映画『名も無き世界のエンドロール』最高のキャストによる復讐劇

「名も無き世界」とは、マコトとキダとヨッチ、3人だけの小さな小さな世界のことです。「エンドロール」とは、そうです、映画の最後に流れてくるアレです。映画が終わったことを意味します。

サスペンスエンターテインメントと謳われていますが、そんな簡単な言葉でくくれるような物語ではありません。””と””と””の深い物語です。

幼なじみのマコトとキダを、新田真剣佑さんと岩田剛典さんという最高のキャストでの映像化。この2人でなくては表すことができなかった2人のかけがえのない関係に胸が熱くなります。

この映画は1度目見た時と、2度目以降では見え方が全然違うと思いますよ。

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気になるキャストは?

マコト:新田真剣佑

「ドッキリスト」とあだ名されるほど、人にドッキリを仕掛けるのが生きがい。それは母との関係に起因していました。

天真爛漫で破天荒で、表の世界で派手に成功しているように見えますが、実は繊細でさまざまな思いや事情を抱えています。

マコトが仕掛ける人生最大のドッキリは「プロポーズ大作戦」です。そして、世界は終わりを迎えます。

キダ:岩田剛典

マコトのドッキリに毎回盛大に驚き、ふわぁと声をあげてひっくり返る「ビビリスト」。

マコトとは真逆に「交渉屋」という闇稼業を生業としています。マコトの復讐劇に内心モヤモヤしながらも、結局は力を貸す友達思いで心優しい青年です。

キダは繊細で優しい部分と心の闇の両方を抱えた人間です。そのアンバランスさを絶妙なしぐさや表情でかもし出す岩ちゃん、さすがでした!

ヨッチ:山田杏奈

楽しい時には大口を開けて豪快に笑うものの、いじめや両親の不在という過酷な過去を心の闇に持っている複雑な女の子。

リサ:中村アン

「今まで見せたことのない感情を全身全霊で演じた」とアンちゃん。監督も「凄い事になった」と。一体どうなったのか、最後20分に何が起こるのでしょう。

映画のあらすじ

映画はほぼ原作通り、見事に構成されていました。現在と回想が交互につづられていくのに、すんなりと物語の中に入っていけます。

小学校5年生二学期のある日、マコトとキダのクラスに女の子・ヨッチが転校してきます。明らかに訳ありのニオイがするのを敏感に嗅ぎつけた2人は、ヨッチをピンチから救い出し、3人は親友となります。

親がいないという共通の心の闇を持つ3人は、毎日のように一緒に過ごしてきました。

しかし、男2人に女の子1人の友達関係。学生の間は「親友」という関係を保っていられましたが、年ごろの男女にそれは難しいことでした。3人の関係が変わってくることとなります。

ある日忽然と姿を消したマコトと、マコトを探すために裏社会へと身を投じたキダは再会します。

貿易会社の社長として表の世界で活躍するマコトと、「闇の交渉屋」として裏の世界で暗躍するキダ。

彼らの人生を変えることになってしまった大きな出来事に復讐するため、マコトは人生最大のドッキリを仕掛けます。

そのドッキリとは?成功するのでしょうか?

映画の見どころは?

映画を見た後、すごく苦しいんだけど、切なくて辛いんだけど、泣いていいのか…いや、泣いちゃいけないと我慢してしまった…。

マコトがしたことは果たして正解だったのかな。揺さぶられるけど、悲しんじゃいけない…泣いちゃいけないって、頭の中ぐちゃぐちゃです。

原作を読んでから映画を見ているので、もちろん最後どうなるかわかっている訳です。

マコトはリサと付き合ってるんだけど、ちゃんと笑えていないしリサの目を見ることもできていない…。胸の中にヨッチを想いながら復讐心に燃えながら、リサとつき合うという想像を絶する苦しさを演じる新田真剣佑さんの表情には、心底震えました。

ヨッチとキダとの3人の時には、あんなにおバカで明るくて楽しげだったのに。もうあの時のマコトには戻れないんですよね。

キダものことがわかっているから受け止めてしまったのかな。受け止めるということは、キダ…一人ぼっちになっちゃうのに。

詰め込まれた伏線の数々が見事に回収される、珠玉のサスペンス。そして、名も無き小さな世界の人間が、大きな世界に戦いを挑む物語でもあるのですが、やっぱり”愛”と”命”と”絆”の物語でした。

そして、映画を見に行く場合は、エンドロールの途中で立って出て行ってはいけませんよ!最後に意味深なワンカットが!

主題歌 『ゆるる』

須田景凪さんの書き下ろし『ゆるる』

映画『名も無き世界のエンドロール』視聴方法は?

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