過疎化と高齢化の進む限界集落で町の救世主となった黒イチジク。それを作ったのは若き農園主・泉圭太でした。
明るい未来だけを見据える町民の前に現れたのは、かつて女子大生ストーカー殺人事件を起こし、仮釈放中の逃亡犯・鈴木睦雄。
悪意にまみれた鈴木睦雄の行動は、不幸な悪意の連鎖を起こし、後戻りできないところへと向かって行きます。
本来善良であるはずの人間を、次々に巻き込み試していく新感覚サスペンス。ある意味、本当に怖いです…。
【主なキャスト(敬称略)】
藤原竜也:泉圭太
松山ケンイチ:田辺純
神木隆之介:守屋真一郎
渡辺大知:小御坂睦雄
黒木華:泉加奈
漫画『ノイズ[noise]』のあらすじ
名古屋から2時間のところにある猪狩町。地域の特産品”黒イチジク”が評判になり、ふるさと納税の返礼品に指定されると、納税が殺到し過疎化と高齢化が進んでいた町は一気に活況を呈した。
この”黒イチジク”を作ったのはイズミ農園の泉圭太、34才。町を建て直し、現在離婚協議中の妻・加奈と小学校3年生の娘・恵理奈と一緒に暮らせることを願っている。
幼なじみで農園の手伝いをしていくれている田辺純と話をしていると、販売所のところでお金を払わずに黒イチジクを食べている男が見えた。
声をかけるとその男は「鈴木睦雄」と名乗り、農園の求人のチラシを見てやってきたと言った。
言い知れぬ嫌な雰囲気を感じ取りその場で返事は保留にして追い返したが、調べてみるとその男は14年前に女子大生ストーカー殺人事件で逮捕された「小御坂睦雄」だった。
一方、愛知県警本部には保護司をしている父・鈴木賢治と連絡が取れないと、娘の景子が訪ねていた。景子によると、父は間もなく出所してくる受刑者の名字「小御坂」が珍しいもので社会復帰の妨げになるから養子縁組をすると言っていたとのこと。
相談を受けた愛知県警捜査一課の畠山努は、かつて小御坂が起こしたストーカー事件を担当していた刑事で、犠牲となった女子大生を守り切れなかったばかりか、両親から怒りを買い額に傷を負っていた。
「鈴木睦雄」の家に行ってみると、郵便物から仮釈放中の身でありながら出頭要請を無視していることが分かり、鈴木賢治の部屋から、鈴木睦雄に猪狩町の農園の仕事を紹介したというメモ書きが見つかり、畠山は猪狩町に向かうことにした。
圭太は猪狩町の駐在所に事情を話しにいった。対応したのは着任したばかりの若い巡査・守屋真一郎。そこに舞い込んできたのは鈴木睦雄が逃亡しているという県警本部からの情報。
そして純が、圭太の家の草むらの影から鈴木睦雄が荷物を取りに来ていた加奈と恵理奈のことをずっと見ていたことを知らせに、駐在所に飛び込んできた。
圭太と純と守屋巡査は、とりあえず3人で鈴木睦雄の身柄を確保して県警本部に引き渡そうということになり圭太の家へと急いだ。純は威嚇用に弾の入っていない猟銃を携行していった。
加奈と恵理奈を大急ぎで名古屋に返し、圭太と純と守屋巡査の3人は鈴木睦雄から話を聞くことにした。
守屋巡査は、鈴木睦雄という仮釈放中の受刑者が逃亡していることを告げ、免許証の提示を求めた。服役中に免許証を更新すると、住所が服役していた刑務所の所在地になるということだ。
泣いたふりをした鈴木睦雄が胸ポケットからナイフを取り出すのを見逃さなかった圭太は、鈴木睦雄を組み伏せた。守屋巡査に手錠をかけるように促したが、手錠が紐に絡まってなかなか取れず、ようやく取れた時には鈴木睦雄はすでに息絶えていた。
圭太と純と守屋巡査の3人は、事件をなかったことにするために鈴木睦雄の遺体をとりあえず純の家の冷温室に隠した。
そこへ愛知県警の畠山が到着。狩猟期間でもないのに純が猟銃を持っていることや、絞められているときに鈴木睦雄が圭太の腕に噛みついた歯型についてしつこく聞かれたが、なんとかその場はごまかした。
警察が鈴木睦雄が乗ってきたと思われるレンタカーをGPSで発見すると、車の中からは鈴木賢治の遺体が発見された。
捜査本部が立ち上がると猪狩町に刑事が次々と聞き込みに訪れ、駐在所ではなぜ不審な人物が目の前に現れながら身柄を確保しなかったのかと守屋巡査が叱責を受けていた。
町議会助役の庄司義昭は、横田庄吉じいさんから「圭太と純と新入り警察官が、ネコ車で死体を運んでいるところを目撃した」という話を聞き、守屋巡査を脅しにいった。
守屋巡査は自分が鈴木睦雄を殺してしまったとボイスレコーダーに録音し、拳銃で自殺を図ろうとしたが、失敗。一命はとりとめたが昏睡状態が続いていた。
守屋巡査一人に罪を着せるはずが計画が狂ってしまい、助役は今度は純に罪をかぶれと脅してきた。そして泉圭太にも町を出ていってもらうと。
全ては町のためなどと言いながら、結局は財を独り占めしたいだけの助役に、後ろから鋤を突き立てたのは庄吉だった。純は持っていた斧でとどめを刺した。
鈴木睦雄を殺したことも助役を殺したことも1人で背負うつもりの純に、圭太は「借りを返したい」と言った。
高校生のころ、純も圭太も同級生の加奈のことが好きだった。純は圭太のために身を引いて、圭太と加奈は結婚するに至っていた。
圭太は鈴木睦雄と助役の遺体を冷温室ごと燃やし、助役の不正横領を糾弾していた圭太が助役を殺してしまい、その後自殺をしたというシナリオを作りあげた。
鈴木睦雄の焼死体は圭太として処理されるはずだったが、もちろん警察が鵜呑みにするはずがない。泉圭太の行方を全力で探そうとするが見つからなかった。
意識不明の重体だった守屋巡査は数週間後意識が回復したが、事件に関する記憶は一切なくなっていた。
そんな中、鈴木睦雄のスマートフォンが富士の樹海につながる道路上で発見されたことから鈴木睦雄は樹海に消えたとされ、事件は不可解な謎を残したまま捜査本部は解体された。
3年後、イズミ農園はタナベ農園と名前を変え、純は加奈と結婚して恵理奈と3人で暮らしていた。イズミ農園が農林水産大臣を受賞したおかげで町に3億円の交付金がおり、新しい小学校も建設され若い家族の移住も増え、町はさらに活気づいていた。
ある日純が燃やしているゴミの中から、圭太の筆跡のメモを見つけた恵理奈。圭太はどこかに隠れて生きていて、純はその支援をしているに違いないと踏んだ恵理奈は、純のスマホから次に圭太に物資を届ける予定の日と場所を特定し張り込むことにした。
恵理奈は純が物資を運んだことを確認し、圭太が現れるのを待つことにしたが、不覚にも眠ってしまい、目が覚めた時には物資はなくなっていた。
慌てて森の中に駆け込み圭太を探す恵理奈は、崖から転がり落ちてしまった。大けがをして動けなくなった恵理奈は、葉っぱを丸めて笛を作りSOSのサインを吹いた。それは昔圭太に教えてもらったサインだった。
恵理奈の姿が見えなくなり慌てた純と加奈は、圭太との約束よりも恵理奈の身の安全を優先し、警察に通報した。
警察と純と加奈が、物資を届けた場所に行くと、ケガをした恵理奈を抱きかかえた圭太が現れた。圭太はこれでやっと罪が償うことができると少しほっとした表情で帰ってきたのだった。
映画『ノイズ[noise]』のあらすじ
過疎化と高齢化の波に飲まれる絶海の孤島・猪狩島。
島に住む若き農園主・泉圭太が生産を始めた「黒イチジク」が世間で高く評価され始め、地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ確実なものとなり、島は明るい未来と希望に満ちていた。
そこへ現れたある1人の男。イチジク農園で働くために、保護司と一緒に猪狩島を訪れていたが、一緒に来た保護司の鈴木賢治を絞殺し、島の中を歩き回っていた。
圭太の娘・恵里奈が失踪し、圭太と幼なじみの田辺純、守屋真一郎が探していると、イチジクのビニールハウスで恵理奈の長靴を持った不審な男を発見。もみあった圭太は図らずも男を殺してしまった。
恵里奈は結局、近所で発見された。真一郎はこの殺人をなかったことにしようと提案し、3人は島と家族の未来を守るため死体を隠すことにした。
この男は小御坂睦雄という少女強姦殺人事件の元受刑者だった。小御坂を担当していた保護司が行方不明になったことで、小御坂の足取りを追って県警が島に押し寄せてくることになった。
島で鈴木の遺体が見つかり、警察による小御坂の大捜索が始まった。
3人が小御坂の死体の処理を相談していると、いきなり訪ねて来たのは町長の庄司華江だった。3人が遺体を運んでいるのを目撃したと、横田庄吉が町長に密告していたのだった。
そこで町長が放ったのは信じられない言葉だった。純に向かって「一度ぐらい島の役に立ったらどうなの」と圭太の代わりに自首することを、そして圭太には、農園は町長が引き継ぐのでこの島から出ていくように迫った。
町長なら助けてくれると思って打ち明けたのに思惑が外れた庄吉は、鉈(なた)で町長に襲いかかった。護身用のスタンガンを持った町長ともみ合いになる庄吉。
そのとき、町長の頭をめがけてシャベルが振り下ろされた。死体は3つになった…。
3人が向かう衝撃の結末とは?
ここから先は大いにネタバレを含みます。映画をまだ見ていない方はご注意くださいね。
ここから先は本当のネタバレを含みます。この結末は知らずに映画を最後まで見た方が絶対におもしろいですよ!背筋がぞぞ~ぉっと凍りつきます。
映画の見どころと原作との違い
この物語は殺人事件の犯人を捜すというよくあるサスペンスではありません。殺人事件は物語の序盤で、島を背負って立つヒーローとも言うべき泉圭太の手によって犯されます。
その殺人を隠すために、辻褄を合わせるために、次から次へと犯し続けなければならなくなる罪。悪意を葬り去るための悪意が、さらなる次の悪意を招いて、後戻りできない極限状態へと島を追い込んでいきます。
原作よりさらに尖った物語へと発展させた劇場版。ヒリヒリしたやりとりがワンカット長回しで撮影されているために、緊張感半端なく背中のゾクゾクと胸のザワザワが止まりません。
そして見終わった後にも心の中に【ノイズ】が残る衝撃の結末!
原作の結末は作者の筒井哲也さんの優しさによるソフトランディングなのに対して、映画は見事にエンタメに振り切った壮絶な狂気サスペンスです!
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