何十倍もの速さで老化していく難病を発症してしまった美咲は、晴人の元を去っていきます。事実を告げないままに…。

愛する人が命の終わりを迎えようとしているのに、助けてあげられなかった。そればかりか傷つけてしまった…。

苦しくて切なくて、それでも温かい、珠玉の恋愛小説。

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小説のあらすじは?

下北沢の住宅街の一角にある美容室『ペニーレイン』

朝倉晴人が月一で通うには理由がありました。去年の夏たまたま入った美容室でカットをしてくれた有明美咲に、雷神に出くわしたくらいの衝撃で一目ぼれしてしまったのです。

晴人は今日こそ「一緒に桜を見に行きませんか」とデートに誘う決意を固めて『ペニーレイン』にやってきましたが、なかなかきっかけがつかめません。

美咲が桜の話を始めたので、このチャンスを逃してはいけないと勢いよく振り向くと「サクッ」っとハサミが鋭い音を立てました。

美咲が指差す方を見ると床には血まみれの耳たぶが落ちていました。

晴人は大学病院に運ばれ、耳たぶは無事に縫い付けられました。病院の玄関を出るとそこに美咲の姿がありました。

「ごめんなさい。何でもします」と涙声で言う美咲に、晴人はあろうことか「僕とデートしてください」と続けました。

美咲は晴人の申し出を承諾して落ち込みながら帰宅しました。美咲の自宅は『有明屋』という居酒屋です。両親が事故で亡くなった後、6歳年上の兄・貴司が大学を辞めて切り盛りしています。

美咲はカウンターの隅にいる貴司の恋人・吉野綾乃の横に座ると、今日の出来事を話しました。貴司は話を聞いて怒り狂わんばかりでしたが、綾乃は「デート楽しんでおいでよ」といいました。

デート当日。約束通り現れた美咲の可愛さにキュン死にしそうな晴人。しかし、訪れた『新宿御苑』は休園日で、気を取り直して向かった四ツ谷の外濠公園はどんちゃん騒ぎの花見客に埋め尽くされデートの雰囲気は最悪です。

それでも歩きながらいろんな話をしました。晴人は美咲に”カメラマン”だと嘘をついてしまっていたので、本当のことを話して謝ろうと思って口を開きかけると、突然知り合いに声をかけられました。

その男はスタジオのアシスタント時代の同僚で「カメラやめちゃったんだろ?お前が辞めてから大変だったんだぞ」と背筋が凍るようなことを暴露してしまいました。

晴人は美咲に、最初は本気でカメラマンを目指していたこと、自分の才能に限界を感じてカメラをやめてしまったことを話して、嘘をついていたことを謝りました。

「あなたに嫌われたくなかったんです」と晴人が告白すると…美咲の口から出た言葉は「はぁ!?私が職業で人を判断する女だと思ったの?ムカつくんですけど。なんでやめちうの。あんたバカなの!?」

「夢なら続けなさいよ」という美咲の言葉を聞いて、晴人は「もう一度頑張ります!あなたに相応しい男になってみせます!」と勢いよく答えていました。

4月の終わりの美咲の誕生日にも晴人からは連絡はありませんでした。忙しいGWを過ぎたころ、貴司が綾乃にプロポーズしました。2人の幸せを喜ぶ半面、晴人の言葉を聞いて少しでも嬉しいと思っていた自分にいら立ちを感じていると、突然晴人から電話がかかってきました。

晴人は「初任給をもらったので、ご飯一緒にいきませんか」と言いました。晴人は澤井恭介というカメラマンの事務所で働き始めたのでした。

晴人が連れて行ってくれたのはおしゃれなフレンチレストランでした。カメラのことを話す晴人は生き生きとしていて、美咲に「いつか僕の写真を見てください」と言いました。

それから晴人は「遅くなってすみません」と美咲に誕生日プレゼントを渡しました。桜色のシザーケース。「桜のような…美咲さんの色」と晴人は言いました。

美咲は食事とプレゼントのお礼にと、晴人を『ペニーレイン』に連れて行きました。誰もいない店内で晴人の髪をカットしてあげながら「どうしてわたしなんですか?」と素朴な疑問を口にしました。

美咲のように仕事にひたむきに向き合えばよかったと自分が恥ずかしくなったと語り、晴人は「あなたを好きになれてよかった」と言いました。

美咲は晴人のことをちゃんと考えようと思いました。

チーフアシスタントの高梨健三の怒鳴り声が響き、先輩アシスタントの市川真琴にフォローしてもらいながら2週間たったある日、美咲から連絡があって会うことになりました。

美咲は「あなたのことを好きになりたい」と言いました。

忙しいせいもありますが、美咲は疲れがなかなか取れず、熱を出すことも多くなっていました。かかりつけの医者からは一度大学病院で検査をしてもらうように言われていました。

また熱を出して寝ていると、晴人から電話がかかってきました。ちょっと会いたくなって美咲は晴人に買い物を頼んで持ってきてもらうことにしました。貴司は当分帰ってこない予定です。

晴人がやってきてからすっぴんでダサい部屋着だったことに気付き、慌てて着替えてマスクを付けて、部屋に招き入れました。

素顔を見たがった晴人が、美咲のマスクを外しました。「可愛いです…」と言って晴人の唇が美咲に近づいたかと思うと、背後から「キスしたら殺す」という貴司の声が聞こえました。

追い出されるように美咲の家を出た晴人は、窓の外から電話で「元気になったら一緒に花火大会に行きましょう」と言いました。

花火大会当日、美咲は浴衣を着て出かけて行きました。浅草に着くと東京中の人が押し寄せてきたんじゃないかと思うくらいの人人人…。

早く眺めの良いところへ行かないとと焦る気持ちが暴走して、気が付くと晴人は美咲とはぐれてしまっていました。

なんとか美咲を見つけ出した晴人は「絶対に離しませんから」と、美咲と手をつなぎました。2人が住宅街の真ん中を歩いている途中で花火が上がり始めました。

8階建てのマンションと赤褐色の古びたビルの間から半分だけ見える花火。「こんなビルの隙間からでも、美咲さんと見る花火はすごく綺麗です」晴人はそう言って、美咲にキスをしました。

大学病院の神谷医師から「より詳しい検査をしたい」と呼び出された美咲は、”早老症”の可能性があると告げられました。

久しぶりに晴人に会って、美咲は助けを求めたい気持ちでしたが、結局何も言えませんでした。由比ガ浜で晴人は「君とずっと一緒にいたい」とプロポーズの言葉を口にしました。

美咲は本当はすぐにでも「うん」と言いたいくらい嬉しかったのに「まだ付き合って3か月だよ」と笑ってごまかし、「考えさせて」と言うのが精いっぱいでした。

大学病院に検査結果を聞きに行った美咲…。ファストフォワード症候群だと確定診断を下されました。

非常に珍しい症例で、ウェルナー症候群やプロジェリア症候群に比べて圧倒的に老化の速度が速いと説明されました。冬までには見た目も老人のようになると、さらに治療法のない難病であることが美咲に告げられました。

美咲は晴人のアパートに向かいました。プロポーズをちゃんと断ろうと決心していましたが、晴人に「半人前の今の僕じゃ、美咲を幸せにできない。もっと頑張るから時間をちょうだい」と先に言われてしまいました。

美咲は何も言うことができず、今だけは晴人と一緒にいたいという気持ちにも抗えず、晴人の部屋に泊まりました。その夜2人は結ばれました。

翌朝、美咲は「ごめんね。さよなら、晴人君」とささやいて、晴人が目を覚ます前に晴人の部屋を後にしました。

美咲と連絡が取れなくなって1週間以上たちました。晴人は居ても立っても居られなくなって『有明屋』を訪ねました。貴司からは「美咲はお前に会いたくないんだ」と追い払われました。

『ペニーレイン』に行ってみると、美咲は他のサロンに移ると言って辞めたと言われました。

何が起こっているのかわからなくて途方に暮れていると、突然美咲から着信がありました。

美咲は、1年前まで付き合っていた専門学校時代の先輩とよりを戻したと言いました。神谷と名乗る男性が電話を替わって「彼女を奪うようなことになってすみません」と言われ、晴人は怒りで手が震えました。

「会って話そう」という晴人に「もう会うことはできない」という美咲。晴人は耐えきれず「最低だな…」と吐いてしまいました。「わたしのことは忘れて」と電話は切られました。

心ここにあらずで仕事でもミスを連発し、澤井から「次はない」と釘を刺された日、晴人は真琴から飲みに誘われました。

酔っぱらった勢いで失恋の心の痛みを吐露すると、真琴は「忘れさせてあげようか」と言って晴人に唇を重ねました。

9月、美咲の肌はハリが衰え白髪が増え始めました。免役力を上げる薬と骨粗鬆症の注射が日課となりました。

綾乃がもらって来てくれるスキンケアのサンプルで念入りにお肌のケアをしてみるものの次第に肌の色はくすみ皴が増えていきました。

一人でいると病気と向き合う時間も増えてしまうので、できるだけお店の手伝いをするようにしていましたが、ここ最近美咲の体力も限界のようです。

治療法がないと言われている早老症…。貴司はなんとか民間療法で美咲に合うものはないかと必死で探し、電磁波治療というものを見つけました。

電磁波で細胞を活性化して老化を遅らせるという治療に、貴司は藁にも縋る思いで飛びつきました。1回の治療に5万円以上かかり自宅でも治療を受けられるようにと50万円もするマットを購入し、あっという間に200万円ものお金をつぎ込んでいました。

綾乃が止めても貴司は「これ以上口出しするな」と怒るばかりです。

11月のある日、いつものように貴司が美咲を治療院に連れて行くと、休診日でもないのに治療院が閉まっていました。そして隣の金物屋の主人が「先生は昨日警察に捕まったよ。詐欺だったみたい」と言いました。

「なにもしてやれなくてごめんな」貴司は涙でぐしゃぐしゃになりながら美咲に謝りました。

ちゃんと気合を入れて仕事をしなくては…と、晴人は頑張っていましたが、澤井から「これからどうしたいの?」と聞かれ、答えることができませんでした。

アシスタントとは言え高梨も真琴も自分の活動をしてはコンテストに応募したり写真展を開催したりしています。

美咲に相応しい男になることが目的だった晴人にとって、今は目的さえ失ってしまっています。撮った写真を澤井に見てもらいましたが「ただの紙」と言われてしまいました。

「写真にどんな願いを込めたいのかな?」と聞かれ、晴人は答えることができませんでした。

免疫力が低下し肺炎を起こした美咲は入院していました。自分の姿を見るのが怖くて鏡や窓に映る自分の顔を見ないようにして、サプリメントを飲んだりお肌の手入れをしていました。

しかし看護師さん達が美咲のことを「おばあちゃんみたい」と話してるのを聞いてしまい、窓に映った自分の姿を見て、美咲はもう何のために生きているかさえ分からなくなっていました。

退院の日、綾乃の車で自宅に向かう途中、美咲は綾乃に「寄りたいところがあるの」と言いました。晴人が働く『澤井恭介写真事務所』の向かい側に車を停めて晴人が出てくるのを待ちました。

晴人からもらった桜色のシザーケースを握りしめて待っていると、晴人が現れました。美咲の目から涙がこぼれ落ち、やがて慟哭へと変わっていきました。

その夜美咲は綾乃に「もう来ないでほしい」と告げました。若くて美しい綾乃のことを妬んで嫌いになりたくないと言います。綾乃は「またね」と言って去っていきました。

もうこの世界に結び付けてくれるものはいらない…美咲は桜色のシザーケースをゴミ箱に捨てました。

ある寒い朝、貴司が桜色のニット帽を持ってきました。きっと美咲が白髪を隠したいことを知って綾乃が選んでくれたものなのでしょう。

美咲がニット帽をかぶると、貴司が「桜みたいだな」と言いました。晴人がいつか「桜は綺麗だけどすぐに散ってしまうから、あんまり好きじゃない」と言っていたことを思い出し、美咲は「桜なんて大嫌い…」と言って涙をこぼしました。

神谷医師から「美咲は次の春を迎えることはできない…」と言われました。貴司は美咲に何かしてやれることはないかと悩んだ末に、晴人を訪ねました。

やせ細りただならぬ雰囲気をまとった貴司を見て晴人は胸騒ぎがしました。

貴司から美咲の病状を聞いた晴人はしばらく動くことができませんでした。たった一人で老いてゆく決心をした美咲に、「最低だな」と言ってしまった…。

クリスマスの夜、晴人は美咲の自宅を訪ねました。姿を見られたくないから会いたくないと言う美咲に、晴人は部屋の外から話しかけました。

「美咲がどんな姿になっても、君が大好きだよ」

それから晴人は毎日のようにやって来ては、部屋の外から初めてのデートの話や花火大会の話をして「来年はもっともっといろんなところに行こうね」と言いました。

年が明けてすぐ、美咲は胸に激痛を感じて入院することになりました。このまま入院を続けるべきだという神谷医師を説得して、美咲は退院することにしました。

晴人の声を聞くことができる時間はあと少ししかない…。

美咲に残された時間は多くないと悟った晴人は、美咲のために何ができるか…必死で考えました。美咲との約束もまだ果たせていない…。

翌月有志で写真展を開催するという高梨に、晴人は自分の写真も展示させてほしいとお願いしました。最初は怒って話を聞いてくれなかった高梨は写真を見て決めると言いました。

晴人が写真展に参加することになったと美咲に伝えにやってきました。「僕が撮った写真を…美咲に見てほしい…」晴人の撮った写真を美咲の心に届けたい…晴人のたった一つの願いでした。

写真展最終日、おかゆを食べている美咲に貴司が「行ってこいよ」と声をかけました。こんな姿を晴人に見られたくない美咲は、頑なに拒み続けましたが「一番大事なものは諦めんな」という言葉に背中を押されて、写真展に行く決意をしました。

美咲は丁寧にお化粧をして、桜色のニット帽をかぶって、1人でタクシーに乗って出かけて行きました。杖をついてゆっくり歩きながら晴人の写真に前にたどり着きました。

そこにはかつて美咲が晴人の隣で見た、見覚えのある景色がありました。四ツ谷の桜並木、新宿のフレンチレストラン、美容室『ペニーレイン』、花火を見たビルとビルの隙間、そしてプロポーズしてくれた由比ヶ浜…。作品のタイトルは「変わらないもの」となっていました。

晴人に会いたい…美咲は心からそう思いました。

一方、美咲を迎えに行った晴人は、貴司から美咲が写真展に向かったことを聞き「会えるかもしれない」と胸を高鳴らせながら大急ぎで会場へと戻りました。

足はしびれて腰は痛くて、もうこれ以上は歩けないと思いながら、美咲は公園の中を歩いていました。すると公園の入り口に立って誰かを探している晴人の姿を見つけました。

ゆっくりと晴人に近づいていく美咲。そのとき強い北風が吹いて美咲のニット帽を飛ばしました。

傍らに落ちた桜色のニット帽を拾って、晴人は「どうぞ」と美咲に差し出しました。美咲だということに晴人は気づきませんでした。

あふれそうになる涙をこらえながら、美咲は精一杯の笑顔を作って、かすれた声で「ありがとう…」と言いました。そして去っていく晴人の背中をいつまでも見つめていました。

その数日後、美咲は永い眠りにつきました。葬儀は行わず、貴司と綾乃の2人で見送りました。美咲の柩には桜色のシザーケースを入れてあげました。

美咲の部屋を片付けていると「晴人君へ」と書かれた手紙が出てきました。貴司は晴人に美咲の死を告げることにしました。

貴司から美咲の手紙を手渡された晴人は「美咲の部屋を見せてくれませんか」とお願いしました。訪ねてきても開けられることのなかった襖を開けて部屋に入ると、様々な思い出が胸によみがえってきました。

そして棚の上に置いてある桜色のニット帽を見つけ動けなくなりました。美咲に気付いてあげられなかった…。晴人は桜色のニット帽を握りしめて泣き崩れました。

自分には写真を撮る資格なんてない…そう思った晴人は、一方的に仕事を辞めて、生きる勇気も死ぬ勇気もなくひたすらベッドの上で過ごしていました。もちろん美咲の手紙を読む勇気もありません。

部屋のインターホンが鳴ったかと思うと「鍵開けろ!殺すぞ!」という高梨の怒鳴り声が聞こえてきました。澤井に言われて心配して様子を見に来た高梨は「やめんなよ。撮れ」と言いました。

澤井にちゃんと謝って挨拶をしてやめようと、晴人は事務所に顔を出しました。澤井は「たった一人の誰かのために撮る写真も悪くない。君の写真をまた見たい」と言いました。

その夜、晴人は美咲の手紙を読むことにしました。そこにはたくさんの好きとありがとうが詰まっていました。そして写真展の日のことは「会えなかったね」と書いてありました。

美咲と過ごした日々も、傷つけたことも、気付いてあげられなかったことも全抱えて、美咲を想って写真を撮り続けていこうと、晴人は心に決めたのでした。

美咲の病気『早老症』って?

実年齢よりも早く老化が進む、実際に存在する難病の総称です。

思春期以降に発症し、悪性腫瘍や動脈硬化など高齢者特有の疾患の合併症で40~50代で亡くなることが多いウェルナー症候群

生後半年から2歳にかけて発病し、心疾患や脳卒中で10代で亡くなることが多いプロジェリア症候群

この2つの他にも疾患がありますが、ファストフォワード症候群という疾患が実際に存在するのかどうかは見つけられませんでした。

”ファストフォワード”とは”早送り”のことです。発症して1年くらいで死に至るほど老化が進行するなんて残酷すぎます。

小説の感想は?

出会ってから、想いが募り、告白するまでのドキドキとキュンキュンが止まらない、恋愛のキラキラした部分を全部閉じ込めたような物語の前半。

晴人と美咲の不器用で臆病な距離感を、まるで体感するような、それでいて心から応援したくなるような、王道の恋愛小説です。

こんなにもお互いを必要とし大切に思っているのに、傷つけ合うことしかできない後半部分は、もう辛くて辛くて読むのが苦しくて仕方がありませんでした。

24歳という本来なら華のある時期にあっという間に老人になってしまうと言われたら、女性の100人のうち100人が好きな人にそんな姿は見られたくない、きれいなままの自分を覚えていてほしいと思うことでしょう。

美咲のそんな気持ちが痛いほどわかるのに、晴人と美咲をなんとしても会わせてあげたいと思ってしまう…、読みながらもう心はぐちゃぐちゃです。

そして最後には会えるんだけど、晴人は美咲だと気づかない…。そればかりか後でそのことを知って晴人はずっと後悔し続けながら生きていくことになるなんて、神様はどれだけ意地悪なんだ…。涙。

切なすぎて苦しすぎて全然ハッピーエンドじゃないんだけど、それでも晴人と美咲が真剣に想い合っていた事実は、心の中に温かいものを残してくれます。

誰かを真剣に心から愛して、愛されたことは、人生最大の喜びです。そんな人に出会えた幸せも、別れの悲しみも、全部全部詰まった珠玉の恋愛小説でした。

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