相沢沙呼原作『小説の神様』の魅力は?あらすじは?

中学2年生で作家デビューをした千谷一也。高校生となった今では再起不能のスランプに陥っている。

担当編集者から、人気作家・不動詩凪と共同で小説を書くことを提案されて会ってみると、それは美人転校生の小余綾詩凪だった!

互いに認め合い反発し合いながら、小説を書こうとする2人。それはとても苦痛を伴う作業だった…。

「好き」をあきらめない。とても簡単なことのようでいて、実は一番難しいことなのかもしれません。

「趣味」の域を出ていないうちは「好き」だけで続けられることが、人に認められたい、受け入れられたいと思ったとたんに、たちまち苦しいものへと変わっていきます。

何かを作り出すことの苦悩を味わったことのある人には、わかりすぎるくらい切なくて苦しくて…温かい物語です。

【主なキャスト(敬称略)】
橋本環奈:小余綾詩凪
佐藤大樹:千谷一也

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原作小説のあらすじ (含ネタバレ)

千谷一也(ちたにいちや)は中学2年生で華々しい作家デビューを果たしたのに、今ではSNSでの酷評に再起不能となってしまっている売れない高校生小説家。

そんな一也のクラスにある日、美少女が転校してきます。その美少女に一也が思わずかけた言葉は…

「小説は、好き、ですか」

ある日担当者の河埜さんから「不動詩凪(ふどうしいな)と小説を書かないか」と思いがけない提案があり、そこに現れた不動詩凪は、なんと美人転校生の小余綾詩凪(こゆるぎしいな)でした。

詩凪がプロットを考え、一也が文章を書くというスタイルで2人は物語を紡ぎ始めますが、後ろ向き発言しかしない一也に、ドS詩凪の鉄拳が容赦なく振り下ろされます。

時には主人公の造形をかけてバトミントン対決をしたり、「いいプロットが思い浮かんだ」と詩凪が急に訪ねてきたり、もめたり歩み寄ったりを繰り返してようやく進み始めたと思ったのに……

文庫化された千谷一夜のデビュー作が5000部しか売れず、続編の話が打ち切りになったと告げられます。一也は何も手につかなくなり学校へも行かなくなりました。

詩凪は一緒に物語を綴ってほしいと一也を説得しますが、一也は「どうせ美少女作家様は、なにを書いたって売れるんだから」と禁断の言葉を言い放って、コンビは解散することになりました。

しかし、詩凪には誰にも言えない秘密がありました。

詩凪の秘密とは?
詩凪は人気作家の盗作疑惑がかけられ、そのファンからの執拗な嫌がらせにより、文字を書くことができなくなっていました。
その秘密を九ノ里正樹によって知らされた一也は、決してヒーローにはなれない自分が紡ぐ物語こそが、誰かの心に寄り添えるかもしれないと思い始めるのでした。

映画の見どころと原作との違い

原作ではバドミントン対決なのがテニス対決に変わっていたくらいで、ほぼ原作通りに物語は進んでいきます。

本当に小説を読んでいるかのように構成された映画、素敵でした!

章立てで物語が進んでいく感じも、いかにも小説!という感じでしたね。映画ならではの、こだわって作りこまれた感じが最初から最後まで感じられる映画でした。

そして、そのステージに立つ2人の主役は期待を裏切りません。原作を読んでから映画を観に行ったので、2人のキャラがよくわかった上で観たはずなんですが、イメージをはるかに超えるはまりっぷり!あっぱれでした!

一也はグッダグダのダメダメくんだし、詩凪はとにかくドSさく裂、それなのに可愛すぎる!

一也は続編がボツになって負の感情を爆発させるんですが、その爆発させ方は見ていて苦しくなるくらいです。でもそこから、辛い思いをしているのは自分だけじゃないと気づいて、詩凪を支えようと立ち上がる、「詩凪を日向に連れ出す」と言ってる一也のかっこよさは半端じゃないですよ。

一人で歩けない時は、誰かに支えてもらいながら二人で歩いたっていいじゃない。

作者の相沢沙呼さんも、きっといっぱい悩んで苦しんで、大好きな「小説を書く」ということを続けておられるのだろうと、愛おしい気持ちになりました。

ちなみに相沢沙呼さんも映画に出演しておられます。どこかで環菜ちゃんの後ろに映ってるみたいですよっ。笑

映画『小説の神様』視聴方法は?

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『小説の神様 あなたを読む物語(上・下)』

『小説の神様』の続編。一也と詩凪の後輩・成瀬秋乃にも小説の神様は存在しています。

『小説の神様 わたしたちの物語』小説の神様アンソロジー

「アンソロジー」とは、あるテーマについてまとめられた作品集…みたいな意味です。

『小説の神様』『小説の神様 あなたを読む物語』のスピンオフ的な物語です。