映画『ひとりぼっちじゃない』の原作小説、あらすじとネタバレ

雇われ歯科医師のススメ、36歳。他人とのコミュニケーションが苦手で、どこまでもマイナス思考。

そんなススメがアロマオイルのお店をしている松坂宮子に恋をし、次第に距離を縮めていく。これは付き合っているという状況なのか?

『世界の中心で、愛を叫ぶ』で有名な脚本家・伊藤ちひろさんが描いた世界『ひとりぼっちじゃない』 が、伊藤ちひろさんの監督・脚本で映画になります。

ススメ役で主演を務めるのはKing Gnuの井口理さん。脚本も井口さんにあて書きされたということですから相当のはまり役ですよ。

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小説『ひとりぼっちじゃない』のあらすじは?

歯科医師として働いて13年目のススメ、36歳。とにかくマイナス思考、自己肯定感ゼロ。

患者がキャンセルするのは自分が嫌だから。線路に落ちても誰も助けてくれない気がする。職場の食事会では自分が話し始めるとみんなはトイレに行く。物がなくなるのは誰かが嫌がらせをしているから…。

新人歯科助手・川西舞華は調子がよすぎて特に合わない。

久しぶりに食事会に参加して、酔った川西に「何かおもしろい話をして」と言われてひたすら無視を決め込んでいたら、殴られた。川西も泣いていたけどススメも泣いた。

川西とは気まずくなり、とても同じ空間で仕事することができそうになくて、ススメはクリニックをやめようと思った。でも、せっかく努力してなった歯科医という仕事を辞める勇気がなくて、結局しばらく有給をとることにした。

部屋を片付けながら自分を顧みた。自分の嫌いな部分がどんどん浮かんできて、それを全て他人のせいにしてる気がしてきた。川西はもしかしたら優しいのかもしれない。そう思うと、無性に川西と話したくなった。

川西を食事に誘った。だけど2人きりになる勇気がなくて、大学時代の友人ケンちゃんに来てもらうことにした。

川西からは、もっと素直になればいいのにと言われた。ススメは、川西はいい人だと思った。

タクシーに乗るケンちゃんを見送り2人で歩いていると、川西がススメのコートのポケットに手を入れて、手を繋いできた。

川西はススメにとって大切な人になっていった。

そんなある日、川西はススメに妊娠してると言った。相手は高校の時から引っ付いたり離れたりしてる腐れ縁の男らしい。

なんか幸せそうには見えなかった。川西はススメにマスクの上からキスをした。

スーパーらららで、以前「紹興酒」を探しているところを助けてあげた女性に会った。彼女からはいい匂いがした。

彼女はススメに「ハーモニアス 松坂宮子」と書かれた名刺をくれた。自分で香りを調合しているらしい。

歯科助手を辞める川西に何かプレゼントを…と思って新宿に出たススメ。宮子の店のことを思い出し行ってみることにした。

ハーブティーをいれてもらい、いい香りのする店内で頭のマッサージまでしてもらって癒されたススメは、自分専用の香水を作ってもらうことにした。

少しずつ距離が縮まるにつれて、互いの知り合いでもあるスーパーらららでバイトしている自称芸術家のヨウちゃんも交えて、3人で宮子の部屋で過ごすこともあった。

家を行き来するようになり、ススメは宮子に恋心を抱くようになっていった。

キスをし体を重ねることにがあっても、ススメは宮子と付き合っている訳ではない。宮子がどのような気持ちで自分と一緒にいてくれるのか確認することも怖かった。

実際、宮子には親密な関係の男が他にも何人かいるようだ。なんとなく問いただそうと試みても核心からはいつもはぐらかされている気がする。

宮子がススメ以外の男性と一緒にいるところも目撃したことがある。会う約束をしていたのに自分以外の誰かと過ごしていたことに嫉妬して、その時宮子が来ていたワンピースを持ち帰ったこともあった。

ススメが宮子の部屋のベランダのロッカーに隠れていたら、また別の男が宮子の部屋を訪ねてきた。

ススメは宮子から望まれる人になりたいだけなのに…。なりたい自分からどんどんかけ離れていく…。

そして遂に、ススメは宮子が他の男と会っていることを責めてしまった。付き合っている訳でもないのに。

宮子に「大切な人はたくさんいる」と言われ、ススメは「いやしい」と言ってしまった。もう取り返しがつかない。ススメは宮子の部屋に飾ってあった額縁を投げ付けて部屋を出た。

後悔してもし足りない…。ススメは木で宮子を彫り始めた。

スーパーらららでヨウちゃんに会った。宮子が何か自分のことをヨウちゃんに話しているかもしれないという期待があったが、ヨウちゃんからは宮子はススメに見合っていないというようなことを言われた。

宮子と会わなくなって半年以上たつのに、ススメは宮子に会いたくてたまらない。

ススメがお店をこっそりのぞいていたら宮子に見つかってしまった。宮子は笑顔でススメを迎え入れ、以前のようにお茶をいれて「嬉しい」と言った。

ダメだと思いながら、ススメはずるずると宮子に会うことを止められなかった。

ヨウちゃんは宮子の部屋で男が自殺したなどという本当かウソかわからない情報をススメに教えてくるし、宮子はススメ以外の男とも会っているようだ。

ススメは医院を辞めて長崎に行く決心をした。行く先が長崎なのは、なんとなく。

ススメは変わりたいと思った。全く知らない人ばかりの場所に身を置いて、それでも自分は自分のままなのか確かめたかった。

日記は宮子に読んでもらおうと送ることにした。自分自身の人間の浅さと愚かさを教えてくれた宮子への感謝を込めて…。

『ひとりぼっちじゃない』を読んだ感想

最初は少し「うんうん、わかるわかる」と多少の共感を持って読み始めましたが、ススメはちょっと想像を超えるマイナス思考と自己肯定感の低さで、読んでいてなかなかしんどかった(笑)

しかも日記を宮子に送るなんて、大胆過ぎてだいぶ重たい。こんなの送られてきたらドン引きしてしまって読む気にならないと思うんだけど、それでススメが呪縛から解き放たれたのだとしたら、よかったんだと思います。

人を好きになるのって理屈じゃないからね。宮子ってススメが一番好きになってはいけないタイプの女性だと思うんだけど…好きになるのって止められないもんね。

何だか重たくて、切なくて、あんまり共感はできない物語でした。でも不器用な男・ススメを井口理さんが演じるのは見てみたいな!

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