10代の迷走する性を描いた、浅野いにおさんの描いた衝撃作。映画化が決まったときには、大きな衝撃を受けました。
子どもから大人に、心も体も変化していく中学生。だけど決して同じ速度で成長してくれないがゆえに起こるギャップを持て余してしまう10代の性。
めんどくさくてヒリヒリした関係を作り上げたしまった小梅と磯辺。してもしても何かが足りない気がしてしまう…。
自分の心が何を求めているのかもわからないし、満たされているのかどうかもわからない。うまくいかないことばかり…。
それが青春なのよね。
【主なキャスト(敬称略)】
石川瑠華:佐藤小梅
青木柚:磯辺恵介
前田旺志郎:鹿島翔太
中田青渚:小林桂子
倉悠貴:三崎秀平
漫画のあらすじは?
1巻
憧れていた三崎先輩にもてあそばれた末にふられた中学2年生の佐藤小梅は、1年生のとき自分に告白してきた磯辺に「あたしとセックスしたい?」と誘いました。
磯辺は今でも小梅のことが好きだと言い、愚痴のはけ口でもおもちゃでもいいと、小梅と体を重ね続けます。小梅はキスだけは絶対に応じてくれませんでした。
中3になってクラスが離れても毎日のように磯辺の家に行き体を重ねる2人。授業を抜け出して学校のトイレでやったり、お互いの自慰行為を見せ合ったり、欲求はとどまるところを知りません。
小梅は磯辺のことを「中の下以下」「磯辺のくせに」と罵ったりするのに、磯辺にもらったSDカードに入っていた見知らぬ「うみべの女の子」の写真に嫉妬したり、パソコンから勝手に画像を削除したりしました。
さすがに怒った磯辺は小梅に決別宣言をします。
小梅の幼馴染の鹿島は小梅のことが好きで、小梅と磯辺が一緒に歩いているのを見て冷静ではいられなくなりました。
鹿島は小梅に「付き合っているのか」と聞き、小梅が「付き合ってない」と答えると、今度は磯辺に「小梅にちょっかいを出すな」と怒りをぶつけました。
磯辺が鹿島をあおるように小梅の体やセックスのことを話しだすと、怒りが止まらなくなった鹿島は磯辺をボコボコに殴り倒しました。
殴りながら鹿島は磯辺に「お前の兄貴、1回パシっただけで学校来なくなって自殺したんじゃないの」と磯辺が一番触れられたくないであろう話を出して挑発してきました。
磯辺は冷静に「俺はお前らなんかに屈しない。俺の理屈でお前の屈辱的な死に様を世界中に晒してやる」と答えるのでした。
クラスの桂子に見られて先生に事情を聞かれる磯辺と鹿島。
転んだところを鹿島が介抱してくれていたと言う磯辺に鹿島が飛び掛かり、2人は2階の手すりを越えて階下へと落ちていきました。
2巻
夏休みになると、小梅は卒業した三崎先輩に誘われて高校生の人たちと遊びに行きました。三崎先輩に体を触られて、小梅は拒絶して逃げ帰りました。
夏休みも終わりに近づいて、小梅は再び磯辺の家を訪ねました。磯辺は「帰れ」と言いながら、結局は体を求め合うことに…。
磯辺は「優しい人が好き」だと言いました。
小梅はやっと気づいた自分の気持ちに正直に、磯辺に手紙を書きました。「もうすぐ死ぬ」と言う磯辺のそばにいたいと書きました。
磯辺は文化祭の日にも学校に来てなくて、小梅は台風の風雨の中磯辺を探し回りましたが磯辺はどこにもいませんでした。家にも行ってみたけれど、磯辺の姿はありませんでした。
磯辺は自殺した兄の復讐をするためにスタンガンを握りしめて夜の街に繰り出していきました。
磯辺が朝のコーヒーショップで時間を潰して帰ろうとすると、そこに現れたのはSDカードに収められていた「うみべの女の子」まさしくその人でした。
磯辺は2才年上の「うみべの女の子」と同じ高校に行くと小梅に言いました。
小梅は「ずっと磯辺が好きだった。優しい人になるから、付き合ってください。」と泣きながら告白しましたが、磯辺は「ごめん、普通の友達で…」と言います。
小梅が「最後にキスして」と頼んでも「最後までお前に振り回される訳にはいかない」と言って去っていきました。
高校生になった小梅は、大津克哉くんという優しい彼氏がいました。克哉君とは2人の時間を大切に過ごしています。
漫画の感想は?
浅野いにおさん曰く「普通の順番で描いたら退屈すぎて、セックスから始まって告白で終わるっていう流れになった」と。
この漫画、初めて読んだ時は衝撃でした。流れもだけど、登場人物中学生やんけ!みたいな。さらにそれが実写化されると聞いたときにはひっくり返るくらいびっくりしました。
衝撃は受けましたが、こういう痛々しい描写嫌いじゃないですよ。こういう中学生を認める訳でもないけど。
ただ”中2病”という言葉があるように、子どもでも大人でもない中学生の心と体は、自分でも持て余してしまう一番どうにもならない難しい時期だったなぁと思い出しました。
人がしていることが気になって、人と比べて、構ってほしいのに干渉されたくなくて、自分でも何に向かって歩いているのかよくわからない…。
そんな痛くてめんどくさい2人が、ヒリヒリした気持ちをぶつけ合い傷つけあう様は美しい訳がありません。でもそれが10代っていうものなのでしょう。
きっと「黒歴史」としてこれから先も小梅と磯辺のなかにくすぶり続けるんだろうなぁ。
映画、どれだけ忠実に描かれるのか怖すぎるけど、見てみたい…と思っていたら、近くの劇場ではやってないやん(涙)
さすがに緊急事態宣言の最中に遠くまで繰り出しては行けないので、配信されるまで気長に待つかな。
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